このごろ多いですよね、鉄道自殺。ラジオを聞いてると多い日には日に数回列車の
運行情報が入ります。 殆ど大抵は人身事故で、いわゆる飛び込みです。
ホームから飛び込んだり、踏み切りに立ち尽くしたり、あるいは線路に首を置いて目を
閉じたりと様々です。私も人身事故は数多目撃しました。目を閉じるとあの時の凄惨な
事故現場がはっきりと思い出されます。
いちばん印象的だったのは幼いころの我が家の真向かいに、切断された男性の首が
転がってきてこちら側を向いて立ち口と目を見開いた形相で駆けつけてきた駅の助役
さんが用意されていたムシロを一番にかけて長いお箸で肉片を片づけて40分程して
列車の運行が再開されました。 またすごいのを目撃しましたよ。近くにあった朝鮮長屋
を訪ねて来た本国の中年の女性二人が警報機のない踏み切りで跳ねられ、首も手足も
無い膨れ上がった白い胴体が20分ほど呼吸をしているのをまじまじと見続けました。
まだ、在ります。こちらは我が家の前の国道で自動二輪が追い抜き様にバスとトラック
に挟まれ頭蓋骨がボッカリと割れて真っ白い牛乳の様な脳髄が路面を流れ、ベッタリと
分厚い2㎝ぐらいある血糊が1メートル四方に垂れ流れていました。
後、一つだけ記しましょう、国道176号せんのカーブを100㎞近い猛スピードで突っ込んできた
自動二輪車が転倒し、運転者が投げ出されて路面を50メートルほど真横になって転がり
体中に擦り傷が出来あまりの痛さに立ち上がってイタイイタイイタイと連呼して地面を
ピョンピョン飛び跳ねながら苦しんでおられました。 あまりの痛ましさに目を背けたのを
思い出します。
さて、本題に戻りましょう。鉄道自殺、一瞬に簡単に死ねると思っておられる方は是非
現実を良く認識して、他の死に方を選ばれるか、あるいは生きるために最大限の努力を
なされるようにあえてお勧めいたします。
鉄道自殺、最多の原因は「健康問題」だった
東洋経済オンライン 10/28(金) 5:00配信

過去7年間に鉄道自殺した4261人の職業や原因の内訳が、政府のデータから明らかになった。厚生労働省自殺対策推進室が筆者の開示請求に応じてデータを提供した。大まかな年齢階級も記載されているため、どのような人が、どのような原因で鉄道自殺したのか、初めて集計できるようになった。自殺対策推進室の担当者は「過去に同様のデータを公表・提供したことはない」と述べており、鉄道自殺に絞った職業や原因が判明するのは初めてとみられる。
【図解】これが鉄道自殺の原因・動機だ
■自殺原因のトップは健康問題
集計したところ、鉄道自殺の5割強を「無職者」が占める一方で、「生徒・学生等」が430人と約1割に達していることがわかった。自営業以外の有職者(勤め人)は1246人で全体のほぼ3割を占め、無職者に次いで2番目に多かった。具体的な職種が判明しているうち最多だったのは「事務職」の151人、次いで「専門・技術職」の133人だった。
データは、警察庁の調査を厚労省がまとめたもの。2009年から2015年までの7年間の自殺について、ひとり1行を使って発見年、性別、年齢階級、職業、原因・動機がリスト形式で記されている。「鉄道自殺」という分類は存在しないが、発生場所が「駅構内」または「鉄道線路」で、方法が「飛込み」とされているものを対象としたところ、4261件となった。発見地の都道府県が記された部分は提供を断られた。
自殺の原因別では、自営業以外の有職者の場合、1位が精神疾患や身体の病気などの「健康問題」で、2位が職場の人間関係などの「勤務問題」だった(原因不詳を除く)。「生徒・学生等」だと「いじめ」が原因だったのは6人で、「就職失敗」も11人いた。
【図解】これが鉄道自殺の原因・動機だ
■自殺原因のトップは健康問題
集計したところ、鉄道自殺の5割強を「無職者」が占める一方で、「生徒・学生等」が430人と約1割に達していることがわかった。自営業以外の有職者(勤め人)は1246人で全体のほぼ3割を占め、無職者に次いで2番目に多かった。具体的な職種が判明しているうち最多だったのは「事務職」の151人、次いで「専門・技術職」の133人だった。
データは、警察庁の調査を厚労省がまとめたもの。2009年から2015年までの7年間の自殺について、ひとり1行を使って発見年、性別、年齢階級、職業、原因・動機がリスト形式で記されている。「鉄道自殺」という分類は存在しないが、発生場所が「駅構内」または「鉄道線路」で、方法が「飛込み」とされているものを対象としたところ、4261件となった。発見地の都道府県が記された部分は提供を断られた。
自殺の原因別では、自営業以外の有職者の場合、1位が精神疾患や身体の病気などの「健康問題」で、2位が職場の人間関係などの「勤務問題」だった(原因不詳を除く)。「生徒・学生等」だと「いじめ」が原因だったのは6人で、「就職失敗」も11人いた。
「生活苦」や「仕事疲れ」も
原因は52種類の小分類が一人ずつ記録されており、「不詳」を除いて多い順に「うつ病」「統合失調症」「身体の病気」「その他の精神疾患」といった健康問題が1~4位を占める。
このほか「生活苦」が5位(134人)、「夫婦関係の不和」が6位(65人)、「職場の人間関係」が7位(64人)と上位に入ったほか、12位には「仕事疲れ」(55人)、13位には「学業不振」(53人)といった原因がみられる。
そのほか、気になる原因としては、18位「就職失敗」(44人)、22位「進路に関する悩み」(41人)、26位「仕事の失敗」(33人)、34位「子育ての悩み」(19人)、38位「入試に関する悩み」(14人)、49位「犯罪被害」(2人)などがある。
原因はひとりにつき最大3つまで記録され、およそ16%にあたる668人が2つ以上の原因を抱えていた。
原因を大分類で見ると、「健康問題」「経済・生活問題」「家庭問題」「勤務問題」「学校問題」「男女問題」「その他」「不詳」の8つがある。
■学生・生徒の場合は「学校問題」がトップ
雇用形態別で見ると、無職者の場合は「健康問題」が圧倒的に多く75.1%。健康問題は自営業でも52%、自営業以外の有職者(勤め人)でも40.9%と多数を占め、「不詳」を除くと鉄道自殺者全体の原因のほぼ6割が「健康問題」だった。一方、学生・生徒等では「学校問題」が39.5%とトップだった。
次ページから、今回提供を受けたデータの集計結果を記した。数字の集計になってしまっているが、1つ1つの数字が尊い命であることを、あらためて思いを致してほしい。
どのような原因・動機であったにしろ、ホームドアの設置などの対策によって防げた自殺は多いはずだ。鉄道自殺を防ぐために、この社会はいったい何をするべきなのか――。真剣に検討するきっかけになれば、と考えている。
このほか「生活苦」が5位(134人)、「夫婦関係の不和」が6位(65人)、「職場の人間関係」が7位(64人)と上位に入ったほか、12位には「仕事疲れ」(55人)、13位には「学業不振」(53人)といった原因がみられる。
そのほか、気になる原因としては、18位「就職失敗」(44人)、22位「進路に関する悩み」(41人)、26位「仕事の失敗」(33人)、34位「子育ての悩み」(19人)、38位「入試に関する悩み」(14人)、49位「犯罪被害」(2人)などがある。
原因はひとりにつき最大3つまで記録され、およそ16%にあたる668人が2つ以上の原因を抱えていた。
原因を大分類で見ると、「健康問題」「経済・生活問題」「家庭問題」「勤務問題」「学校問題」「男女問題」「その他」「不詳」の8つがある。
■学生・生徒の場合は「学校問題」がトップ
雇用形態別で見ると、無職者の場合は「健康問題」が圧倒的に多く75.1%。健康問題は自営業でも52%、自営業以外の有職者(勤め人)でも40.9%と多数を占め、「不詳」を除くと鉄道自殺者全体の原因のほぼ6割が「健康問題」だった。一方、学生・生徒等では「学校問題」が39.5%とトップだった。
次ページから、今回提供を受けたデータの集計結果を記した。数字の集計になってしまっているが、1つ1つの数字が尊い命であることを、あらためて思いを致してほしい。
どのような原因・動機であったにしろ、ホームドアの設置などの対策によって防げた自殺は多いはずだ。鉄道自殺を防ぐために、この社会はいったい何をするべきなのか――。真剣に検討するきっかけになれば、と考えている。
佐藤 裕一
鉄道自殺、最多の原因は「健康問題」だった
過去7年分の自殺原因や性別・職種を集計

原因は52種類の小分類が一人ずつ記録されており、「不詳」を除いて多い順に「うつ病」「統合失調症」「身体の病気」「その他の精神疾患」といった健康問題が1~4位を占める。
このほか「生活苦」が5位(134人)、「夫婦関係の不和」が6位(65人)、「職場の人間関係」が7位(64人)と上位に入ったほか、12位には「仕事疲れ」(55人)、13位には「学業不振」(53人)といった原因がみられる。
そのほか、気になる原因としては、18位「就職失敗」(44人)、22位「進路に関する悩み」(41人)、26位「仕事の失敗」(33人)、34位「子育ての悩み」(19人)、38位「入試に関する悩み」(14人)、49位「犯罪被害」(2人)などがある。
原因はひとりにつき最大3つまで記録され、およそ16%にあたる668人が2つ以上の原因を抱えていた。
原因を大分類で見ると、「健康問題」「経済・生活問題」「家庭問題」「勤務問題」「学校問題」「男女問題」「その他」「不詳」の8つがある。
学生・生徒の場合は「学校問題」がトップ
雇用形態別で見ると、無職者の場合は「健康問題」が圧倒的に多く75.1%。健康問題は自営業でも52%、自営業以外の有職者(勤め人)でも40.9%と多数を占め、「不詳」を除くと鉄道自殺者全体の原因のほぼ6割が「健康問題」だった。一方、学生・生徒等では「学校問題」が39.5%とトップだった。
次ページから、今回提供を受けたデータの集計結果を記した。数字の集計になってしまっているが、1つ1つの数字が尊い命であることを、あらためて思いを致してほしい。
どのような原因・動機であったにしろ、ホームドアの設置などの対策によって防げた自殺は多いはずだ。鉄道自殺を防ぐために、この社会はいったい何をするべきなのか――。真剣に検討するきっかけになれば、と考えている。