ロキソニン、重大な副作用に大腸閉塞など-使用上の注意に追記
ロキソニン錠は関節リウマチや変形性関節症、腰痛症、歯痛といった疾患・症状などに対し、消炎や鎮痛などの効能・効果があるとされている。
PMDAによると、国内で症例が集積したことなどを踏まえ、改訂することが適切と判断。使用上の注意の「重大な副作用」の項目に「小腸・大腸の潰瘍に伴い、狭窄・閉塞があらわれることがあるので、観察を十分に行い、悪心・嘔吐、腹痛、腹部膨満等の症状が認められた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行う」などと追記するよう求めている。
■統合失調症薬にアナフィラキシー追記も
統合失調症の治療に使われる「リスペリドン(注射剤)」(商品名・リスパダールコンスタ筋注用25mgなど)とパリペリドンパルミチン酸エステル(同・ゼプリオン水懸筋注25mgシリンジなど)についても、「重大な副作用」の項目に「アナフィラキシー」を追記。また、全身麻酔の導入や局所麻酔時の鎮静に使われる「フルニトラゼパム(注射剤)」(同・ロヒプノール静注2mg、サイレース静注2mg)は「重要な基本的注意」の項目に、投与前に救急蘇生剤などを準備することや、呼吸循環動態の観察を継続的に行うことなどを追記するよう求めている。
まれに下記の重篤な症状が起こることがあります。
その場合は直ちに医師の診療を受けて下さい
〔症状の名称〕ショック(アナフィラキシー)
〔症状〕服用後すぐにじんましん、浮腫、胸苦しさ等とともに、顔色が青白
くなり、手足が冷たくなり、冷や汗、息苦しさ等があらわれる
〔症状の名称〕血液障害
〔症状〕のどの痛み、発熱、全身のだるさ、顔やまぶたのうらが白っぽくな
る、出血しやすくなる(歯茎の出血、鼻血等)、青あざができる
(押しても色が消えない)等があらわれる
〔症状の名称〕皮膚粘膜眼症候群(スティーブンス・ジョンソン症候群)、
中毒性表皮壊死症(ライエル症候群)
〔症状〕高熱を伴って、発疹・発赤、火傷様の水ぶくれ等の激しい症状が、
全身の皮ふ、口や目の粘膜にあらわれる
〔症状の名称〕腎機能障害
〔症状〕尿量が減り、全身のむくみ及びこれらに伴って息苦しさ、だるさ、
悪心・嘔吐、血尿・蛋白尿等があらわれる
〔症状の名称〕うっ血性心不全
〔症状〕全身のだるさ、動悸、息切れ、胸部の不快感、胸が痛む、めまい、
失神等があらわれる
〔症状の名称〕間質性肺炎
〔症状〕空せき(たんを伴わないせき)を伴い、息切れ、呼吸困難、発熱等
があらわれる(これらの症状は、かぜの諸症状と区別が難しいこと
もあり、空せき、発熱等の症状が悪化した場合にも、服用を中止す
るとともに、医師の診療を受けること)
〔症状の名称〕肝機能障害
〔症状〕全身のだるさ、黄疸(皮ふや白目が黄色くなる)等があらわれる
〔症状の名称〕無菌性髄膜炎
〔症状〕首すじのつっぱりを伴った激しい頭痛、発熱、悪心・嘔吐等の症状
があらわれる(このような症状は、特に全身性エリテマトーデス又
は混合性結合組織病の治療を受けている人で多く報告されている)
本剤を服用している間は、次のいずれの医薬品も服用しないで下さい
他の解熱鎮痛薬、かぜ薬、鎮静薬
マグネシウムとビタミンB2を摂取 >自分でできる頭痛対策
医療用医薬品
* ロキソニン60mg錠 23.3円(1錠)
* オロロックス内服液0.6% 3.0円(1ml)
* ロキソニンパップ100mg 50.8円(1枚)
* ロキソニンテープ50mg 33.0円(1枚)
* ロキソニンテープ100mg 50.8円(1枚)
一般用医薬品
* ロキソニンS(第1類医薬品)12錠 680円(税込)
「ロキソニンS」とは、頭痛・生理痛に効果があるといわれる“解熱鎮痛剤”。今年1月21日に製造販売会社・第一三共ヘルスケアが「ロキソニンS」を発売した。痛みや熱の起因物質をすばやく抑え、すぐれた鎮痛・解熱効果を発揮するのが特徴だ。成分が体内で吸収されてから効果を発揮する「プロドラッグ製剤」で、胃への負担も少ないことから “ロキソニンファン”も多い。
「発売後から売上げは好調で、鎮痛剤の売上げの中ではずっとトップです」と話すのは、全国207店舗を経営するドラッグストア「コクミン」の商品部バイヤー・近藤さん。