何でもねえ、総合的に判断しないととんでもないことになりますよね。住まいは機密性が良いのか
それとも通気性の良いのが重要なのかあなたはどちらを選択しますか?
結論からいいましょう、夏は通気性、冬は気密性が大切です。しかし忘れられていることが
数多在ります。そう断熱性ですね。夏は外の暑さから室内を守り、冬は外の寒さから室内を
守ることです。 さらに大事なのは防音性です。 家の中の生活会話やテレビラジオに洗濯機などの
音が隣家や通りにもれないことは大変重要です。もちろん、外の車の騒音や隣の室外機の音や
航空機の騒音が遮断されることも大切です。 この防音性が劣悪な薄っぺらな合板住宅だと、
睡眠不足や自律神経失調症なんていう病気に罹患します。
これで住まいに求められる機能が網羅されたわけではありません。
住まいにはもっと大事なことが沢山在ります。
そう保湿性能です。女性の肌の美しさを保つには適正な湿度が不可欠ですが床下の地面の構造や
壁の材質は最新の企業が宣伝する現在の住宅では全く考慮されていません。一番大切な事は
やっぱり畳の下は土間であることが保湿には不可欠ですし、壁も漆喰や土壁で無いと適正な湿度
維持や結露防止は望み得ません。
そして、もっと大事な事が家には求められます。 それは室内の生体環境の保全です。
基本的に太陽光線が入らないと住んでいる人の生活リズムが築かれません。さらに床の畳や
フローリングに絨毯やカーペットに黴や健康に有害な雑菌とトコジラミなどの衛生害虫の異常繁殖
を引き起こすことが在ります。
昨今の機密性とエヤコン効率以外には何の利点も無い粗悪な○○バイ○○などという
北米などから俄かに輸入された劣悪合板住宅や産業廃棄物で作られたパーティクルボードなどは
製造時に含有させた防腐剤や防蟻剤に防燃剤に加えて接着剤などに含有する大量の発癌性有機
溶剤がてんこ盛りで、じわじわと室内空気に溶け出し居住者を深刻な各種アレルギーや喘息肌荒れ
はもちろん経皮や気管支をはじめありとあらゆる経路を経由して居住者の内蔵に解毒の負担を
荷重し居住者の体内に負担をかけ内側からじわじわと死に至らしめる殺人ハウス症候群の犠牲者
を大量に生み出しています。2年もするとまず暴露の多い専業主婦に発症する癌罹患となり、次に
働き手を襲いローン返済前に居住者が死に絶えてしまいかねないのが恐ろしいところです。
ということは、昨今の俄か作りの機能性以外に何の取り柄もない真新しいプレハブ住宅は
忌避して、昔の伝統工法で作られた日本の風土に向いている中古住宅をできるだけリフオーム
部分を少なくして住み、次代を担う子供たちの成長の為に育児をおこない。自分の老後の健康生活に
活用することが賢明な選択だという事なのです。
以下は昨今の恐ろしいシックハウス症候群を蔓延させ、医療機関に続々と庶民を送り出し
さらには葬儀屋を大儲けさせ、最後は墓地管理者に我が世の春を謳歌させようという
大変悪質で巧妙なネットニュースです。
~脳の老い、要介護を遠ざける~今建てるなら「あたたかい」家!
住宅・住宅設備特集
PRsource : 週刊文春 2017年11月23日号 http://bunshun.jp/articles/-/4895
東京大学助教授を経て2006年より現職。内閣官房、国土交通省、厚生労働省などの建築関連政策に関する委員を務める。
©Ichisei Hiramatsu
寒い家で暮らすと、脳や心臓に負荷がかかる――。海外ではすでに常識であり、日本でも研究者によって着実に知見が集められている。
住宅の断熱性能と健康の関わりを研究している慶應義塾大学の伊香賀俊治教授は「脳や体を健康に保つために、室内の温度が重要であることが立証されつつあります」と話す。実際、高断熱・高気密で温熱環境が整えられた住まいに暮らす人は、断熱性能の低い家に住む人に比べて病気にかかりにくかったり、アレルギー疾患を発症しにくいという研究結果もでている。
http://bunshun.ismcdn.jp/mwimgs/9/3/-/img_93c45dd731d9467a3c6ed18eb6f4b160183656.jpg伊香賀俊治(いかが・としはる)慶應義塾大学教授東京大学助教授を経て2006年より現職。内閣官房、国土交通省、厚生労働省などの建築関連政策に関する委員を務める。
©Ichisei Hiramatsu
無断熱の家が8割超 温暖地こそ冬の対策を
そもそも、日本の家の断熱はどの程度進んでいるのか。詳しく資料を見てみると、文字通り“お寒い”実情が浮かび上がる。
総務省の住宅・土地統計調査によると、二重窓や複層ガラス窓で断熱された住宅は、全国平均で25%程度に留まっている。しかもその多くは北海道や東北などの寒冷地に集中し、九州や四国など温暖な地域では10%余りという地域も珍しくない。
「省エネの時代でも、一定のレベルに断熱できている家は一握りです。日本で築20年、30年が経過した戸建ては、多くが無断熱で、中山間地には寝室ですら10度を下回るような家が当たり前に存在しています」
興味深いのは、高断熱住宅の普及率と冬の死亡率に関わりがあるということだ。たとえ厳寒地でも、住まいを暖かく保つ知恵を持っている地域では死者が少なく、逆に温暖なエリアでも無断熱の家が多いと死亡率は上がる傾向にある。これは海外でも同様で、北欧の国々よりも南欧の方が冬季死亡率は高い。高緯度にあるイギリスでは、寒い家に住むことで健康リスクが高まるとしてさまざまな対策が取られている。
http://bunshun.ismcdn.jp/mwimgs/e/6/-/img_e675a387ea5de73d3fd1d24f9aa09a7f391540.jpg英国保健省年次報告書(2010.3)を参照に作図。伊香賀教授監修。
「イギリスの保健省は、家が寒いと脳梗塞や心筋梗塞などのリスクが高まり、また呼吸器系疾患から肺炎や感染症にかかる恐れも出てくるとして、住宅建設に規制を設けているほか、室温を18度以下にしないように国民に指針を示しています。日本でも国が主導し、新築住宅にはZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス、太陽光発電などの創エネと住宅の省エネで、正味エネルギー消費量をゼロにした住宅)に断熱性の基準を盛り込むなど、高断熱住宅を本格化させています」
暖かい家に暮らすことで脳を6歳若く保つ
毎日運動したり、塩辛い食事を控えたり――。老後も元気に過ごすために、生活習慣を見直す人は多い。だが、生活習慣と同じか、時にそれ以上に重要なことがある。それが住まいの断熱である。
伊香賀教授の研究室では、大阪府の千里ニュータウン在住で要介護認定を受け在宅の住民を対象とした追跡調査を実施。暖かい家に住んでいる人のほうが、介護なしで活動できる『健康寿命』が4歳長いことが明らかになってきた。また高知県檮原町の調査では寒い寝室で寝起きする人はより高血圧になりやすい傾向も認められている。
http://bunshun.ismcdn.jp/mwimgs/9/5/-/img_95683221f69fa2de0e15f4b9345d7d46151036.jpg監修:伊香賀俊治教授
「例えば2003年から10年後までの間に高血圧を発病した方をみると、就寝時の室温が18度以上の家に住んでいる人と、18度未満の人では、後者のほうが発病確率が6.7倍も高くなっています」と伊香賀教授。
室温だけでなく年齢や性別、肥満の度合い、喫煙や食事の塩分など、さまざまな要素を見ても、寝室の温度が高血圧の発病に与える度合いとしては最も大きかった。
さらに最新の研究では、暖かい家が脳年齢を若く保つのに貢献している可能性も見えてきた。伊香賀教授の研究グループは、檮原町の若者から高齢者まで合計59人に特殊なMRIで脳ドックを実施。同時に自宅の状況も調べ、床上1.1mの平均室温18度の暖かい家と、同14度の寒い家の2グループに分類し、脳の状況を比較した。
「その結果、暖かい家のグループのほうが脳の状態が顕著に良好でした。脳年齢に置き換えると、足元がわずか3度暖かい家に暮らしている人は、脳を6歳若い状態に保ってるのと同等の効果が見られたということです」
夏の厳しい日射を遮り『かくれ熱射病』を防ぐ
断熱は夏場にも有効だ。
「高齢者が夏期に注意すべき熱射病は、実は室内で多く起きています。特に高齢者は自分の乾きに気付きにくくなっているため、知らずに体内温度が上がる『かくれ熱射病』になりやすい。夏場にも、エネルギー効率の良い高断熱住宅できちんと空調を掛けることは重要なんです」
また断熱が低い環境は、子どもたちの健康にも望ましいものではない。「寒い家・寒い保育園にいる子どもは風邪などを引きやすく、休園率が高い傾向にあります」と伊香賀教授。両親、子世帯、その子どもという多世帯住宅には断熱の構えが不可欠だろう。地方の戸建てなどで敷地面積が広く、リフォームでは断熱しきれないという場合には、寝室や居間、水回りなどの生活空間の断熱施工、内窓設置など開口部の改善も効果的という。
もしも普段から「ウチの家は冬場は寒いな」と感じているなら、住まいの断熱を積極的に考えていきたい。
http://bunshun.ismcdn.jp/common/images/common/blank.gif