まあねえ、人類の歴史なんて殺戮の歴史ですから、侵略されて自分たちの国家を失えば
人権どころか生きる権利も自分のものを目の前で奪われてもじっと耐えてきたのが被征服民族
の掟という事は地域と時代を超えた現実です。最近では中国によるウイグル自治区やチベット、
過去に遡れば200万人とか1000万人と言われるアメリカインディアンや実態不明のオーストラリア
のアポリジニ。もちろん日本の先住民族も同じ運命に合ってきたことは普遍的です。
どこの国であっても侵略された側の民族は民族まるごとまるで虫けらのように容赦なく凌辱され
殺戮されたということは直視せざるを得ない人類の紛れもない歴史の現実です。
当然、カナダ先住民族のイヌイット達もおなじ悲哀を味あわされたことは違いません。
以下は、その伝統は現在でもカナダでも進行中であることを認めた希有なネットニュース
です。
カナダ先住民女性、数千人が殺人被害の可能性 政府が認める
2016年02月17日 12:07 発信地:オタワ/カナダ
×カナダ・ケベック州ナタシュクアンで撮影された、フランス語と先住民族の言語イヌー語で書かれた道路標識(2006年7月14日撮影、資料写真)。(c)AFP/Guillaume Lavallée 【メディア・報道関係・法人の方】写真購入のお問合せはこちら
【2月17日 AFP】カナダのキャロリン・ベネット(Carolyn Bennett)先住民相は16日、遺族から他殺を疑う声が出ていたのにもかかわらず、自殺や事故死、自然死として処理された先住民女性の数が数千人に上る可能性があると指摘し、警察当局が適切な捜査を怠ったと非難した。
カナダ連邦警察は、2014年に発表し昨年改訂した報告書で、過去30年間で殺害された先住民女性の数を1049人、行方不明者を172人としていた。だがベネット先住民相は、「悲劇の規模はさらに大きい」と指摘。ある女性人権団体は、実際の人数は4000人にも達するという見方を示している。
死亡者や行方不明者についての公式調査開始に先立ち遺族らと面談したベネット先住民相は、多数の事件が自殺、または過失による薬剤の過量摂取、自然死として片付けられたと述べ、「一部の事件について遺族が再捜査を望んでいることに疑問の余地はない」との見解を表明した。
ベネット先住民相は、後頭部を撃たれて死亡した女性や、両手を後ろ手に縛られた状態で死亡していた女性が、いずれも自殺として処理されていた例を挙げている。(c)AFP