警察官の不祥事が相次いでいます。大阪府警では、「高校野球賭博」に「捜査車両での不倫」。滋賀県警では、スカートをはいた女性警察官にプロレス技をかけ、その様子をカメラで撮影していたことがわかりました。

　滋賀県警によりますと、去年１１月、長浜警察署の地域課が市内の飲食店で開いた懇親会で、男性署員数人が２０代の女性署員２人にプロレス技をかけたということです。

　技は両腕を背後から掴んで持ち上げる「ロメロスペシャル」、別名・つり天井固め。女性署員の一人はスカートをはいていました。さらに別の男性署員がその様子を携帯電話のカメラで撮影し、数人で共有していたということです。滋賀県警・監察官室はセクハラ行為にあたる可能性もあるとみて調べています。

　一方、大阪府警・泉大津署では、署員らの賭け行為が発覚しました。

　「掛け金が３０００円以上になると賭博罪に問われる可能性があるので、２０００円にした」（賭けを行った警察官）

　ＭＢＳの情報公開請求により公開された資料などによりますと、４０歳の男性巡査部長を中心に２０代から５０代の署員ら合わせて１６人が、過去に３度、夏の全国高校野球の優勝校を予想する賭けを署内の更衣室などで行っていて、掛け金は１人２０００円。男性巡査部長ら１６人は本部長注意などの処分を受け、うち８人が書類送検されましたが、起訴猶予となっています。

　また寝屋川警察署の刑事課では、共に既婚の４３歳の男性警部補と２８歳の女性巡査長が、捜査車両の中で不適切な交際を行い、処分を受けていました。

　大阪府警が去年１年間で処分した警察官は、２２８人にのぼります。