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米核戦略部隊が頽廃

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 こんなふうにして大国は歴史からその姿を消して行くものなのですね。 何しろ戦略核部隊と言えば
 
米国の国防と世界戦略の要です。その中核を担う将校達に麻薬やカンニングが横行ししかもそれが
 
見過ごされて蔓延していたと言うのですから事態は深刻です。 
 
  勿論、ペンタゴンはその深刻さを否定し一部の問題であって全体にいささかの不祥事も頽廃も無く
 
健全だと言いたいのはよく分かりますが、一部が集まって全体を構成するのですから、決してこれは
 
一部だけの問題ではなく米国全体の頽廃傾向を如実に表している事は間違いありません。
 
 その理由ですがモンタナ州の核戦略部隊だと言う事です。モンタナ州と言えば米国では田舎も田舎
 
の過疎地、周囲には大都会も無く冬は荒涼としたロッキー山脈の懐のリゾート地です。全米で唯一
 
と言われるぐらい古き良き善良な米国人気質の残る地で起きた殺伐とした事件は、合衆国全体の
 
頽廃の深刻さを如実に表していると判断されるべきだからです。
 
  日本が対峙する巨大なソビエトや中国の戦略核に対抗する唯一の手段である米国の核安全保障
 
の中枢でしかも核の傘のシステムの要にその重要性を認知しないレベルの人材は配置されている
 
と言う事以上に危惧を感じない程に米国は自国や他国の安全保障に無頓着であると言う事は
 
明白だからです。 
 
事も在ろうに核の傘と言われる米国と同盟国の安全保障の中枢での不正です。一事が万事、国家の中枢の崩壊は一部であっても全体の崩壊に直結するゆゆしき問題です。問題はこれを教訓に危機を回避する行動が進められるか、あるいは一部の問題として改善を避け全体の腐敗を招来するか、天下分け目の関が原と言うのが事の本質です。
 
  そろそろ私達日本人も戦後の平和惚けから目覚めて、自分達の安全保障に対する現実の脅威に
 
即した国防意識を樹立する時既に到来していると言う事を示すネットニュースは以下です。

カンニングで34人職務停止=核ミサイル部隊、不祥事続き―米軍

 
 【ワシントン時事】米空軍は15日、核弾頭搭載の大陸間弾道ミサイル(ICBM)運用の習熟試験でカンニングに関与したとして、ミサイルの発射管制に当たる将校34人の職務を停止したと発表した。これほどの人数が一斉に職務停止処分になるのは極めて異例。
 不正の舞台になったのは、モンタナ州のマルムストロム基地。34人は昨年夏の試験で、携帯電話のテキストメッセージを使って回答を共有したり、不正を知りながら報告を怠ったりした。同基地には約190人の管制担当将校がおり、うち約6分の1が不正に関わったことになる。
 空軍内部では、将校ら10人が違法薬物所持の疑いで捜査対象になっていることが先週、判明したばかり。うち3人はICBM運用部隊に所属しており、薬物捜査の過程でカンニングも発覚した。
 ジェームズ空軍長官は記者会見で、不正について「一部の兵の問題であり、核運用の使命が破綻したわけではない」と述べ、体制上の問題はないとの見方を示した。だが、ICBM部隊を統括する司令官が飲酒トラブルで解任されるなど、核運用部門で昨年以降、不祥事が相次いでおり、士気の低下を懸念する声も上がっている。
 

米核ミサイル担当将校34人に停職処分、技能試験で不正

米核ミサイル担当将校34人に停職処分、技能試験で不正
米首都ワシントン(Washington D.C.)の国防総省に掲げられた空軍省の紋章(2009年2月24日撮影)。
【AFP=時事】米モンタナ(Montana)州のマルムストローム空軍基地(Malmstrom Air Force Base)で核ミサイル発射の任務を負う将校34人が、熟練度試験で不正を働いたとして停職処分を科されたことが、米空軍指導部の15日の発表で分かった。

米核ミサイル担当将校2人、違法薬物所持の疑いで取り調べ

 同国の核部隊は、先週にも将校の違法薬物所持疑惑が明るみになるなど、数々の不祥事に見舞われている。

 デボラ・リー・ジェームズ(Deborah Lee James)米空軍長官は記者会見で「今回の試験に関して、不正が行われた」と発表。「一部の将校が不正を行った。不正について知っていたとみられる他の将校は、何の対処も取らなかったか、少なくとも不正を止めさせたり報告したりという十分な対処をしなかった」と述べた。

 また、試験での不正は「絶対に受け入れらない行為」だと非難した上で、核兵器の安全は確保されていると強調した。

 当局者らによると、今回の不祥事は、核部隊の試験で起きた過去最大規模の不正となった。マルムストローム基地には190人の発射担当将校が配属されており、今回処分を受けた将校は全体の約20%に上る計算だ。

 不正行為は、マルムストローム基地を含む複数の基地で将校の違法薬物所持疑惑について調査が行われていた際に明るみになった。不正行為を働いた将校のうち2人は、他の6基地の将校11人が関与する別の違法薬物の事案に関係しているとみられるという。【翻訳編集】 AFPBB News
 
◆約2割の将校に処分
米核ミサイル担当将校34人に停職処分、技能試験で不正 -核ミサイル発射の任務を負う将校34人が、熟練度試験で不正を働いたとして停職処分を科されたことが、米空軍指導部の15日の発表で分かった。AFP=時事(1月16日)

◆違法薬物所持疑惑も明らかに
米核ミサイル将校 薬物所持か - Yahoo!ニュース(1月10日)

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