分かりやすいお話ですね。 福島第一原発事故の原因究明を待たずして再稼働が急がれるのは
原因がわかってしまうと再稼働が出来なくなるからです。 そりゃあそうでしょう。事故原因が津波で
非常用発電機が使えないだけなら対策はすごく簡単です。 そうしたいのですが真実は違います。
女川や福島第二も炉心冷却が福一同様不可能に成った第一の原因は発電機ではなく冷却用の
海水を取水する取水ポンプの津波による冠水損傷です。これを防ぐには立地は勿論取水構造その
ものの根本的構造変更が必要で、これを問題にすると全ての原発は再稼働不可能になります。
そればかりではありません。緊急炉心冷却システムの欠如や構造に加えて配管の損傷などが
全く検証されていません。おそらく福島第一の冷却不能に炉心溶融に爆発の本当の原因はこちらです。
これも問題にすると原子炉本体の構造変更が必要になり統べての原発の再稼働は不可能になります。
以上二点を見ても、何故政府や原子力安全委員会が電力会社の再稼働の要請に応えて、
原因究明を後回しにしているかの整合性がハッキリとする次第です。
下は、肝心の問題に振れず、姑息に事故原因究明を要求している不可解なネットニュースの
数々です。
東日本大震災3年 原発事故 爆発原因、なお未解明 調査阻む高線量放射線
東日本大震災に伴う東京電力福島第1原発事故では、多くの住民が避難生活を余儀なくされたままで、甚大な被害が今も続き復興を長引かせている。原発事故を引き起こした原因について東電は解明を進めているが、3年を経ようとしても依然として未解明な部分が多い。原子力安全委員会の委員長だった班目(まだらめ)春樹氏(65)は産経新聞のインタビューで事故当時の状況を振り返った。
福島第1原発事故では、原子炉の損傷状態や水素爆発の全容は依然として解明できていない。高線量の放射線が障害となり、原子炉を直接確認することができないためだ。東電は状態の解明につながる未解明事項を設定し調査を続け、平成27年末までに全ての項目で結論を出す見通しだが、全容解明にはなお時間がかかりそうだ。
東電は事故後、当時の格納容器内圧力の変動や、冷却配管からの空気の漏洩(ろうえい)など52項目の未解明事項を設定。データを分析することで当時の状況を再現しようと試みている。これまでに優先的に調査した重要10項目の検討結果を発表したが、1~4号機では「事故当時何が起こったのか、全容はまだ分かっていないことの方が多い」(東電)という。
52項目の分析結果をつなぎ合わせれば、技術的に目視できない中での原子炉内部の状態把握に役立つほか、他の原発でも過酷事故(シビアアクシデント)を想定した安全対策を向上させることができる。水素爆発した1、3号機では、圧力容器内で燃料を包む「ジルコニウム」という金属製の被覆管が熱せられ、水と化学反応したことで水素が発生。水素は格納容器外の建屋上部にたまったとみられる。逃げ場を失った水素に何らかのきっかけで発火し爆発。着火源は静電気の可能性があるが、分かっていない。
事故時に発生した水素の濃度や量も不明で、52項目の未解明事項の一つとして調査が進められている。2号機も同じ経過をたどったが、先に爆発した1号機の振動で偶然、建屋上部の窓がはずれ落ちたため、水素が外部に逃げて爆発を免れたとみられている。
一方、謎が多く残っているのが、当時定期検査中で圧力容器内に燃料がなかった4号機の爆発だ。調査では、4号機が3号機と共有している排気配管から水素が流れ込み爆発に至ったとされる。だが、国会事故調では「3号機から逆流した水素のみで4号機が爆発にまで到達するかどうか慎重に検討する必要がある」との指摘もある。(原子力取材班)
■班目・元原子力安全委員長「規制委に専門家いない」
班目春樹氏は産経新聞のインタビューで、事故の教訓が生かされていないと指摘し、「原子力規制委員会には原子力安全の専門家がいない」と言及、規制委の閉鎖性を問題視した。主なやりとりは次の通り。
--当時、首相に「水素爆発はない」と助言した
「格納容器内には酸素がないので水素爆発はないと説明した。その後、格納容器から漏れ出た水素が格納容器の外側で空気の中の酸素と混ざり爆発した。予告できなかった自分を呪った一方で、不幸中の幸いとも感じた」
--不幸中の幸いとは
「爆発の映像を見せられたとき、吹き飛んだのは建屋上部だけだと直感した。だから、格納容器は守られた、炉心はまだ大丈夫だと。(炉心が爆発し広域に放射性物質が拡散した旧ソ連の)チェルノブイリ(原発事故)の二の舞いとなることだけは避けたい一心だった」
--さらに悪い状況になる恐れもあったのか
「爆発によりサイト(施設)内が高度に汚染され注水作業などが困難になると、最悪のシナリオになる可能性もあった。当時、『東京も住めなくなる可能性があるか?』と聞かれていれば、ゼロではないと答えただろう」
--現在の規制の仕組みをどう見ているか
「私は今の原子力規制委員会よりも事故の経験があるが、話を聞かれたことはない。大学に属する原子力安全の研究者は電力会社と協力しなければ『現場』はない。それを『御用学者』とレッテルを貼り排除したため、規制委に原子力安全の専門家が不在だ。関係の学会を巻き込み透明性を確保しつつ、オールジャパンの規制体制づくりが必要だ」
--理想的な規制とは
「規制委と電力会社が互いに尊敬し合い率直に意見交換できる状態が必要だ。今は規制委と電力会社が上意下達の関係で、電力会社は事故当時以上に警戒して本音で意見を言えないのではないか。検査官の能力向上にもつながらない」
--事故の反省は生かされているか
「たとえば、緊急事態応急対策拠点施設(オフサイトセンター)は相変わらず原発の近くにある。今事故が起こったとして、対応できるとは思えない」
福島第1原発事故では、原子炉の損傷状態や水素爆発の全容は依然として解明できていない。高線量の放射線が障害となり、原子炉を直接確認することができないためだ。東電は状態の解明につながる未解明事項を設定し調査を続け、平成27年末までに全ての項目で結論を出す見通しだが、全容解明にはなお時間がかかりそうだ。
東電は事故後、当時の格納容器内圧力の変動や、冷却配管からの空気の漏洩(ろうえい)など52項目の未解明事項を設定。データを分析することで当時の状況を再現しようと試みている。これまでに優先的に調査した重要10項目の検討結果を発表したが、1~4号機では「事故当時何が起こったのか、全容はまだ分かっていないことの方が多い」(東電)という。
52項目の分析結果をつなぎ合わせれば、技術的に目視できない中での原子炉内部の状態把握に役立つほか、他の原発でも過酷事故(シビアアクシデント)を想定した安全対策を向上させることができる。水素爆発した1、3号機では、圧力容器内で燃料を包む「ジルコニウム」という金属製の被覆管が熱せられ、水と化学反応したことで水素が発生。水素は格納容器外の建屋上部にたまったとみられる。逃げ場を失った水素に何らかのきっかけで発火し爆発。着火源は静電気の可能性があるが、分かっていない。
事故時に発生した水素の濃度や量も不明で、52項目の未解明事項の一つとして調査が進められている。2号機も同じ経過をたどったが、先に爆発した1号機の振動で偶然、建屋上部の窓がはずれ落ちたため、水素が外部に逃げて爆発を免れたとみられている。
一方、謎が多く残っているのが、当時定期検査中で圧力容器内に燃料がなかった4号機の爆発だ。調査では、4号機が3号機と共有している排気配管から水素が流れ込み爆発に至ったとされる。だが、国会事故調では「3号機から逆流した水素のみで4号機が爆発にまで到達するかどうか慎重に検討する必要がある」との指摘もある。(原子力取材班)
■班目・元原子力安全委員長「規制委に専門家いない」
班目春樹氏は産経新聞のインタビューで、事故の教訓が生かされていないと指摘し、「原子力規制委員会には原子力安全の専門家がいない」と言及、規制委の閉鎖性を問題視した。主なやりとりは次の通り。
--当時、首相に「水素爆発はない」と助言した
「格納容器内には酸素がないので水素爆発はないと説明した。その後、格納容器から漏れ出た水素が格納容器の外側で空気の中の酸素と混ざり爆発した。予告できなかった自分を呪った一方で、不幸中の幸いとも感じた」
--不幸中の幸いとは
「爆発の映像を見せられたとき、吹き飛んだのは建屋上部だけだと直感した。だから、格納容器は守られた、炉心はまだ大丈夫だと。(炉心が爆発し広域に放射性物質が拡散した旧ソ連の)チェルノブイリ(原発事故)の二の舞いとなることだけは避けたい一心だった」
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--理想的な規制とは
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--事故の反省は生かされているか
「たとえば、緊急事態応急対策拠点施設(オフサイトセンター)は相変わらず原発の近くにある。今事故が起こったとして、対応できるとは思えない」
最終更新:3月7日(金)10時33分福島原発集団訴訟 29人が追加提訴写真(神戸新聞NEXT)12時40分
◆4号機はなぜ水素爆発?
・ 4号機ではなぜ水素爆発が発生したか -東京電力
◆全容解明に取り組む
・ 「福島原子力事故における未確認・未解明事項の調査・検討結果~第1回進捗報告~」について -東京電力
◆福島第一原発の現状
・ 痕跡、今も生々しく/過酷な現場ミス誘発/福島第1原発事故 -河北新報(3月7日)
・ 福島第一原発の現状 -東京新聞
◆東日本大震災からまもなく3年
・ 3.11から3年 被災地のいま - Yahoo!みんなの政治
・ NHK東日本大震災アーカイブス 証言webドキュメント - NHK
日本人が信じ込む中国経済の虚像 日本製品の存在感の大きさ 日本、韓国に鉱工業品の「踏み絵」 TPP予備協議、関税撤廃迫る構え 子供の人生は高学歴低収入?高収入低学歴? 親自身はリストラの恐怖 安倍政権に物申す! 福島第一原発で異常事故が連続発生〈週刊朝日〉(dot.)7日 - 11時36分・ 4号機ではなぜ水素爆発が発生したか -東京電力
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・ 「福島原子力事故における未確認・未解明事項の調査・検討結果~第1回進捗報告~」について -東京電力
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