すごいですね南米の大豆農場、何がすごいかって想像を絶する規模の広さです。こちらが南米のど真ん中
ブラジルのマトグロソ州でクイアバ付近の大豆農場の位置です。
拡大するとこのあたりはアマゾン流域の大森林地帯ですがかなり開発が進み森林と穀倉地帯が
モザイクのように入り込んでいます。
細かな格子状の耕地が見えますがあれがほぼ大豆農場です。地図の中に文字が書かれその横に
白い丸点が在りますがあれが大豆農場です。農場と農場の間隔は約50㎞で日本で言えば福岡と北九州
大阪と大津、そして東京都と小田原の距離でほぼその間隔で大豆農場が在ります。
ということは大豆農場は縦横50㎞の広さでほぼその中心に農場が位置しているのです。下の建物の
有るのがこれが大豆農場の施設でその東西南北に一辺2㎞四方の畑が25~30程連続して連なり
その先はやはり25~30連なってその先にお隣の農場施設があるという広大さです。
この大豆畑を拡大するとこうなります。この一辺が大体2㎞程で茶色くなったところは収穫後の
大豆の刈り跡です。
もう少し拡大するとこうなります。刈り幅一つが大体20メートル程ですから5筋で100メートルで
この下の一番長い道路の長さがちょうど1㎞位になります。
下の写真が実際の機械化された大豆の刈り取り風景です。 こんな想像を絶する巨大な大豆農場を
支えるのは以下に記された年中の豊かな日照と温暖な機構に豊かな降水量と適度な乾燥期です。
もちろん是れだけの巨大な機械化された農業を継続するには連作を支える化学肥料や強力な
農薬や遺伝子組み替え大豆に加えたポストハーベスト農薬などの防虫防カビ防害虫システムで
広大なアマゾンの豊かな自然や生態系にどれだけの負荷と危害を加えているかはこれまた
想像を絶するすさまじさです。以下は昨今の経済効率最優先の農業システムにささやかな警鐘を
かすかに鳴らす及び腰の農業立国フランスのネットニュースです。
豆腐や家具も…輸入品に潜む野生絶滅リスク、数値化し地図に 研究
2017年01月05日 14:23 発信地:パリ/フランス
環境 http://www.afpbb.com/articles/-/3113176?cx_part=topstory ![イメージ 1]()
ブラジル・マトグロソ州の州都クイアバ市から約400キロ北西にある大豆農場(2012年3月27日撮影)。(c)AFP/Yasuyoshi CHIBA写真ギャラリーをみる
【1月5日 AFP】豆腐サラダから1杯のエスプレッソまで――日本や中国、欧米諸国で販売される輸入材料を使った一般消費者向け製品に、自然を破壊し野生動物を絶滅に追い込むリスクがどれだけ潜んでいるかを正確に指摘・測定できる手法を開発したと、信州大学の金本圭一朗(Keiichiro Kanemoto)教授らが4日、発表した。輸入品が世界各地の絶滅危惧種に及ぼす悪影響を詳細に記した「脅威マップ」も公開している。
例えば、豆腐の原料である大豆や、コーヒー豆を栽培するため、インドネシアのスマトラ(Sumatra)島やブラジルのマトグロソ(Mato Grosso)州では森林が伐採されており、野生動植物が生息・生育環境を徐々に奪われ絶滅に向かっている。
また、米アップル(Apple)のスマートフォン「iPhone(アイフォーン)」やスウェーデン大手イケア(IKEA)の家具など、世界展開されている工業製品にも、野生動植物種の減少につながるリスクが隠れている。
今回、米科学誌「ネイチャー・エコロジー・アンド・エボリューション(Nature Ecology and Evolution)」に発表された論文では、国際自然保護連合(IUCN)が絶滅の恐れがあると指摘した陸海の動植物7000種近くについて、生物多様性を脅かす数百種類の消費者向け製品と、それらが販売される市場を追跡。種の絶滅を最も助長しているのはどの国の消費者かを明らかにした。
論文の上席著者である金本教授はAFPに対し、この手法によって、ある国の特定の動植物種が別の国で消費される製品によってどれだけ脅威にさらされているのかを数値化し、パーセント表示できるようになったと説明。生物多様性が脅かされている「ホットスポット」の大部分は、ごく少数の国々にその原因があることが分かったとして、今回の研究結果を通じて生産者と消費者が直接協力する体制が築きやすくなるとの見方を示した。(c)AFP/Marlowe HOOD