自民党議員さんって本当の馬鹿なんですね。 諸外国の電線地中化がすばらしいので
日本も電線を地中化しろと言うのです。 本当の馬鹿とはこういう連中を言うのですね。
何を隠そう、実は私今から４４年前の大阪万国博で当時電電公社と言われた職場で
万博会場と外国人の為の宿泊施設があった豊中市の千里東町２丁目全体の電線
地中化実験に従事しました。 確かに電線を地中化すると美観は改善します。しかし、
そこにはとんでもない問題が潜んでいるのです。 それは地下水位です。 梅雨時などは
丘陵地であったにも関わらず地表面から１０㎝も掘ると地下水が湧き出すのが日本の
土壌なのです。 世界の何処にこんな地下水位の高い所が存在し得るでしょう。
そして電線は総て水には弱いのです。特に最近のポリエチレン被覆の電線は製造
過程で出来る気体が抜けるピンホールが形成される為、地中化した電線はあの手この手
で絶縁対策を行うのですがどうしても湿気が入り、雨水には様々な化学物質や地面に
存在する化学物質が溶け入り電解液となり、ただでさえ電流が流れる上他社の地中電線
や金属管や汚水管などと電気的に繋がり、更に地下埋設物の輻輳する日本では変電所や
電気鉄道に地下鉄などから電気が回り込みあっと言う間に周囲の金属や電線の銅やアルミ
などを溶解して絶縁不良、漏話、漏電に断線などの物理的トラブルに頻繁に見舞われた
のです。 特にしっかりと幾重にもシーリングして密封した下地下埋設接続端子罐も建設から
半年もすれば温度変化や湿度変化の結果大気の湿度が結露をおこしてあっと言う間に
中の電線の接続部分が水没して地域全体の電話が故障するありさまでした。
そして、その試験データーは本社に逐一報告され、以後一度として通信設備の地下
埋設は促進されなかったのです。
そう、世界の何処にこんな地下水位が高く湿潤な気候帯が在るでしょうか？特に電線の
地下埋設の進んだヨーロッパや北米の降水量や土質に湿度と温度を勘案してみて下さい。
もし、こんな馬鹿な法律が制定されたら、おそらく日本の美観というどうでも良い問題の
改善によって電話や電気のトラブルが頻発してそのコストも故障リスクも激増し、日本の
国際競争力を削ぎ厖大な時間と資本の損失を招くことは間違いありません。
勿論電線の地中化をすれば配電コストなどは電柱の２０倍になりますから土建屋の
ゼネコンは笑いが止まらないし、国会議員や市会議員さんの口利き収入も２０倍になる
事は分かりますが国民は莫大な被害と社会全体の損失は測り知れないと言う事なのです。
頭の悪い自民党の代議士さんをのさばらせるといずれこの国は原発の放射能だけではなく
その法外なコストに加えて電線地中化にともなう法外な損失も被って、凋落することに
成るのは不可避と言う次第です。 以下は思考能力の欠落した代議士とマスコミの無能
振りを曝露するとんでもないネットニュースです。
電柱新設を禁止 法案提出へ
2014年6月19日(木) http://news.yahoo.co.jp/pickup/6120310
日本は電線の地中化が遅れている(朝日新聞デジタル)
電柱新設を禁止＝地中化目指し法案提出へ―自民
自民党は19日、道路や住宅地を整備する際、電柱を地上に新設することを禁止し、地中に埋めることを義務付ける「無電柱化基本法（仮称）」を議員立法で国会に提出する方針を決めた。2020年の東京五輪に向け、都市の景観に配慮するとともに、地震などで倒壊しないよう防災対策を強化するのが狙い。来年の通常国会を視野に早期の提出を目指す。 (時事通信)
狙いは景観への配慮や防災対策の強化
- 無電柱化の目的と効果
- 国土交通省
- オリンピック前に東京からなくなる景観？「電線類地中化」計画
- オウチーノ(5月23日)
- 電線を地下に基本法制定を 新規道路で電柱禁止 自民提言
- 費用負担の在り方や、国が財政支援する場合の財源の確保策など課題も多い。 47NEWS(6月19日)
- 電線地中化
- 電柱に比べて建設コストが10倍程度にもおよぶことや、事故復旧に時間を要するなどのデメリットもある。 電気事業連合会
財源の確保策など課題も
※リンク先が削除されている場合があります。