肥満ねえ。本人も大変でしょうが周囲にもいろいろな影響が起きて困りますよね。 一番困るのは
飛行機に搭乗中隣席に肥満の人が座るとフライトがそのまま地獄になりますからね。
どういうわけかいくら食べても全く太らない大食いどころか爆食いの私ですが、本当に小食なのに
お気の毒な方を良く見かけます。どれぐらい食べるかというとたぶん普通の人の3倍食べて標準
体重で Y 体 の服が着れる体型です。
まあ、みなさまいろいろとご意見はおありかと思いますが以下2つのネット
記事をご覧ください。 要するに肥満の原因の一つは肥満菌に感染していると言うことと、もう一つは
肉などに残留する抗生物質による肥満の促進だと言うのです。
相矛盾する記事ですが、要するに肥満菌を殺すには有効な抗生物質を摂取して腸町の肥満菌を
滅菌し、安物の肉や乳製品などに大量に残留する抗生物質の摂取を止めることだと言うのです。
以下参照。
人を太らせる細菌が実在する! 肥満が感染症だったと米研究
さまざまな病のリスクを高める肥満ですが、その肥満が実は感染症だった、という研究結果が発表されていたことをご存知でしょうか。無料メルマガ『Dr.ハセのクスリとサプリメントのお役立ち最新情報』で、その衝撃のメカニズムが紹介されています。
肥満は「デブ菌」による感染症?
人を太らせる細菌「デブ菌」が実在するそうです。肥満の人の腸から取った腸内細菌群を移植された人が、急激に太るという現象からわかりました。
これは、米国ロードアイランドのニューポート病院とマサチューセッツ州のマサチューセッツ総合病院の研究グループが、感染症分野の国際誌であるオープン・フォーラム・インフェクシャス・ディジーズ誌(論文タイトル:Rapid and Unexpected Weight Gain After Fecal Transplant, 2015年2月)に報告したものです。
クロストリジウム・ディフィシルによる細菌感染症に罹ると、治療の抗菌薬により腸内細菌のバランスが崩れて、下痢を起こしたり、毒素が産生されたりして、ひどい場合には命に関わります。
この感染症の治療として、健康な人の糞便から抽出した腸内細菌を患者さんに移植する方法があるのだそうです。
ところが、肥満のボランティアの糞便を移植された人では、逆に短期間で急激に太ることがわかりました。
研究グループが報告した女性は、糞便の腸内への注入を受けてクロストリジウム・ディフィシル感染症の治療そのものは成功したそうです。このときの治療のための糞便を提供したのは、肥満である以外は健康状態が良好な10代の女性でした。この治療を受ける前の患者さんの体重は62kg、BMIは26で正常体重でした。
ところが移植の16か月後、女性の体重は一気に約77kgまで増えて、BMIが33まで増加したそうです。そして移植3年後には、減量の努力にもかかわらず体重が77kg、BMIは34.5の肥満が定着してしまいました。
以上の結果から、肥満の原因の1つに腸内細菌フローラが関与しており、肥満も一種の感染症と考えられるそうです。
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太らないにはワケがある。痩せている人だけが持つ「腸内細菌」が判明
ライフ 2016.10.20

同じ量を食べても太る人と太らない人がいるのはナゼ? 痩せの大食いを見るたび、不思議に思いますよね。今回のメルマガ『池田清彦のやせ我慢日記』では、著者で早稲田大学教授・生物学者の池田先生がイギリスの科学ジャーナリストの著書を取り上げながら、肥満の謎に迫りつつ、食肉と肥満の因果関係についての怖い「仮説」を紹介しています。
肥満は腸内細菌のせいだった
近年、腸内細菌の重要性が叫ばれている。日本では寄生虫学者の藤田紘一郎が、腸内細菌がヒトの健康に大きな影響を及ぼすことを、繰り返し強調している。先ごろ、イギリスの科学ジャーナリストのアランナ・コリン(Alanna Collen)が書いた『10% Human─How your body’s microbes hold the key to health and happiness』が邦訳された。題は『あなたの体は9割が細菌─微生物の生態系が崩れはじめた』である。原題は10%人間、邦題は9割細菌と意味は同じだが、見方がひっくり返っているところが面白い。
ヒトの体の表面(皮膚や腸壁)には沢山の細菌が棲んでいる。コリンの本によれば、腸内細菌だけで、4000種100兆個の細菌が生息しているという。中には3万種1000兆個と見積もっている学者もいる。ヒトの総細胞数は37兆個だから、1000兆個が本当だとすると、ヒトの体を構成している細胞の僅か3.7%だけがヒトのゲノムを持った細胞ということになる。細菌の種類数が多いということは遺伝子の多様性も高いわけで、細菌の持っている遺伝子の総数は440万個にも上るという。ヒトの遺伝子の総数は2万1000個だから、この観点からは、ドーキンスではないが、ヒトの体は細菌の遺伝子の乗り物である。
痩せている人には、ちゃんとワケがあった
この本には腸内細菌とヒトの体調や健康との間の、興味深い関係がたくさん書かれているが、私が特に面白いと思ったことを紹介したい。痩せた人の腸内ではアッカーマンシア・ムシニフィラという細菌が、腸内細菌全体の4%を占めているが、太った人ではほとんどゼロだという。この細菌は腸壁の粘液層の表面に棲んでいて、自分たちが棲みやすい環境を作るために、腸壁の細胞の遺伝子に化学信号を送って、粘液を分泌させているのだという。粘液層が厚くなると、あるタイプの腸内細菌の表面にあるリポ多糖が血液中に入りにくくなり、肥満を防ぐのだという。
痩せた人がエネルギーを貯蔵するときは、新しい脂肪細胞を多数作って、それぞれに少量の脂肪を入れるが、太った人は新しい脂肪細胞を作れず、数少ない細胞に無理やり多量の脂肪を蓄えて、炎症を起こさせているのだという。その犯人がリポ多糖らしいのだ。実際、太ったマウスにアッカーマンシア・ムシニフィラを加えた食事を与えてみると、マウスの体重が減ったのである。さらに、マウスに高脂肪な餌を与えて太らせると、アッカーマンシアが減少し、食物繊維を加えると、再び増加することが分かったという。
痩せるためには、食べる量を減らして運動すれば良い、と金科玉条のように言われ続けてきたが、どうやら話はそんな単純なものではないようだ。腸内細菌の組成によって、肥満か痩せかが決まるのであれば、肥満予防のためには、腸内細菌叢をどう整えるかが喫緊の課題となる。アメリカでは、肥満の人の割合が増え続けており、2030年には人口の86%が過体重(BMI=体重kg÷身長m÷身長mが25-30)または肥満(BMIが30以上)になると予測されているという。
太る原因は肉ではなく肉に残留する抗生物質
1940年代の後半、ニワトリに抗生物質を与えると、成長が50%近く促進されることが分かって以来、ニワトリばかりでなく、ブタにもウシにも抗生物質入りの餌を与えることが常識になった。おそらく、抗生物質が腸内細菌叢を変えて、太りやすい体質に変えたのだろう。農家にとって太りやすい家畜はコストパフォーマンスがいいので大歓迎である。もちろん抗生物質は肉を食べた人にも摂取される。1950年代からアメリカの人々の肥満率が上昇を始めたのは、このことと関係があるとコリンは指摘する。
そのうち抗生物質は投与していませんという高級肉が売り出されて、金持ちは買えるが、貧乏人は買えずに、上流階層は痩身に、下流階層は肥満になるのかしら。もしかしたら、アメリカではすでにそうなっているのかもね。
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『池田清彦のやせ我慢日記』より一部抜粋
著者/池田清彦(早稲田大学教授・生物学者)
このメルマガを読めば、マスメディアの報道のウラに潜む、世間のからくりがわかります。というわけでこのメルマガではさまざまな情報を発信して、楽しく生きるヒントを記していきたいと思っています。
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