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デング熱感染22名に!

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まさかと思っていたデング熱の国内感染、あっと言う間に22名です。この分ではますます
 
増えそうです。原因だとされている代々木公園では消毒や池の水抜きなど姑息な対応で終始
 
  おそらく芋蔓式にあちこちで国内感染があぶりだされる様相です。そして野外活動の自粛で
 
ボランテイアの危機やスポーツや体育部活の衰退と裏腹に蚊の発生対策や駆除に蚊避け関連
 
企業の業績が急向上するであろう事を助長する数多のネットニュースは以下です。
 
 
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69年ぶり感染のデング熱…患者はまだいる? 自衛手段は「蚊に刺されないこと」

産経新聞 8月31日(日)11時17分配信
 アジアや中南米で流行する感染症「デング熱」の国内での感染が、69年ぶりに発覚した。感染源とみられるのは、東京・代々木公園の蚊。海外でデング熱に感染し国内に帰国した人の血を吸った蚊が、新たに血を吸った人にうつしたとみられる。若く健康な人がかかっても重症化することは少ないデング熱だが、蚊が媒介する感染症は他にもある。蚊に刺されるのは夏の風物詩…などとのんきに構えていた時代は終わるかもしれない。

■海外で感染、国内で発症は年間250人も

 東京都などの発表によると、デング熱に感染したのは埼玉県と東京都に住む10~20代の男女3人だ。3人はいずれも都内の同じ学校に通っており、代々木公園で8月上旬から中旬にかけ、ダンスの練習をしているときに蚊に刺されたという。国内にはデングウイルスを運ぶヒトスジシマカが北海道を除く各地で生息しており、3人はウイルスを所有するヒトスジシマカに刺されたとみられる。

 実は、デング熱の患者自体は珍しくはない。国内ではここ数年、年間250人近くが東南アジアなど海外からの帰国後にデング熱を発症していた。人の往来が盛んな夏休みシーズンは特に、海外で感染し国内で発症する感染症の報告が多くなる。

 しかし、3人にはいずれも海外への渡航歴がなかった。このため、厚生労働省は国内で感染したと断定。3人が共通して蚊に刺された代々木公園が、もっとも可能性の高い“現場”と推定されたのだ。

 厚労省が最初にデング熱感染の疑いがあると知ったのは25日のこと。埼玉県の10代の女性が入院したさいたま市内の病院から情報提供を受けたさいたま市が、厚労省に連絡をしたことが発端だ。

 女性は20日、突然40度の高熱が出たため、この病院を受診。診察した医師がデング熱の感染を疑い、簡易検査を行ったところ陽性となった。女性の血液は国立感染症研究所(東京都新宿区)に運ばれ、改めて検査が行われ、26日にデング熱と確定した。厚労省の担当者は「医師は以前、海外から帰国後にデング熱を発症した患者を診た経験があったようだ。こうした経験から、海外への渡航歴がなかった女性にもデング熱を疑うことができたのだろう」と話す。

 一方の厚労省も、ここ数年、デング熱の輸入症例が年間250人近く出ていることを重くみて、簡易検査用のキットを医療機関に配布するなどして警戒を強めていた。国と医療機関の準備が奏功し、国内での69年ぶりの感染に対応できたというわけだ。

■「隠れた患者」がいる可能性も?

 ただ、デング熱の国内感染については、感染症に詳しい医師の間では以前から「起きても不思議ではない」との指摘があった。昨年8月には、日本を旅行したドイツ人が帰国後にデング熱を発症し、日本での感染が疑われたこともあった。

 都内の医師は「海外からの帰国後に体調を崩したなら医師はデング熱などの海外の感染症を疑う。しかし、そうでない場合は疑わない。疑わなければ検査はせず、病名は分からないままだ」として、隠れた患者がいるのではないかと指摘する。

 また、デング熱は人によっては症状が出なかったり軽い風邪のような症状で終わったりする。感染しても医療機関に行かない患者もいるとみられ、実際の患者数はもっと多い可能性があるのだ。

■デング熱以外に日本脳炎も…本当は怖い「蚊」

 にわかに注目を集めるデング熱だが、蚊が媒介する感染症は意外に多い。国内でも感染があり、よく知られているのは「日本脳炎」だろう。

 日本脳炎はコダカアカイエカが媒介する日本脳炎ウイルスによって感染する。感染しても発症するのは1000人に1人とされるが、発症者の20~40%が死亡し、重い精神障害などの後遺症が出る人も少なくない。昨年は10人の患者が出ているが、幸いにもワクチンがあり、国内では多くの人が予防接種を打っているはずだ。

 日本脳炎をめぐっては、総務省が8月22日、日本脳炎の定期予防接種が北海道だけ行われていないことについて、厚労省に改善を検討するよう求めている。北海道庁によると、コダカアカイエカが北海道におらず、過去40年間患者が出ていないため、北海道は定期接種を行っていないのだという。確かに患者は九州・沖縄、中国・四国地方に多いが、北海道出身でこの地域に住む人もいることから、注意が必要だ。

■平清盛はマラリアで死亡した?

 国内での感染例は出ていないものの、マラリアも毎年、海外から帰国した数十人が発症している怖い感染症だ。エイズ、結核とともに「世界三大感染症」に数えられ、世界保健機関(WHO)によると、2012年には約2億700万人が感染し、62万7000人が死亡したと推計される。

 ウイルスを運ぶハマダラカは国内にも生息しており、戦前は国内でも感染者がいた。歴史的には、平清盛もマラリアで死んだという説がある。

 発症すると震えとともに体温が上がり、激しい熱が出る。ワクチンはなく、治療が遅れると死亡することも珍しくない。アフリカ大陸を中心に流行しており、世界では30秒に1人ずつマラリアで子供が死亡しているとされる。治療薬はあるが、一度感染すると、ウイルスを完全に排除することはできず、数十年後に再発することもあり得る厄介な病気だ。

 デング熱と同じヒトスジシマカやネッタイシマカが媒介する病気も多い。チクングニア熱とジカ熱はその代表だ。

 チクングニア熱はデング熱とよく似た症状で、昨年、海外から帰国した8人が国内で発症した。ジカ熱もデング熱に似ており、東南アジアなどで患者が出ている。昨年12月、仏領ポリネシアのボラボラ島に旅行した男性と女性から、相次いで感染が確認された。国内でジカ熱の患者が確認されるのは、これが初めてだった。

 これらのウイルスを体内で増殖しやすい蚊はネッタイシマカとされ、国内にはいない。しかし、やはりウイルスを媒介するヒトスジシマカが生息していることから、今回の代々木公園のように、海外からの感染者の血を吸ったヒトスジシマカから感染が広がる恐れはあるのだ。

 また、海外との交流は活発化しており、海外に存在する感染症を国内で発症する人は今後も増えるとみられる。多くの病気にはワクチンや治療薬がないことから、厚労省は「予防策は蚊に刺されないことしかない」としている。

■地球温暖化で広がる「蚊」の生息エリア

 国内に持ち込まれるのはウイルスだけではない。ウイルスを運ぶ蚊も同様に、航空機や貨物に“乗って”運ばれている。国内にいないはずの蚊が、空港で採集される例は増えているようだ。

 厚労省などによると、成田空港では旅客ターミナルや駐機場などで毎年のように、デング熱などを媒介するネッタイシマカが発見されている。卵から羽化したことも確認されているが、現在までに越冬したことはない。国内に定着する恐れは低いが、空港のように空調が効いた環境では冬も生息できる可能性がある。

 また、地球温暖化により蚊が生息できる環境が広がっているとの予測もある。研究者によると、2100年には、北海道でもヒトスジシマカが生息できる温度になっているという。ネッタイシマカについても同様で、温暖化が進めば、2100年には九州や中部地方に生息できるようだ。

 とはいえ、これらの感染症は人から人にうつることはないため、現状では爆発的に広がることはない。多くの蚊はウイルスを持っておらず、蚊に刺されたからといって過度に恐れる必要はない。

 約70年前、国内で流行したデング熱だが、蚊の幼虫であるボウフラが生息しやすい防火水槽の整備など都市環境の整備で蚊は減り、流行も収まっていった。ワクチンや治療薬の開発にも期待がかかるが、まずは個人が「蚊に刺されない」ことを心がけたい。(道丸摩耶)

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