最初18名だと言われていた感染者との接触者がここに来て80名だと判明です。
最初に訪れた病院の担当者がアフリカ渡航歴の連絡不備で即刻隔離がなされず
帰宅させてしまったことが最大の禍根と思われます。
エボラの感染は発症者に接触してから2日から20日と言われますからこれから
暫くは米国に感染拡大が起きるか否かと言う大変重大な期間です。
以下はそのような禍根を報じるネットニュースです。
米エボラ感染者に最大80人接触、従来発表から大幅増=NBC
[ワシントン 2日 ロイター] - 米国内で初のエボラ出血熱感染者が確認されたテキサス州の保健当局者は2日、最大で80人が接触した可能性があると明らかにした。NBCニュースが伝えた。
これまで当局が明らかにしていた18人から大幅に増えたことになる。
NBCはさらに、テキサス州当局者の話として、患者家族の4人が念のため自宅待機するよう命じられたと報じた。
米初のエボラ熱患者出たダラス、学校休ませる親も-募る不安
Bloomberg 10月2日(木)22時20分配信
10月2日(ブルームバーグ):米国初のエボラ出血熱患者が病院に収容されてから4日後のテキサス州ダラスでは、この男性トマス・エリック・ダンカンさんが5人の生徒・児童と接触していたと報告され親たちの不安をあおっている。子供に学校を休ませている家庭もある。
ダンカンさんは9月26日にテキサス・ヘルス・プレスビテリアン病院で受診したが救急治療室で抗生物質をもらって帰宅。2日後に救急車で再び運び込まれた。エボラ感染が確認され隔離されているが危険な状態にある。ダラスの市民はダンカンさんが入院する前の期間について心配している。
ダラス・インディペンデント・スクール・ディストリクトの広報担当、アンドレ・ライリー氏は1日のインタビューで、「このような状況で当然予想されるように、親たちからはさまざまな反応が出ている。ひどく心配している親もいれば、とにかく情報が欲しいという親もいる」と話した。
ダンカンさんと接触した子供の少なくとも1人が通うダンD・ロジャーズ小学校では1日、白い防護服に身を包んだ職員4人が教室になっている建物を消毒した。
この学校の幼稚園に4歳の息子を通わせるマリア・ランダさんは生徒の1人がエボラ熱患者と接触したと1日に電話で連絡を受け、ほとんどパニックに陥ったと話す。「何も心配することはない」と言われたが「心配だ」と述べた。
原題:Ebola Worries Have Parents Pull Children From School inDallas(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:ニューヨーク Kelly Gilblom ;ニューヨーク Caroline Chen ,kgilblom@bloomberg.net,cchen509@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先:Reg Gale Armstrong, Andrew Pollack ,rgale5@bloomberg.netDrew
米国内で初のエボラ感染、どれほど憂慮すべき問題か
[2日 ロイター] - 米国内で初のエボラ出血熱感染者が確認されたことは、米国民を身ぶるいさせた。しかし、この危険性はどれくらい憂慮すべきことなのだろうか。
過去のエボラ熱流行は概ね封じ込めに成功していたが、今年3月に始まった今回の流行ではこれまでに3000人以上が死亡し、1976年にエボラウイルスが発見されて以来、最悪の事態となっている。
ロイターが作成した地図が示す通り、米国は感染地域の西アフリカから定期直行便を就航させている国の1つだ。つまり、エボラウイルスが西アフリカ以外に拡散する可能性が十分にあるということを意味している。
幸いにも、エボラウイルスは空気感染せず、体液への接触を通してのみ感染する。体液には汗や涙など、一見無害に思われるものも含まれる。空気感染とは異なるため、ウイルスの急速な感染拡大能力には限度があるはずだ。
米疾病対策センター(CDC)のトーマス・フリーデン所長がNBCに語ったところによると、7人から成るCDCのチームは感染者家族の協力を受け、感染者が9月20日にダラスに到着してから隔離されるまでの約1週間に接触した可能性のある人物について調査を行っている。
エボラ熱の症状が現れるには2─21日かかり、向こう数週間が鍵となるだろう。CDCが接触者の確認とウイルスの封じ込めに成功すれば、われわれは安心することができる。
当局者らは楽観的な見方をしている。フリーデン所長は記者会見で「この感染者と接触した人が向こう数週間内にエボラ熱を発症する可能性は確かにある」としたうえで、「接触者を追跡し、米国内での感染を阻止できると確信している」と語った。
医師たちは、感染者に最初の診察時に抗生剤を処方し帰宅させたことで、最初の感染阻止の機会を逃した。フリーデン所長の自信が見当違いではないことを期待しよう。
米国で初のエボラ感染確認、リベリアから渡航の男性