放射能汚染の海洋調査なんて言うのが出来るのでしょうかね? 基本的にα線核種は存在しても
塩水がある所では実質測定不可能です。勿論海底でβ線核種を測るのも反則です。海水が遮断して
濃厚な放射能汚染でも無い限り測れません。さてγ線をだす核種のセシウムはどうでしょうか?
γ線は強力な電磁波ですから海水があっても簡単に透過する筈です。以下に透過率を示します。
と言う事で海洋に放射能汚染があってもそのγ線は5センチでほぼ半減し30センチではほぼ0に
なります。と言う事は汚染水に測定器を突っこまないと汚染水の存在そのものが分からないと言う事に
なります。 こんな難しい作業を船に曳航した測定器で測るとすると船の後ろに5センチ刻みに縦横
に1mだと20×20=400個位並べないと実際には測定できないのです。そして
100m×100mの範囲
の海水を測るには400×100×100=400万素子位を曳航する必要が有るわけです。
海の深さや広さは更にその20倍の2㎞位の枡目位を測らないと成りませんから
400万×20×20=1億6千万素子位を曳航するとキッチリと2㎞位の枡目で海洋汚染の
状況が判別できると言う次第です。
では原子力規制庁さんはどんなふうに海洋汚染を測定するおつもりなのでしょうかね?
測定用素子が一個10万円で出来たとしたら16兆円ですね!! 爆!!
そんなお金が有るのでしょうかね? それとも海底でもγ線が測れる高価な数千万円の測定器を
一個だけ曳航して、海面からたとえば100mの深さの所だけを曳航して一定の海域を引き回して
そしてあたかもその上の海面も、それよりも遥かに深い深度の海水の放射能も測定できたと
世界中を錯覚させてお茶を濁すつもりと違いますかね。
それに調査を始める前から調査の目的が決まっていますよね。 「魚介類の安全性を確認する調査」
だと言うのですね。測定してみなければ危険か安全が分からないのにどうして初めから結論が決
まっているのでしょうかね。まさか放射能は絶対に検出できないとわかってやっているのではないで
しょうね。全く時間と税金の無駄遣いで放射能に無知な国民や世界を愚弄する気ではないでしょうね?
まあどちらにしても海洋汚染を測定する方策そのものが無いのにそれをするというさすが世界に
冠たる日本の原子力規制庁とその手先となって御用学者集団の割拠する頭狂大学などという
原子力村の幼稚園ですね。
大人が鳴り物入りで人前で大きな音のするラッパ(ホラ)を吹いてチイチイぱっぱと測定ゴッコで
遊ぼうと言うふざけたネットニュースは以下です。
福島沖1千平方キロの海底調査 規制委、汚染状況把握へ
原子力規制委員会は18日、東京電力福島第1原発事故による海底の汚染状況を把握するため、福島県沖の約1千平方キロで海底の放射性セシウム濃度の測定調査を始めた。周辺海域ではこれまで研究機関などが地点ごとの調査を実施したことはあるが、規制委はセシウムの拡散状況を面的に分析することで、魚介類の安全性を判断する際の基礎データとする狙いがある。
陸上では航空機などを使って効率的に汚染調査が進められているが、海域では遅れていた。規制委は船を使い、測定器をえい航して総距離約600キロを調査する。
調査は東京大や独立行政法人海上技術安全研究所のチームに委託。
(共同)