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火山近接川内原発の再稼働は最危険!

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根拠ですか。簡単です。周辺にある沢山の巨大活火山のどれかが中規模噴火しただけで
 
当たりの高圧送電線は付着する火山灰で送電停止です。 当然原発の制御用電源を供給する
 
火力発電所からの外部交流電源は消失です。即座に起動するはずのデーゼル発電機は
 
残念ながら火山灰によって稼働できず、必然的にその場しのぎ用の非常用蓄電池の貯蓄
 
電力が尽きて数時間後には炉心冷却も中央制御室の全ての電源も照明もダウンして、福島
 
第一の再来は不可避です。 勿論応援のデーゼル発電電源車も万が一デーゼル発電機が
 
稼働出来たとしてもデイーゼル発電機の燃料補給は交通途絶で不可能です。
 
 という事で、昨今の川内原発周辺の非常に活発な桜島、口永良部島、霧島、阿蘇山そして
 
雲仙など活火山の状況を見れば、危険極まるのは必然だと言うのです。 以下は危険な
 
川内原発の再稼働は最悪の選択で再考する事が当然だとするネット記事です。
 

なんで 今 火山灰と原発!? グリーンピースが明らかにした「世界最高水準」の実態 〜マモさんの、はじめてでも分かる川内原発の火山灰問題(その1)〜

投稿日 - 2015-02-27 20:35
こんにちは。エネルギー担当 関口です。昨日、鹿児島から戻って参りました。
鹿児島と言って目に浮かぶのはやはり桜島。私たちの滞在中にも、煙が上がるその姿を臨むことができました。そういえば、2月24日のNHKニュースでも「桜島の火山活動が活発になってきている」とありましたね。
 
(写真:噴煙を上げる桜島)
で なんで、鹿児島に行っていたかといいますと・・・ グリーンピース委託レポート『川内原発と火山灰のリスク』の発表と鹿児島県庁への申し入れのためでありました。レポートは、イギリス原子力規制局からも一目おかれる原子力コンサルタントのジョン・ラージ博士に委託して作成したもので、火山灰という切り口で川内原発の問題を取り上げています。
 
今日は、このレポートの気になる内容について、マモさんこと、わたくし関口が2回にわけて、分かりやすく解説いたします!
(写真:マモさんこと、わたくし関口です)
 
そもそも、火山灰の何が危険なの?
鹿児島では日常的に降っている火山灰。
でも原発に支障ないじゃない?と思われるあなた、実はそうではないのです。原発では電気を作っているものの、発電所で使う電気は敷地の外から送られてきています。いわゆる「外部電源」てやつです。外の送電施設や配電設備に、大量の火山灰が(特に雨と一緒に)降ったりすると、電気を通しやすくなり、ショートしたり電源が落ちやすくなったりする。場合によっては「外部電源喪失」がおこります。
  ↓
すると、非常用の発電機を使うことになります。発電所が停電してしまうと、炉心や使用済み核燃料プールを冷やすことができなくなり、原発はコントロール不能になってしまうこともあります。原発施設では、こういった時のため非常用発電機を用意しているのです。ところがっ!ラージ博士の分析では、火山灰のせいでこの非常用発電機が使えなくなる可能性があるというのです。
 (写真:桜島の火山灰)
© Masaya Noda / Greenpeace
 
ここまで読んで「あれっ?非常用電源って・・・」と思ったあなた!
するどい。
非常用発電機が使えなくなって大変なことになったのを、私たちは覚えています。
 そう。東京電力・福島第一原発の放射能拡散事故です。あの時も、原子炉自体はなんとか停止できたものの、津波の影響で非常用発電機が使い物にならなくなりました。外部電源も非常用電源も使えなくなった原発はコントロール不能状態、放射能が拡散するという事態を引き起こしました。
 あの、原子炉建屋が吹き飛んだ瞬間の映像・・・忘れもしないあの時の怖い気持ち。私たちは、同じような事故が川内原発で起こりうる可能性を見過ごしていいのでしょうか?
 
なぜ非常用発電機が使えなくなる?
発電機はディーゼルエンジン
→ ディーゼルエンジンは空気を取り入れて燃料を燃やす
→ 空気取り入れ口には、機械が壊れないようフィルターが付けてある
→ そのフィルターが目詰まりを起こすとエンジン壊れる ← この目詰まりを起こすのが大量の火山灰!!  ということなのです。
 ラージ博士が挙げているアメリカの例では、とある火山の火口から220km離れた地点にある原発の非常用発電機に、「フィルター交換は2時間半ごとに1回」という目安を設けているそう。川内原発では、非常用発電機のフィルター交換のタイミング、どれくらい見積もってると思いますか?
 なんとなんと26時間半だそうです。いくら日本製が高性能だって、この見積もりはちょっと甘すぎに思います。
*ワシントン州のセントヘレンズ火山と、コロンビア原発
 
非常用発電機だけじゃない、川内原発の見積もりの甘さ
もうひとつ見積もりについての怖いはなし。
 原子力規制委員会の見方では、過去に桜島が大きく噴火した時の記録から見て、火山灰は多くて15cmくらい積もる程度。この量であれば、原発のいろいろな建物は十分耐えられる構造になっていると。
ところがラージ博士によれば、もし風向きが原発よりだったとしたら、30cmは積もる計算になるのです。「十分耐えられる構造」は「積もるのは15cmまで」が前提ですよね?前提を超えた事態が起こった時に一番ヤバそうな建物、なんだと思います?それは『燃料取扱建屋』です。
 
燃料取扱建屋の不都合な真実
川内原発には、現在使用済み核燃料が890トンも保管されているそうです。(これは、福島第一原発にあった量の2倍だそう)この燃料が入っている建物こそが「燃料取扱建屋」。
 試算では、この建屋の屋根に30cm積もったら、火山灰の重みで崩壊しかねないという数字がでています。安全マージンギリギリアウトなこの感じ、なんとかならんのでしょうか?
 
(写真:平屋根構造が並ぶ川内原発建屋の景観)
© Masaya Noda / Greenpeace
 これ以外にも積もった灰除去についての見積もりなど、川内原発の火山灰対応の心配な点がレポートに挙げられています。ラージ博士は、国際原子力機関(IAEA)やアメリカ原子力規制委員会の取り組みと比べてみても、日本の原子力規制委員会や九州電力の対応はかなり不十分だとの結論に達しています。
 
日本の原発の規制基準について、「世界最高水準の安全性」と豪語する安倍首相ですが、とんでもない認識の甘さです。これでまた事故が起こった際に「想定外の災害でした」なんていうコメント、私はもう聞きたくないです。
(写真:そんな川内原発再稼働に No)
© Masaya Noda / Greenpeace
 じゃあ私たちはどうしたらいいのか? 再稼働を見直すように一緒に求めていきませんか? グリーンピースは、鹿児島県や原子力規制委員会へ以下の要望書を提出しました。鹿児島県知事宛と県議会議長宛の要望書は、私が昨日、県庁と議会事務局に手渡してきました。
鹿児島県の伊藤祐一郎知事、池畑憲一県議会議長宛の要請書
原子力規制委員会の田中俊一委員長宛の要請書
 
(写真:鹿児島県庁にて要請書を手渡しました) 
© Masaya Noda / Greenpeace
九州電力の川内原発再稼働の審査は、まだ3分の2も行程が残っています。反対の声を上げれば上げるだけ、再稼働を遅らせることができます。停止期間が長ければ長いほど、将来の廃炉の可能性は広がります。グリーンピースでは継続して「とめよう再稼働」の署名を集めています。あなたの声を鹿児島県知事にも届けます!
「とめよう再稼動」へはこちら
 
P.S. ラージ博士が言う「IAEAやアメリカの取り組みと比べても日本はかなり不十分」について詳しくお伝えしている
川内原発の火山灰問題(その2)〜
投稿日 - 2015-03-03 15:50
こんにちは。マモさんこと、エネルギー担当 関口です。
気がつけばもう3月。早いものですね。3月14日はホワイトデー。昨年はどんなだったっけと思い振り返ると、朝日新聞が「川内原発、今夏にも再稼働」なんて報じてたんですね。
夏が秋へ、冬へとずれ込みまた春が巡る・・・このまま動かないでいて欲しいなと思う春。
てなわけで、今日は先週に引き続き、グリーンピース委託レポート『川内原発と火山灰のリスク』(執筆:ジョン・ラージ博士)の気になる内容についてお伝えします!第2回は、「九州電力・川内原発の取り組み、海外と比べてみて、ズバリどうなのっ?」です。(第1回はこちら
( 写真:レポート『川内原発と火山灰のリスク』)
 
グローバルスタンダード未満な評価方法!?
さっそくですが、IAEAってご存知ですか?日本語では「国際原子力機関」。
国連の関連機関の一つで、原子力の平和利用を研究したり、原子力機関の安全基準を設定したりする団体です。簡単に言えば原子力施設にとってのグローバルなご意見番。日本の原子力規制委員会も、基本的にはこのIAEAがオススメする基準に沿って安全審査するという方針でいました。
 ところが、ジョン・ラージ博士によれば、川内原発に対する火山活動の影響を検討する上では、このIAEAが薦める方法が採用されていないというのです。
 
IAEAのオススメとは?
IAEAは、原発に影響を及ぼす可能性のある火山を選んだり、対応策を考えたりする際には、「少ない事例に絞って予測を立てるのではなく、危険な要素をいくつも広く考え合わせた上で、災害発生の可能性をしっかり計算に入れましょう」と強く薦めています。
 
それって、東京電力・福島第一原発の事故を踏まえたら当然!って感じですよね。ところが、原子力規制委員会が採用している方法はそうではないのです。
 
(写真:原子力規制委員会前での抗議行動の様子 (c) Masaya Noda / Greenpeace)
 
川内原発の審査書でのやり方とは?
日本の原子力規制委員会が「審査適合」とした川内原発の場合、桜島薩摩噴火という12,800年前の、たったひとつの歴史的記録を参考に、噴火の規模や影響を想定して対策をまとめています。
・・・これって、上の「危険な要素をいくつも広く考え合わせている」とは言いがたいですよね。
 
また、火山の専門家が使う火山活動の大きさを表す指標のひとつに、「火山爆発指数(VEI)」というものがあります。レベル0の“非爆発的”からレベル8の“メガ巨大規模”まで分類されています。
 川内原発の審査では、「(1)レベル7規模の噴火は予測できる。(2)原発運転期間にはレベル7は起こらない。(3)そして、レベル6以下の噴火は川内原発には影響ない」と、しています。
「いやいや、レベル6以下の噴火は起きる可能性高まりますよ、そしてそれでも十分影響あるレベルになりえますよ!」というのがラージ博士のご指摘です。
 
この表をご覧ください。噴火高度(爆発が起こった時にどれくらいの高さまで噴煙が上がるか)で見てみると、レベル4でも噴煙の高さが海面上10km〜25km!! 標高1,117mの桜島の上に、24倍ほどの高さまで噴煙が上がることを想像してみてください。「影響ない」ってどゆこと!?
 
内閣府発表資料より抜粋
 
(写真:噴煙を上げる桜島。この高さの24倍?)
ちなみに、アメリカ版原子力規制委員会(NRC)では、VEI のレベル3からレベル6までの火山活動も、原発への影響あり!として対応策をいろいろ検討しています。国際ご意見番のオススメに沿って色々と対策をしているアメリカと、「巨大な規模」の噴火でも影響ないとする日本・・・
 
原子力規制委員会の言う「世界最高水準」を再稼働同意の理由に挙げていた鹿児島県伊藤知事は、この現実、どんな風に受け止めるのでしょうか?
日本基準<世界基準。その具体例を、規制機関ごとの違いが一目瞭然となるような表にまとめてみました。
©Greenpeace 
原子力問題に30年近く取り組んできたグリーンピース・ドイツのショーン・バーニーによれば、「IAEAもNRCも、原発推進団体。むしろ原発を稼働させることを前提で基準を設けています。それでも、その基準は日本の原子力規制委員会と比べると高いくらいなのです。この、『世界最高水準』から程遠い日本の審査基準のまま原発を再稼働させることは、許されるべきではありません。」
(写真:記者会見席上のショーン・バーニー)© Masaya Noda / Greenpeace
冒頭のように、昨年3月時点では夏の再稼働を目指していた川内原発ですが、遅れに遅れて当初の見通しから1年が経とうとしています。これは、再稼働を止めたいというたくさんの声と、様々な取り組みの結果以外の何ものでもありません。
 
九州電力の川内原発再稼働の審査は、まだ3分の2も行程が残っています。反対の声を上げれば上げるだけ、再稼働を遅らせることができ、停止期間が長ければ長いほど、将来の廃炉の可能性は広がります。グリーンピースでは継続して「とめよう再稼働」の署名を集めています。あなたの声を鹿児島県知事にも届けます!
グリーンピースでも原発再稼動を止めるべく署名を集めています。
「とめよう再稼動」へはこちら 
 

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