致死率が4割から9割と言う恐ろしい感染症ですが接触感染で空気感染がありませんのでそう簡単には
日本に上陸する多能性は低いのだそうです。 しかし、一番の問題はエボラ出血熱の感染の有無が
日本では判定できず米国などに検体を送致する必要があるという点です。
日本では、エボラウイルスの培養検査を行うことができない
ただし懸念もあります。日本では致死性の高いウイルスを取り扱う事が可能なバイオセーフティーレベル4の実験施設が、稼働できていません。実験施設は国立感染症研究所と理化学研究所筑波研究所にありますが、地域住民の反対により稼働していないのです。
国立感染症研究所では、国内での発生に備えて遺伝子検査や遺伝子組み換えを利用した抗原検査などで迅速な診断を行う準備をしています。ただし、遺伝子変異を起こしたウイルスや未知のウイルスなどの場合にはウイルス培養が必要になることから、このような状況ではバイオセーフティーレベル4のある米国や中国、台湾などに検体を搬送する必要があります。
インフルエンザのように日本国内で患者が広がる可能性は低いでしょう。適切な対策をとることが可能だからです。正しい知識に基づきパニックにならないことが非常に大切です。
ただし懸念もあります。日本では致死性の高いウイルスを取り扱う事が可能なバイオセーフティーレベル4の実験施設が、稼働できていません。実験施設は国立感染症研究所と理化学研究所筑波研究所にありますが、地域住民の反対により稼働していないのです。
国立感染症研究所では、国内での発生に備えて遺伝子検査や遺伝子組み換えを利用した抗原検査などで迅速な診断を行う準備をしています。ただし、遺伝子変異を起こしたウイルスや未知のウイルスなどの場合にはウイルス培養が必要になることから、このような状況ではバイオセーフティーレベル4のある米国や中国、台湾などに検体を搬送する必要があります。
インフルエンザのように日本国内で患者が広がる可能性は低いでしょう。適切な対策をとることが可能だからです。正しい知識に基づきパニックにならないことが非常に大切です。
以下は過去に例の無い感染拡大が起きてしまった事を報じるネットニュースです。
ビジネスパーソンが注意するべき“病気”について、専門家に解説をしてもらう連載。西アフリカで患者が増え続けているエボラウイルス感染症(エボラ出血熱)。日本の国際空港でも検査の強化が伝えられていますが、感染すると発熱や下痢、全身からの出血といった症状が起こり、致死率が40~90%というエボラ出血熱に対する不安感が広がっているのではないでしょうか。この病気について、「自治医科大学附属病院感染症科、ナビタスクリニック川崎 法月正太郎先生に解説してもらいます。
【詳細画像または表】
2014年8月8日、WHOが公衆衛生上の「Extraordinary event (緊急事態)」を宣言した西アフリカのエボラウイルス感染症のアウトブレイク(通常発生しているレベル以上の感染症の増加)。8月9日現在、4カ国で1848人が感染(感染例+疑い例)し、1013人が死亡(致死率55%)しています。過去最大級のエボラウイルスによるアウトブレイクはどうして起きたのか? ビジネスパーソンは何に気をつけておくべきなのでしょうか?
【詳細画像または表】
2014年8月8日、WHOが公衆衛生上の「Extraordinary event (緊急事態)」を宣言した西アフリカのエボラウイルス感染症のアウトブレイク(通常発生しているレベル以上の感染症の増加)。8月9日現在、4カ国で1848人が感染(感染例+疑い例)し、1013人が死亡(致死率55%)しています。過去最大級のエボラウイルスによるアウトブレイクはどうして起きたのか? ビジネスパーソンは何に気をつけておくべきなのでしょうか?
●Q1 今回のアウトブレイクは特別?
2013年12月、ギニアのゲケドゥ県に住む2歳の男児が、西アフリカで初めて、エボラウイルス感染症と思われる症状で亡くなりました。この地域はシエラレオネ、リベリアとの国境近くに位置する森林の多い田舎町です。エボラとの診断がついていないこの時期、3カ国において、じわじわ患者数が増えていきました。
それが2014年5月~6月にかけて感染者が急増し、過去最大のアウトブレイクになりました。これまで最も大きなアウトブレイクは2000年にウガンダで起きたもので、425人が感染し224人が死亡(致死率53%)しました。比べてみると今回のアウトブレイクが「桁違い」に大規模だと分かります。なぜ、これほど急激に患者が増えたのでしょうか?
その理由として、今回のアウトブレイクには3つの「初めて」があります。
[1]西アフリカで初めて
これまでアフリカではエボラウイルス感染症が発生したのは、東アフリカ、または中央アフリカ中心でした。ギニアを含む西アフリカでは今回が初めての発症なのです。地域住民、政府、医療機関もエボラウイルス感染症の診断、治療、感染対策に慣れていなかったことが、患者の治療と封じ込めに失敗した要因と考えられます。
[2]首都で発生したのは初めて
確定していませんが、動物(おそらくコウモリ)から感染すると考えられており、本来、ゲケドゥ県のような田舎で起きる病気です。人口の多い地域で発生する病気ではありません。感染して亡くなったことを知らずに、患者と接触した友人、親族、医療従事者が人口の多い首都に持ち込んで、あるいは患者が医療機関のある首都に搬送されて、等比級数的に多くの人が感染してしまいました。
[3]患者が飛行機に乗って国外に広がったのは初めて
これまでは田舎で発生する病気として知られ、飛行機に乗って国外に行くような人が感染する病気ではありませんでした。ところが今回、リベリア財務省のコンサルタントをしていた米国籍の男性が、モンロビア(リベリアの首都)からガーナのアクラとロメを経由し、さらにナイジェリアのラゴスを経由して米国のミネソタ州に渡航するという旅程を立てていました。
この米国人男性はラゴス到着時に嘔吐、下痢を伴う発熱があったため、マラリアが疑われ、渡航を中断。ラゴスの病院に入院しました。症状が改善せず、別の病院に移ったあとにエボラ出血熱と診断されました(正式な検査機関へ検体搬送が行えていないため、WHOはナイジェリアでの症例をエボラウイルス感染症の確定患者にカウントしていません。別の検査機関では陽性になっていることから、エボラウイルス感染症で間違いないと考えられています)。診断されるまでの間、医療従事者を始め、多くの人が接していたため、ナイジェリアの首都であり、西アフリカ最大の都市ラゴスでも患者が発生したのです。ナイジェリアではこれ以上広がらないように積極的な接触者調査が行われ、封じ込めようとしています。
●患者の追跡が困難なうえ、医療材料不足による患者増加の懸念
現在、ギニア、シエラレオネ、リベリアで多くの人が発症し、さらに多くの人が患者と接触しているため、人海戦術が必要な患者の追跡が非常に難しい問題になっています。これらをマネージメントする人材、感染を防ぐための医療材料が足りない事態に陥っており、さらなる患者数増加が見込まれることからWHOが「非常事態宣言」を出すに至っているのです。
2013年12月、ギニアのゲケドゥ県に住む2歳の男児が、西アフリカで初めて、エボラウイルス感染症と思われる症状で亡くなりました。この地域はシエラレオネ、リベリアとの国境近くに位置する森林の多い田舎町です。エボラとの診断がついていないこの時期、3カ国において、じわじわ患者数が増えていきました。
それが2014年5月~6月にかけて感染者が急増し、過去最大のアウトブレイクになりました。これまで最も大きなアウトブレイクは2000年にウガンダで起きたもので、425人が感染し224人が死亡(致死率53%)しました。比べてみると今回のアウトブレイクが「桁違い」に大規模だと分かります。なぜ、これほど急激に患者が増えたのでしょうか?
その理由として、今回のアウトブレイクには3つの「初めて」があります。
[1]西アフリカで初めて
これまでアフリカではエボラウイルス感染症が発生したのは、東アフリカ、または中央アフリカ中心でした。ギニアを含む西アフリカでは今回が初めての発症なのです。地域住民、政府、医療機関もエボラウイルス感染症の診断、治療、感染対策に慣れていなかったことが、患者の治療と封じ込めに失敗した要因と考えられます。
[2]首都で発生したのは初めて
確定していませんが、動物(おそらくコウモリ)から感染すると考えられており、本来、ゲケドゥ県のような田舎で起きる病気です。人口の多い地域で発生する病気ではありません。感染して亡くなったことを知らずに、患者と接触した友人、親族、医療従事者が人口の多い首都に持ち込んで、あるいは患者が医療機関のある首都に搬送されて、等比級数的に多くの人が感染してしまいました。
[3]患者が飛行機に乗って国外に広がったのは初めて
これまでは田舎で発生する病気として知られ、飛行機に乗って国外に行くような人が感染する病気ではありませんでした。ところが今回、リベリア財務省のコンサルタントをしていた米国籍の男性が、モンロビア(リベリアの首都)からガーナのアクラとロメを経由し、さらにナイジェリアのラゴスを経由して米国のミネソタ州に渡航するという旅程を立てていました。
この米国人男性はラゴス到着時に嘔吐、下痢を伴う発熱があったため、マラリアが疑われ、渡航を中断。ラゴスの病院に入院しました。症状が改善せず、別の病院に移ったあとにエボラ出血熱と診断されました(正式な検査機関へ検体搬送が行えていないため、WHOはナイジェリアでの症例をエボラウイルス感染症の確定患者にカウントしていません。別の検査機関では陽性になっていることから、エボラウイルス感染症で間違いないと考えられています)。診断されるまでの間、医療従事者を始め、多くの人が接していたため、ナイジェリアの首都であり、西アフリカ最大の都市ラゴスでも患者が発生したのです。ナイジェリアではこれ以上広がらないように積極的な接触者調査が行われ、封じ込めようとしています。
●患者の追跡が困難なうえ、医療材料不足による患者増加の懸念
現在、ギニア、シエラレオネ、リベリアで多くの人が発症し、さらに多くの人が患者と接触しているため、人海戦術が必要な患者の追跡が非常に難しい問題になっています。これらをマネージメントする人材、感染を防ぐための医療材料が足りない事態に陥っており、さらなる患者数増加が見込まれることからWHOが「非常事態宣言」を出すに至っているのです。
エボラ出血熱が過去最大のアウトブレイク! 日本で感染の可能性は?
ビジネスパーソンが注意するべき“病気”について、専門家に解説をしてもらう連載。西アフリカで患者が増え続けているエボラウイルス感染症(エボラ出血熱)。日本の国際空港でも検査の強化が伝えられていますが、感染すると発熱や下痢、全身からの出血といった症状が起こり、致死率が40~90%というエボラ出血熱に対する不安感が広がっているのではないでしょうか。この病気について、「自治医科大学附属病院感染症科、ナビタスクリニック川崎法月正太郎先生に解説してもらいます。
2014年8月8日、WHOが公衆衛生上の「Extraordinary event (緊急事態)」を宣言した西アフリカのエボラウイルス感染症のアウトブレイク(通常発生しているレベル以上の感染症の増加)。8月9日現在、4カ国で1848人が感染(感染例+疑い例)し、1013人が死亡(致死率55%)しています。過去最大級のエボラウイルスによるアウトブレイクはどうして起きたのか? ビジネスパーソンは何に気をつけておくべきなのでしょうか?