すごいスケールの避難訓練ですね。 高浜から30㎞圏内というとこうなります。
大半が海ですし、舞鶴や宮津を除けば殆どが山間僻地です。でもね、東日本大震災の時のように
福一の他に、福島第二も15条通報で避難が呼びかけられましたからね。それに南北にそれぞれ130㎞
以上離れた東海第二や女川も危うくアウトでした。 ということは原発が4基の高浜から僅か10㎞も
離れていない直ぐお隣の大飯の4基や50㎞も離れていない美浜の老朽原発3基やもんじゅに敦賀
の2基の合計14基の原発事故も含めた同時避難訓練を実施しないと無意味です。
とすると万が一の原発事故で避難するには後背の急峻で山深い丹波高地には全くと言っていい
ぐらい道路はありませんから海岸線を事故原発のあるかもしれない方向に逃げる以外逃げ道は
ありません。
当然情報も通信も麻痺し、交通も遮断されている中ですから互いの災害状況は全く不明で
両方向から原発の放射能汚染から逃れようとして人々が押し寄せ、鉄道は勿論港湾も道路も壊滅した
中、徒歩で危険な細い海岸線に犇き、急峻な海岸線などから海に大勢の人がこぼれ落ちる可能性
が高いのですね。 どう考えても湾岸一帯には100万人以上が生活し、しかも狭い海岸線に張りつ
いた都市や集落と背後の急峻な森林に覆われた山岳地帯の原発集中立地の若狭湾から原発
事故時に生還出来る人は数千人に一人と言う程度に成るのでは無いでしょうか。
やっぱり、こんな立地での原発再稼働は福島原発事故の実例を見ただけで明らかに無謀を通り
越してウルトラCどころかXYZ以下の危険極まる曲芸綱渡り再稼働と言うことになります。
以下はいい加減で出鱈目な避難訓練でお茶を濁し、無理やり強引に再稼働にこぎ着けようという
福井県原発集中立地の無謀を報じるネットニュースです。
高浜原発事故想定し8月防災訓練 30キロ圏の住民避難を検証
西川一誠福井県知事は20日、関西電力高浜原発(同県高浜町)での重大事故を想定した県原子力防災総合訓練を8月31日に行うと表明した。東京電力福島第1原発事故を踏まえ、原発事故時の災害対策の重点地域を原発からおおむね30キロ圏に拡大した県原子力防災計画の改定を基に、30キロ圏住民が参加する初めての広域避難訓練となる。
同日の県議会代表質問で、吉田伊三郎議員(自民党県政会)が訓練の実施時期や場所をただしたのに対し答えた。
知事は「自衛隊や海上保安庁などの実動部隊と協議し、ヘリや船舶などさまざまな手段を活用した訓練を行いたい」と述べた。住民避難時に放射性物質による汚染具合を検査するスクリーニングや除染の実施方法、病院の入院患者ら災害時要配慮者の避難先への搬送体制などを重点的に検証する考えを示した。
高浜原発から30キロ圏の人口は、県内が高浜、おおい、小浜3市町全域と若狭町の一部で計5万5千人。県外は舞鶴市や福知山市など京都府内7市町の計12万8千人に上る。
事故時に30キロ圏住民が県外などに逃げる避難先や広域避難ルートを定めた県広域避難計画要綱では、県内4市町の県外避難先は兵庫県となっており、県内避難先は高浜、おおい町が敦賀市、小浜市が鯖江と越前市、若狭町が越前町に避難することになっている。
県は訓練の事故想定などを県内4市町や関係機関と検討し、30キロ圏内のどの範囲を対象に住民避難訓練を行うかや避難ルート選定など詳細な内容を詰めていく考え。
ただ、同要綱では避難ルート途中に設置するスクリーニングの実施場所がまだ定まっていない。県の川上修司危機対策監は「スクリーニング場所は(福井県など関係4府県が参加する)国のワーキンググループで検討しており、訓練までに決まるよう調整している」と強調。
また、30キロ圏に入る京都府にも訓練の実施を伝えたことを明らかにし「京都とは連携していかなければならない。訓練に参加するのか、府の考えを聞き協議していきたい」と述べた。
同日の県議会代表質問で、吉田伊三郎議員(自民党県政会)が訓練の実施時期や場所をただしたのに対し答えた。
知事は「自衛隊や海上保安庁などの実動部隊と協議し、ヘリや船舶などさまざまな手段を活用した訓練を行いたい」と述べた。住民避難時に放射性物質による汚染具合を検査するスクリーニングや除染の実施方法、病院の入院患者ら災害時要配慮者の避難先への搬送体制などを重点的に検証する考えを示した。
高浜原発から30キロ圏の人口は、県内が高浜、おおい、小浜3市町全域と若狭町の一部で計5万5千人。県外は舞鶴市や福知山市など京都府内7市町の計12万8千人に上る。
事故時に30キロ圏住民が県外などに逃げる避難先や広域避難ルートを定めた県広域避難計画要綱では、県内4市町の県外避難先は兵庫県となっており、県内避難先は高浜、おおい町が敦賀市、小浜市が鯖江と越前市、若狭町が越前町に避難することになっている。
県は訓練の事故想定などを県内4市町や関係機関と検討し、30キロ圏内のどの範囲を対象に住民避難訓練を行うかや避難ルート選定など詳細な内容を詰めていく考え。
ただ、同要綱では避難ルート途中に設置するスクリーニングの実施場所がまだ定まっていない。県の川上修司危機対策監は「スクリーニング場所は(福井県など関係4府県が参加する)国のワーキンググループで検討しており、訓練までに決まるよう調整している」と強調。
また、30キロ圏に入る京都府にも訓練の実施を伝えたことを明らかにし「京都とは連携していかなければならない。訓練に参加するのか、府の考えを聞き協議していきたい」と述べた。