【2月27日 時事通信社】韓国の情報機関、国家情報院(国情院)は27日、北朝鮮で1月中旬ごろに国家保衛相を解任されたとみられる金元弘氏について、現在は軟禁状態にあることを明らかにした。金正恩朝鮮労働党委員長に虚偽報告をしたためで、次官級とされる幹部5人以上も銃殺されたという。
 国情院から報告を受けた議員がメディアに明らかにした。虚偽報告は党組織指導部の調査で発覚したという。国家保衛省は反体制の動きを取り締まる秘密警察組織。
 また、正恩氏は同省に置かれていた故金正日総書記の銅像を別の場所に移動させた。国情院は「同省に対する処罰強化を意味している」と分析した。(c)時事通信社


正男氏事件、秘密警察関与か=容疑者4人が出身-韓国情報機関

2017年02月27日 20:32 http://www.afpbb.com/articles/-/3119400
【2月27日 時事通信社】韓国の情報機関、国家情報院(国情院)は27日、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏が殺害された事件で、北朝鮮国籍の容疑者8人のうち、4人が秘密警察・国家保衛省出身との見方を示した。聯合ニュースが国情院から報告を受けた議員の話として報じた。
 報告によると、殺害は2組に分けて実行された。1組はリ・ジェナム、リ・ジヒョンとベトナム人のドアン・ティ・フォンの3容疑者で構成。もう1組はオ・ジョンギル、ホン・ソンハクとインドネシア人のシティ・アイシャの3容疑者で行動していた。
 北朝鮮大使館のヒョン・クァンソン2等書記官ら4人は、実行犯の移動や正男氏の動向を追跡するサポート役だったとみられる。リ・ジェナム、オ・ジョンギル両容疑者は国家保衛省、リ・ジヒョン、ホン・ソンハク両容疑者は外務省出身で、いずれも国外逃亡し、北朝鮮に戻ったという。
 北朝鮮国籍者のうち4人が国家保衛省、2人が外務省に所属し、ほかは高麗航空、内閣直属の貿易会社などから集まったとされる。国情院は構成から「正恩氏によって組織的に行われた国家テロであることは明白」と分析している。(c)時事通信社