幸か不幸か高齢者といわれるようになっても私の口には32本の歯が全部そのまま残っています。
しかし、今までに幾度かの危機がありました。最大の危機は5年程前です。歯周病で歯茎が
腫れ脹らんだところから絶えず膿が吹き出していました。評判の良い歯科医を2件回りましたが
開口一番すぐに抜歯だと言うのです。 いろいろ聞き出すと魂胆が丸見えです。歯を抜いても
そこをブリッジにするから全く問題はないと言うのです。どれぐらい持ちますかと言うと
いずれその歯がグラグラしてきますのでインプラントにするか部分入れ歯にすると言うので、
さらにどれぐらい持つかと聞くといずれ歯は全部抜けますから総入れ歯にすれば良いと平然
と言うではありませんか。総額はいくらぐらいかと聞くと保険を使っても100万だとか200万だと
言うのです。恐ろしくなって20㎞ほどはなれた知人の歯医者に頼み込みしっかり手を洗うことと
レーザー治療をお願いして2年ほどで完治しました。3人の歯科医が口を揃えて言った深刻な
歯周病でもでもやり方次第で見事に完治するものなのですね。
鍵は実に簡単、歯科医で恐ろしき強力な虫歯菌や歯周病菌に罹患させられないことだという
一点に尽きます。
以下は悪徳歯科医が患者の口から口へと強力な虫歯菌や歯周病菌を洗わない手と消毒しない
ドリルや砥石や研磨器で上手く植えつけ、豪華な自宅や超高級車やゴルフや婦人の衣類などに
ごっそり注ぎ込んで平然としている歯科医が巷にあふれていることを報じるネットニュースです。
歯科医はなぜ、手袋や機器を使い回すのか
読売新聞東京本社医療部 渡辺理雄
なぜ手袋や、歯を削るドリルを取り付ける「ハンドピース」と呼ばれる金属製の柄を患者ごとに交換しない歯科医がいるのでしょうか。
古い時代の教育を引きずっている歯科医がいるのでは、と複数の専門家が教育の問題を上げます。院内感染対策に関する歯学部などでの教育は、2000年前後で変わったようです。
たとえば、肝炎ウイルスやHIV(エイズウイルス)に感染していることがわかっている患者さんが歯科治療を望んで、ある歯科医院に予約の電話をしてきたとしましょう。どうしたらよいでしょうか。
1.ほかの患者がいなくなる診療が終わる時間帯に来てもらう
2.普段とは異なる特別な感染対策を準備して迎える
3.感染対策が万全の大病院の歯科に紹介する
今の教育内容からすると、上記の三つはどれも「正解」ではありません。
ここで望ましい対応は、普段から全ての患者で十分な院内感染対策を行い、感染症患者を分けることなく、いつも通りの治療を行うことです。日本歯科医学会の指針が、治療が終わるたびにハンドピースを取り外して滅菌したり、すべての患者ごとに手袋を交換したりするよう定めているのは、そのためです。
このように、感染症患者かどうかに関係なく、血液、唾液などはすべて感染性があるとして取り扱う方法を「スタンダード・プレコーション(標準予防策)」といいます。1996年ごろにアメリカで提唱されました。しかし、それ以前に歯学部で教育を受け、卒業後に最新の医療知識を取り入れていない一部の歯科医では、スタンダード・プレコーションの必要性を感じずに、まったく実践していない人がいるものと思われます。
ハンドピースなどを患者ごとに交換しない理由としてもう一つ考えられるのは、やはりコストです。
ハンドピースは精密機器で、一本10万~20万円もするとされています。患者ごとに交換して滅菌するとなると、多くのハンドピースをそろえたほうがよく、その分費用がかかります。また滅菌は、高温の蒸気発生装置に入れて行いますが、これが機器を傷め、使える製品寿命が短くなるという歯科医もいます。院内感染対策をしっかりやろうとすれば、1人当たりの患者にかかる費用は、ある程度必要になるのは確かです。
ハンドピースの使い回し問題の新聞報道を受ける形で、歯科の院内感染対策の費用について、塩崎厚生労働相は7月3日、来年春の診療報酬改定に向けて国の中央社会保険医療協議会で検討していく、と述べました。
歯科の診療報酬が上がれば、その分、院内感染対策に振り向ける分も出てくると思います。患者が窓口で支払うお金も増えますが、すべての歯科医院でしっかり院内感染対策を行ってもらえるなら、相応の負担増も許されると思います。
しかし同時にスタンダード・プレコーションを研修などで多くの歯科医に知ってもらい、実践してもらう必要もあると思います。
次の機会には、院内感染対策を行っているかどうかの目安になる歯科医選びのポイントを説明します。
なぜ手袋や、歯を削るドリルを取り付ける「ハンドピース」と呼ばれる金属製の柄を患者ごとに交換しない歯科医がいるのでしょうか。
古い時代の教育を引きずっている歯科医がいるのでは、と複数の専門家が教育の問題を上げます。院内感染対策に関する歯学部などでの教育は、2000年前後で変わったようです。
たとえば、肝炎ウイルスやHIV(エイズウイルス)に感染していることがわかっている患者さんが歯科治療を望んで、ある歯科医院に予約の電話をしてきたとしましょう。どうしたらよいでしょうか。
1.ほかの患者がいなくなる診療が終わる時間帯に来てもらう
2.普段とは異なる特別な感染対策を準備して迎える
3.感染対策が万全の大病院の歯科に紹介する
今の教育内容からすると、上記の三つはどれも「正解」ではありません。
ここで望ましい対応は、普段から全ての患者で十分な院内感染対策を行い、感染症患者を分けることなく、いつも通りの治療を行うことです。日本歯科医学会の指針が、治療が終わるたびにハンドピースを取り外して滅菌したり、すべての患者ごとに手袋を交換したりするよう定めているのは、そのためです。
このように、感染症患者かどうかに関係なく、血液、唾液などはすべて感染性があるとして取り扱う方法を「スタンダード・プレコーション(標準予防策)」といいます。1996年ごろにアメリカで提唱されました。しかし、それ以前に歯学部で教育を受け、卒業後に最新の医療知識を取り入れていない一部の歯科医では、スタンダード・プレコーションの必要性を感じずに、まったく実践していない人がいるものと思われます。
ハンドピースなどを患者ごとに交換しない理由としてもう一つ考えられるのは、やはりコストです。
ハンドピースは精密機器で、一本10万~20万円もするとされています。患者ごとに交換して滅菌するとなると、多くのハンドピースをそろえたほうがよく、その分費用がかかります。また滅菌は、高温の蒸気発生装置に入れて行いますが、これが機器を傷め、使える製品寿命が短くなるという歯科医もいます。院内感染対策をしっかりやろうとすれば、1人当たりの患者にかかる費用は、ある程度必要になるのは確かです。
ハンドピースの使い回し問題の新聞報道を受ける形で、歯科の院内感染対策の費用について、塩崎厚生労働相は7月3日、来年春の診療報酬改定に向けて国の中央社会保険医療協議会で検討していく、と述べました。
歯科の診療報酬が上がれば、その分、院内感染対策に振り向ける分も出てくると思います。患者が窓口で支払うお金も増えますが、すべての歯科医院でしっかり院内感染対策を行ってもらえるなら、相応の負担増も許されると思います。
しかし同時にスタンダード・プレコーションを研修などで多くの歯科医に知ってもらい、実践してもらう必要もあると思います。
次の機会には、院内感染対策を行っているかどうかの目安になる歯科医選びのポイントを説明します。