火山噴火ね!! 過去の巨大噴火の事を思うと決して人ごとではありません。 火山から遠く
離れているといわれるここ関西でも西に約千㎞離れた鬼界カルデラの噴出物の地層が
ありますから決して安全とは言えません。まして、火山活動が活発化している箱根とも
なれば速やかな事前避難は当然です。
一度大規模噴火が起きれば火砕流は優に100㎞圏に達し、静岡甲府横浜の3都市はもちろん
首都東京は全域が到達区域というのは自明です。
以下はスケールの長大な大自然のささやかな営みの前に人類の文明や技術など何の意味も
ないという宇宙の掟の前にひたすら無視を続けていた行政がようやく反省の色を示し始めたこと
を報じるネットニュースです。
大涌谷「レベル4」で2キロ圏避難 箱根町検討 芦ノ湖畔など3集落
箱根町・大涌谷の噴火警戒レベルが現在の3(入山規制)からさらに引き上げられた場合に備えて作成されている避難計画について、策定主体の町は三日、立ち入り規制エリアの範囲を火口域から半径二キロを軸に検討していることを明らかにした。圏内には三つの集落があり、町は居住人口などを調査するとともに、避難マニュアルづくりを急いでいる。 (西岡聖雄)
現在の立ち入り規制エリアは火口域から半径一キロ圏だが、二キロに広がると、西端は芦ノ湖畔の湖尻地区、その北側の温泉荘地区、東端は強羅の早雲山地区の一部が含まれる可能性がある。
町は、この三つの集落の居住人口や旅館・ホテルの軒数、滞在人口などを調査し、県や専門家の意見を聞きながら、迅速に避難できる対応を目指す。噴石を防ぐ頑丈な建物にまず避難し、噴火が収まったら、できるだけ離れた、より安全な場所に移動する二段階の避難方法をベースに計画を練る。
町によると、二キロ圏に学校や病院、老人ホームはないが、町の体育館が含まれるため、警戒レベルが4(避難準備)に上がった場合、体育館に代わる避難所の確保も検討する。
二キロという数字は、気象庁の「箱根山の噴火警戒レベル」のうち、最も高い5(避難)で想定される「火口から約二キロ以内に大きな噴石飛散」にある。これを基本に、県は避難する範囲を検討していた。
町の勝俣正志総務部長は「レベル4に上がった段階で半径二キロの避難指示、立ち入り規制になると思う」と話しており、4の段階でも5に相当する安全策をとる見通し。
今回の噴火で噴石が飛んだ範囲は厳密に測定されていないが、人頭大の噴石が約五十メートル飛んだことが確認されている。昨秋の御嶽山の噴火では、噴石が約一・三キロ飛んでいる。
「20世紀に入ってからM9クラスの地震は5回起きていますが、そのいずれも、数十時間から数年間の間に近隣の火山が噴火している。1960年のチリ地震の翌日にはコルドンカウジェ火山が噴火した。チリでは2010年にもマウレ地震と呼ばれるM8.8の地震が発生していますが、翌2011年から2012年にかけて、コルドンカウジェ火山と同じ火山群で噴火が相次ぎました。2004年のスマトラ沖地震の翌年には、震源地の西方にあるタラン火山が噴火しています」 20世紀最大級の噴火といわれる1991年6月のフィリピンのピナツボ火山の噴火も、前年の7月に発生したフィリピン地震(M7.8)に誘発されたものと考えられている。