　最近多いですね脱線事故。世界に冠たる日本の鉄道事業ですが、安全性、時刻の正確さ、

そして運転車両サービスなど世界随一でした。しかしです。このところ良く考えられない事故が

起きます。　

下はJR北海道の貨物の事故、その下はJR九州の土砂崩れによる断線事故、そしてその下は

小田急の脱線事故です。原因もそれぞれ部品の落下、土砂崩れ、線路の異常と様々ですが

たまたまの偶然の一致による脱線事故で片づけるには最近余りに脱線事故が多すぎます。

やはり何らかの重大な問題や欠陥が潜んでおり、今後もますます同様のトラブルが多発

傾向にあることは否めません。

では、何がその原因か? 運輸安全委員会の事故原因究明と解析を待つべきですが、素人目に

見て考えられる共通点は明白です。

そう、事故を未然に防ぐ為に必用なのは現場作業員の熟練した技術と的確な状況判断と

対策です。いずれの事故も当然事前検査や調査で問題が認識され、対策が取られていれば

事故が防止出来たのでは無いでしょうか。いや少なくとも大勢の命を与る大きな社会的責任を

任されている鉄道会社は少なくともそのような体制で無ければならないと言う事は間違いありません。

そして、折から戦後の混乱期から現場でたたき上げられたベテラン職員の大量退社と

高度成長期に最新鋭装置に親しみ楽して安全を確保する近代的システムに全面的信頼を

培ってきた戦後第二、第三世代が現場の責任を担う様に成った事に、落とし穴があった様に

思われます。やっぱりどんな最先端技術も最新鋭の設備も、経験を重ねた人間の五感と

判断力には叶わないとでは無いでしょうか。以下はますます増えそうな出集う事故の頻発を

報じる気になる脱線事故の数々です。

貨物列車事故　脱線ほぼ同時にブレーキ部品落下か

テレビ朝日系（ANN） 6月23日(月)1時28分配信

　北海道南部の木古内町で起きた貨物列車の脱線事故で、脱線とほぼ同時に車両のブレーキの部品が落下していたことが分かりました。

　運輸安全委員会・駒形洋介事故調査官：「車輪を押さえるための（ブレーキ）部品が、いくつか落ちていました。通常走行している範囲では、落ちることはないと思います」

　22日午前4時すぎ、JR江差線札苅駅の構内で、21両編成の貨物列車の後ろから2両目が脱線し、最後尾の連結部分が外れて停車しました。JR北海道が調べたところ、この列車は、停車した位置から1kmほど手前のカーブで脱線した可能性が高いことが分かりました。

現場近くでは4日に線路の定期検査を行いましたが、異常はなかったということです。脱線の影響で、津軽海峡線を通る特急列車などが運休したほか、23日も江差線の一部で運転見合わせが決まっています。

鹿児島・ＪＲ観光列車脱線、車両撤去作業が難航

TBS系（JNN） 6月23日(月)6時43分配信

　鹿児島県指宿市で観光列車「指宿のたまて箱」が脱線した事故現場では、２２日夜から、脱線車両を線路へと戻す作業が始まりました。

　この事故は、２１日、ＪＲ指宿枕崎線の観光列車「指宿のたまて箱」が、大雨で崩れた土砂に乗り上げて脱線したもので、乗客乗員１５人がけがをしました。

　現場では、２２日夜から線路に併走する区間の国道２２６号線を通行止めにして、大型クレーンで脱線した車両を持ち上げて線路へと戻す作業が始まりました。作業は土砂が多いため、脱線した車輪の交換作業までは終わらず、残りの作業は２３日夜以降に再び行われる見通しとなっています。

　このため、指宿枕崎線の喜入～指宿の間は、２３日も運転見合わせとなり、バスによる代行輸送を行います。（23日06:01）

最終更新:6月23日(月)10時57分

小田急脱線事故全面復旧できず　通勤・通学に影響

テレビ朝日系（ANN） 6月20日(金)　http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/ann?a=20140620-00000003-ann-soci

　19日、神奈川県の小田急電鉄相模大野駅で回送電車が脱線し、15万人に影響が出ました。20日も始発から一部区間で復旧できず、通勤・通学に影響が出ています。

　19日午後6時10分ごろ、相模大野駅で車庫から出た回送電車が脱線しました。脱線の影響で、小田原線の新百合ヶ丘と相武台前、江ノ島線の相模大野と大和の間で終日、運転を見合わせました。20日朝の始発から全線で運転再開の予定でしたが、復旧が間に合わず、午前5時41分現在もこの区間は運転を見合わせています。