治験ねえ、思い出すのは30年前に在る中堅製薬会社の新薬の治験です。 製造担当者の一人が
私の下に来て、「無事に帰ってこれるようにお祈りしてください。」 と言い出したのです。しかも、
今この場所で。何事かと聞けば自分が開発した新薬の治験で実験台に成る人が足らず、どうしても
私が行かなければならなくなったのだというではありませんか。
自分で開発した薬ならば当然自分で試して、その後に人に投与するのは当たり前かと思いきや
本人は生きて病院から帰れるかどうか、不安を通り越して恐怖だという事なのです。
多分どんな薬の治験でも似たりよったりであったという次第です。
余分ですが私の叔父は自分の経営する会社の専務兼管理薬剤師でしたが、一族に口酸っぱく
「薬は絶対に飲むな、薬は毒出て出来ているから症状は収まっても必ず副作用が沢山有り
身体に悪いから絶対にどんな薬も飲むな。」と言い続けていました。
以下は、医療というものの本質を端的に解らせる失敗医療を報じる希有なネットニュースです。
幹細胞使った治験で女性3人失明、米
2017年03月16日 15:19 発信地:マイアミ/米国

【3月16日 AFP】米フロリダ(Florida)州で、脂肪細胞由来の幹細胞を目に注入する治験を受けた女性患者3人が失明していたことが15日、米医学誌「ニューイングランド医学ジャーナル(New England Journal of Medicine)」に発表された報告から明らかになった。この治験は効果がまだ立証されていないものだったという。
失明したのは進行性の眼疾患「黄斑変性症」を患っていた72~88歳の女性3人で、2015年にフロリダ州の医療機関で「乾燥型黄斑変性症における細胞の硝子体内注入の安全性と効果を評価する調査」と題した治験を受けていた。
この治験は米国立衛生研究所(NIH)が運営する治験や臨床試験に関する情報提供サイト「クリニカルトライアルズ・ドット・ゴブ(ClinicalTrials.gov)」に掲載されていたため、患者らは正規の治験だと考えていた。
しかし、3人は治験を受けた直後から網膜剥離や出血などの合併症に悩み、結果的に視力を完全に失ったという。
論文を共著したマイアミ大学(University of Miami)のトーマス・アルビニ(Thomas Albini)准教授は、合併症が起きた原因として、幹細胞の混合過程で汚染が起きたか、目に注入された後で幹細胞が変異した可能性が考えられると指摘している。
専門家らによれば、脂肪由来幹細胞が黄斑変性症に関わる網膜細胞に成長するかどうかを調べた研究はまだほとんどなく、問題の治験で使用された手法が視力回復を助けるという科学的根拠はないという。(c)AFP/Kerry SHERIDAN
フランスの治験で「深刻な事故」、1人が脳死 5人入院
2016年01月16日 08:18 発信地:パリ/フランス

【1月15日 AFP】(訂正)フランスのマリソル・トゥーレーヌ(Marisol Touraine)保健相は15日、同国で行われていた鎮痛剤の治験で「深刻な事故」が発生し、1人が脳死と判定され、5人が病院で治療を受けていると発表した。
トゥーレーヌ保健相によると、6人は仏北西部レンヌ(Rennes)で行われていた「経口薬の治験」に参加していた。同薬剤は欧州の研究機関が開発したものだった。
「深刻な事故が発生した」と同保健相は述べ、研究は中止され、ボランティア全員の参加を取り消したと付け加えた。
また、パリ(Paris)の検察当局は、捜査を開始したことを発表した。
この医薬品は当初「大麻ベースの鎮痛剤」と報じられていたが、トゥーレーヌ保健相はその後、この薬は痛みと気分障害の治療を目的としたもので、大麻草由来の成分は含んでいないと述べた。(c)AFP