世界的な和食人気で需給が逼迫する寿司ネタ、日本でも偽装が取り沙汰されています。
まして、海外では似非和食に加えた寿司ネタ偽装は当たり前というのが相場です。
第一、日本語表記の寿司ネタが入手困難は自明の理という次第です。
とりわけ和食ブームのメッカと目されるロスでは大抵のスーバーにはスシバーがあり
本格的な江戸前から様々にアレンジされた寿司アラカルトが楽しめます。 ロスと
言えばビバリーヒルズにある著名なUCLA、大学本部のすぐ近くのスーパーにもやはり
スシバーがありかなりの人気です。暇な教授連が学生と組んで寿司ネタの真贋を調査したと
いうのです。その結果はやはり偽装もしくは不適切な食品表示が過半であったと言うのです。
以下は、学生に課す課題に不自由した暇な教授が最新遺伝情報解析技術を駆使して
事もあろうに寿司ネタの真贋調査で政府から研究資金をリクルートしている魂胆丸見え
のネットニュースです。
米LAのすし店ですしネタ調査、約半分が不適切表示 研究
2017年01月12日 18:41 発信地:ロサンゼルス/米国

【1月12日 AFP】米ロサンゼルス(Los Angeles)市内にある評価の高いすし店26店を対象に行われた研究で、提供されていた魚の半数近くに不適切な魚種名が表示されていたとする調査結果が、11日付の国際学術誌「コンサベーション・バイオロジー(Conservation Biology)」で発表された。
カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)とロヨラ・メリーマウント大学(Loyola Marymount University)の研究者らが2012年から2015年にかけて実施した調査は、口コミレビューサイト「イェルプ(Yelp)」やレストラン格付けガイド「ザガット(Zagat)」で高い評価を受けていた26店のすし店を対象に行われた。
研究を率いたUCLAのポール・バーバー(Paul Barber)教授によると、「すし店で購入した魚の約半分は、自分たちが思っているものとは違った」という。
バーバー教授は「魚の不適正表示は故意ではない可能性もあるが、一部ではかなり意図的に行われていると考えている」と述べながらも、「流通過程のどこで(不適正表示が)行われるのかを知るのは困難だ」との見解を示した。
また論文の共同執筆者であるデミアン・ウィレッテ(Demian Willette)氏は、食品の不適正表示自体は目新しいものではないとしつつも、食品についての意識が高い人が多いロサンゼルスのような場所で、不適正表示がこれほど多く見受けられたことが驚きだと述べた。
調査ではUCLAの生物学専攻の学生たちがすし店を訪問。人気のすしネタ10種類を研究サンプルとして収集し、DNA鑑定したという。ウィレッテ研究員によると、364点のサンプルのうち47%で不適正表示が見つかったという。
論文では不適正表示が消費者をだます行為であることとは別に、ある種類の魚へのアレルギーを抱えた人や、水銀を多く含む魚を避けるべき妊婦や子どもに健康上のリスクを招く恐れがあるとして、警鐘を鳴らしている。(c)AFP/Jocelyne ZABLIT