昔ね、悪魔の辞典と言うものを買ってきて楽しみながら読みましたよね。 一番記憶に
残っているのは「会議」という項目です。 『悪魔の辞典』 A・ビアス著 曰く
幸福(happiness) 他人の不幸を眺めることから生ずる気持ちの良い感覚。
会議とは、予め決まっている事について参加者の同意を求めるもの。
と言うような趣旨の説明が有り人生でずいぶんと役に立ちました。だから内閣や総理に政府機関
が仰々しく公聴会を開いたり、バブコメを募っても当然既に決まっている○○推進に同意する結論が
出るのは当然ですからね。 爆!! どんな会議であっても本気になって反対意見を言おう物
ならその業界から二度とお声がかからないどころか異端扱いで、一生うだつが上がらないと
いうのは必然と言う次第です。
以下は昨今のすっかり堕落頽廃した商道徳、経済の実態を如実(赤裸々)に開陳する頽廃した
経済界の暴露本ならぬ告発ネットニュース記事です。
現代版「悪魔の金融辞典」パート1
http://jp.reuters.com/article/2015/11/02/column-financial-devils-dictionary-idJPKCN0SR07J20151102?sp=true
Edward Chancellor
[16日 ロイターBREAKINGVIEWS] - 米国の作家アンブローズ・ビアスは、著書「悪魔の辞典」(1911年)の中で、政府から商業、人生全般に至るまで辛口な定義を示した。
ビアスは金融に関する知見も深く、例えば、「富」は「1人の手に握られる多くの人の蓄え」と定義してみせた。
ロイターBreakingviewsは世界金融危機が発生する以前の2007年、ビアスの「悪魔の辞典」に倣い、その金融版を発表した。だが危機後の現在において、もはやそれは適切でないように思える。そこで以下にその改訂版、金融危機後の「悪魔の金融辞典」を抜粋したパート1を紹介する。
──現代版「悪魔の金融辞典」パート2はこちら
<A>
Analyst:アナリスト。株を大いに宣伝する人。その目的は委託手数料を稼ぐこと。
Asset price bubble:資産価格バブル。米連邦準備理事会(FRB)の緩和策がもたらした最も顕著な結果。
Austerity:緊縮財政。「サド的財政主義」としても知られる。国家破綻を回避しようとするむなしい試み。
<B>
Bank:銀行。レバレッジの積み上げや、資産と負債のミスマッチで短期的利益と長期的損失を生む機関。
Bankrupt:破綻者。流動性を使い果たした人。近代経済学の知的状態でもある。
Behavioural finance:行動ファイナンス。資産価格バブルの原因が、ひどい金融政策の避けられない結果やウォール街の利害対立にあるというよりも、むしろ「根拠なき熱狂」にあるとの考えに基づく学問。Greenspanを参照。
Bernanke, Ben:ベン・バーナンキ。前FRB議長。住宅バブルの崩壊前にその発生を発見できず、2007年にサブプライムローン問題は「封じ込め」られたと主張した。リーマン・ショック後は、グリーンスパン元FRB議長のスーパーバブルを再び膨らませることに成功。FRB議長を退任後間もなくして、ヘッジファンド大手シタデルに職を得たが、市場に関する洞察力を買われてのことでは恐らくないだろう。Revolving doorを参照。
Black swan:ブラックスワン。ウォール街によくいる鳥。太い尾っぽ(ファットテール)で有名。
BRIC:ブリック。「Bloody Ridiculous Investment Concept(ひどくばかげた投資概念」(ファンドマネジャーのピーター・タスカ)の略。著しく発展する新興国市場のブラジル、ロシア、インド、中国の頭文字から、ゴールドマン・サックスの元エコノミスト、ジム・オニールが考案した造語。
Business school:ビジネススクール。若者が大枚をはたいて罪の意識を取り除くネットワーク作りの場。
Buyback:買い戻し。1株当たり利益(EPS)を高めるため、借金して自社株買いをすること。最高経営責任者のストックオプションの価値を最大化する方法。
<C>
Capital controls:資本規制。グローバル・キャリートレードを回避しようとする無駄な試み。中国では、マカオのカジノや「偽装輸出」、オフショア人民元建ての借り入れ、スーツケースに現金を詰めて海外に運ぶという昔ながらの方法で資本規制は回避されている。
Capital flight:資本逃避。グローバル・キャリートレード最後の行動。現在、中国で進行中。
Career risk:キャリアリスク。ファンドマネジャーが、資産価格バブルへの加担を拒否したり、トラッキングエラーをほのめかす以上の行動によって、解雇されるのがほぼ必然であること。
Chief executive officer:最高経営責任者(CEO)。自分の利益のために自身が運営する会社によって生み出される、いかなる剰余価値も搾り取る経営者。
China dream:中国の夢。中国の国民全員に歯ブラシを売るという昔からの事業構想。最近までは株価押し上げに役立つ方法だった。今ではウォール街「最大の悪夢」となっている。
Chinese economic growth:中国経済成長。「不安定、不均衡、非協調、そして持続不可能」(2007年、当時の温家宝・中国首相)
Chinese public debt:中国の公的債務。地方政府系投資機関やアセットマネジメント会社、政策銀行などにおいて、大半がバランスシートには表れない、実際より大いに控え目に計上された中国の負債。
Chinese real estate:中国の不動産。同国2級都市の郊外に急造されたゴーストマンション群。中国の破綻した信用取引制度で担保とされている。
Client:クライアント。Muppetを参照。
Corporate governance:コーポレートガバナンス(企業統治)。経営陣が株主を代表して働いているという作り話を維持するよう意図された一連の規則。
<D>
Default:デフォルト。「債務者が債権者をだます完全な手口」(1933年、マックス・ヴィンクラー)。Greeceを参照。
Deflation:デフレーション。生産性向上と世界貿易の拡大で物価が緩やかに下落すること。FRBによる緩和策の結果である負債デフレーションと混同しないこと。
Derivatives:デリバティブ。投資会社バークシャー・ハザウェイを率いる米著名投資家ウォーレン・バフェットはかつて「金融の大量破壊兵器」と定義したが、自身も手を出さずにはいられなかった。
Dollar:ドル。FRBのバランスシート上で変身を遂げた価値のない代用貨幣。世界中に大混乱を引き起こしている低い米金利をもたらした国際金融制度の基軸。
Dot-com 2.0:ドットコム2.0。ITバブルの第2弾。
<E>
Earnings per share:1株当たり利益(EPS)。四半期ごとに発表される企業業績を計算する方法の1つだが、真の利益性についてはほとんど語らず、簡単に操作できる。役員報酬制度のターゲットとしてしばしば設定される。
Economist:エコノミスト。世界金融危機を予測できなかった人。大抵は普通の数学者で、金融の理解に乏しい。Bernanke, Benを参照。
Emerging markets:新興国市場。共通点がほとんどない比較的貧しい国々で、経済政策の失敗、広範囲に及ぶ汚職、法の支配の欠如という歴史を守っている。BRICを参照。
Euro zone:ユーロ圏。欧州の「永続的な」通貨統合。負債デフレーションや経済の硬化、国家破綻を引き起こすような破滅をもたらす凶器。
Evergreening:エバーグリーニング。損失計上を避け、ゾンビ企業を支援するために銀行の不良債権の処理を先延ばしにする慣行。1990年代初めに日本が発明したが、最近では中国やユーロ圏も採用している。
──現代版「悪魔の金融辞典」パート2はこちら
*筆者は「Reuters Breakingviews」のゲストコラムニストです。本コラムは筆者の個人的見解に基づいて書かれています。
2015/11/2(月) 午後 6:25
... ロイター紙が金融版の「悪魔の辞典」を出していたとは知らなかった。近年の状況を考慮した新版だそうだ。 ... 著書「悪魔の辞典」(1911年)の中で、政府から商業 ...
2015/10/7(水) 午前 8:37
... 倉山満の直球勝負 『経済用語 悪魔の辞典』 倉山満 上念司【チャンネルくらら】増刷御礼!『経済用語 悪魔の辞典ー ニュースに惑わされる前に論破しておきたい55の言葉』⇒http ...
2015/10/7(水) 午前 3:28
... 直球勝負 『経済用語 悪魔の辞典』 倉山満 上念司【チャンネルくらら】ttp://www.youtube.com/watch?v=5r_enSD-YDQ[一部再掲 / 読書案内]経済用語 悪魔の辞典 ニュースに惑わされる前に論破 ...
2009/1/25(日) 午前 6:23
... 『悪魔の辞典』 A・ビアス著 悪魔とは天使の対となる存在だと僕は考えるのだが、世間一般に言う『神』も個人的には同列に値するもののように思う。 ...
2008/9/15(月) 午後 9:37
冷笑しつつ中国を学ぼう (パンダは怒っているが) 「悪魔の辞典」といえば1911年に出版されたピアスの「悪魔の辞典」が思い出される。 本書は元中国人で昨年12月日本に帰化 ...