やっぱりね! こんなことになるのははじめからわかっていましたよね。え! そんな事ぐらい
誰でもわかっていた! ですって。そうでしょうね。原発事故以前から東電が今までやってきた
的外れな事故対策や事故対応に報道発表を見ればだれても推測できることですからね。
そして、はじめからロボットの故障や失敗を想定して予備がたくさん用意してあるというから
あきれます。
問題は溶融した炉心がどこにあるか? という疑問に「明確な回答を与えない」ということが
公開できない今回の探査の本当の目的だったでしょうからね。
「どうしてそんなことがいえるのかい?」 ですか。 だってね考えてみればお分かりの様に
万が一溶融炉心の場所がわかったとしても、その先は術が無いことは明白です。
近づく事どころかそんなものを取り出したら行き場が無いどころではなく周辺丸ごと高濃度
放射能汚染ですから、手の施しようがありません。 かと言って何もしないでいると再稼働に対する
世間の風当たりは激しくなるばかり。 だからここはなんとしても順調に廃炉作業は進んでいますという
ことを看板にしておくためにはどうしてもやっているような雰囲気づくりが不可欠で、そのために
炉心のロボット探査で時間稼ぎがお手頃だったというしだいです。
以下は毎度おなじみ東電さんの「当社はしっかりと計画を遂行している超優良投資先でございます。
投資家のみなさまはご安心して継続投資をどうぞよろしくお願いいたします。」というパーフォマンスで
手も足も出ない溶融原子炉の廃炉作業の現実から目をそらすためのお手頃な記者発表記事を
そのまま無批判に垂れ流す無節操なあまたのネットニュースです。
初投入ロボ 格納容器内で停止
2015年4月10日(金) 21時15分掲載
福島第1原発事故 調査ロボ、格納容器内で立ち往生 ケーブル絡まる?
東京電力福島第1原発で10日、ロボットを使った格納容器内部の調査を初めて実施したが、途中で止まってしまった。データは遠隔操作で入手できているが、ロボが回収できない可能性もあるという。(産経新聞)
[記事全文]格納容器内にロボットが入るのは初
- 福島第一原発に初投入ロボット、格納容器内で停止
- TBS系(JNN)(2015年4月10日)
- 自ら変形するロボ メルトダウンの1号機内部を調査
- テレビ朝日系(ANN)(2015年4月10日)
溶融燃料を取り出す「戦略プラン」
- <福島第1原発>核燃料取り出し案 NDFが戦略プラン
- 毎日新聞(2015年4月9日)
- <福島第1>溶融燃料取り出し3工法提示
- 河北新報(2015年4月10日)
- 福島第一原子力発電所の現況
- 東京電力
第2原発は燃料取り出し完了
- 福島第2原発の燃料取り出し完了 全4基の原子炉が空に
- 福島民友新聞(2015年3月25日)
- 調査ロボットが停止=福島第1格納容器内部で―東電時事通信 2015年4月10日 20時21分
- 1号機格納容器にロボット=福島第1、溶融燃料を調査―東電時事通信 2015年4月10日 12時9分
- <福島第1>溶融燃料取り出し3工法提示河北新報 2015年4月10日 12時5分
- 福島第1 廃炉工程見直し 水使わぬデブリ回収案[写真]産経新聞 2015年4月10日 7時55分
- 溶け落ちた核燃料取り出す新たな方法を提示[動画]日本テレビ系(NNN) 2015年4月10日 1時49分