埼玉県の大宮で“とある悲劇”が起きているという。街の若者からは「悲しい」「移り変わりなのかな。さみしいですね」との声が聞かれた。

　ゲームセンター「スクウェアワン大宮オリンピア」が12月18日に閉店するという。このお店はクレームゲームや音ゲーと言われる体験型のゲームが中心だ。ファンからは「大宮と言えばオリンピア」と言われるほど、大宮を代表するゲームセンターの一つだった」との声が聞かれたが、今では賑わっている様子はなく、ゲームをする人もちらほらいる程度だ。

　ファンからは「大宮には昔、色々なゲームセンターがあったが、ここ最近3か所くらいに減ってしまった。ついにここも閉店してしまうということで悲しい」「夜暇なときはずっとこの辺りのゲーセンをまわって遊んでいたので、通っていたゲーセンがなくなるのは悲しい」といった声が聞かれた。

　店内に置かれたノートにも閉店を惜しむ声があふれていた。10年以上通い続けているという男性は「すごくショックですね。大宮のこの辺りには公園があまりなく、公園で休んだりできないので、ここでちょっと遊びながら休憩している。（店員は）いい人が多く、お店もきれい」とショックを受けている気持ちを語った。

　経営の悪化でやむを得ず閉店することになった伝説のゲームセンター。しかしこの店で遊んだ記憶は永遠に残っていくことだろう。

　さらに追い打ちをかけるように悲劇が起こった。人気ラーメン店「ラーメン二郎大宮店」が11月30日に閉店したのだ。店には100メートルを超すファンの行列ができた。全国各地にあるラーメン二郎が埼玉県からは消えてしまうため、ファンからは惜しむ声が多く聞かれた。

　ゲームセンターの市場規模について日本生産性本部「レジャー白書」によると、2007年は6780億円、2015年は4050億円となっており、約4割減少した。店舗数で見ると、2万店あったゲームセンターは1万6千店まで減っているという。