医療者への見せしめ、ダラス長老教会附属病院一度の誤診でゴーストタウン化!
エボラ1995年のコンゴ(ザイール)の感染映像
エボラ出血熱 約20年前の感染拡大を取材した写真家に聞きました。
当時の様子を取材した、写真家の村田信一さん(51)に話を聞きました。
カメラマンの村田信一さんは、「何があってもおかしくないなという思いもあって、この町を出てからは、誰にも、ここにいたことは言わなかったんですけどね」と話した。
今から、およそ20年前の1995年、旧ザイール、現在のコンゴ民主共和国で、エボラ出血熱の感染が拡大し、244人が死亡した。
現地の様子について、村田さんは「首都に入った段階で、ちょっとなんかもう、なんて言うんですかね、ぴりぴりしてるというか、異様な雰囲気があってですね」と語った。
また、取材をするときの服装について、村田さんは「撮影とかするにあたっては、防護服を着てもらうということを言われまして、病院側から、その防護服を貸してもらったんですね」と話した。
そして、村田さんは、住民の様子について、「やっぱり、空気感染するんじゃないかといううわさもあったので、口を押さえて、とにかく感染を防ごうという。普通は、握手をしたり、ハグをしたりするっていうのが、向こうのあいさつであるんですけれども、お互いに、あまり触らないという感じにはなっていましたね。お互い、みんな疑心暗鬼になっていて」と話した。
今回のエボラ出血熱の感染拡大について、村田さんは「特に、日本の人たちっていうのは、どこか他人ごとというか、自分たちには関係ないだろうっていう思いがあるのかもしれませんけれども、今のような時代ですと、地球の裏側から1日で人が来られるわけですから。意識も持っていた方がいいんじゃないかなと思いますね」と話した。
20回を超える集団感染が発生
- エボラ出血熱ってどんな病気? ワクチン存在せず致死率60%
- 1976年から2014年8月時点に至るまで、20回を超える集団感染が発生。 ハフィントンポスト(10月18日)
- エボラ出血熱、1976年のウイルス発見語る関係者
- ウォール・ストリート・ジャーナル(10月17日)
- エボラ出血熱
- 1995年にコンゴ民主共和国中央部バンドゥンドゥン州キクウィトの総合病院を中心として、エボラ出血熱の大規模な流行が発生しました。その流行では計315人が発症して244人(77%)が死亡。 Yahoo!ヘルスケア
- コンゴ民:エボラ出血熱の発生(その3)
- WHOによれば、10月5日現在コンゴ民主共和国におけるエボラ熱の感染者数は合計70人(確定例:30人、可能性例:26人、疑い例:15人)、うち死亡者数は43人。 外務省 海外安全ホームページ(10月10日)
- コンゴ民主共和国
- 外務省 海外安全ホームページ
- エボラ出血熱、日本で発生したらどうなる?
- withnews(10月17日)
- エボラ出血熱、日本の対処は?
- TBS系(JNN)(10月17日)
- Bloomberg 2014年10月11日 2時31分
- ノーベル平和賞は「アラブの春」を成就させたチュニジア大統領か木村 正人 2014年10月10日 7時11分
- 貧困問題を重視のローマ法王、ノーベル平和賞の最有力候補Bloomberg 2014年10月3日 11時36分
- 中国、“日本の降伏文書調印式”をシリコンゴム製人形でそっくり再現XINHUA.JP 2014年9月9日 1時2分
- エボラ熱感染拡大を懸念、ボツワナがコンゴからの銅輸送拒否Bloomberg 2014年8月29日 9時56分
現在の発生状況は
日本で感染した人が出たらどうなる?
再稼動 川内無理に 認可だな
小渕優子経済産業相は翌10日の会見で説明会の内容について「不安が払しょくされたという声もあったと聞いている」と発言。西日本新聞によると、薩摩川内市の岩切市長は10日の会見で「(再稼働の是非を)判断するいい材料になった」と述べた。
焦点:年内に迫る川内再稼働の地元同意、原発城下町の葛藤
ただ、お膝元の薩摩川内市では、重大事故の発生確率がゼロでないことに対し、生活基盤崩壊への懸念を強める声も根強くある。地元経済に組み込まれた原発を否定できないという「現実」との間で、地元住民の葛藤は次第に高まっている。
<住民説明会、かみ合わぬ議論>
「安全神話が崩れた以上、(実効性ある)避難計画は再稼働の必須条件だ。市長には考えを改めてほしい」──。今月9日、川内原発の新規制基準適合性審査に関する住民説明会で、自治会長を務める女性市民が発言すると、会場には拍手が起きた。
鹿児島県の伊藤祐一郎知事(66)、岩切秀雄・薩摩川内市長(72)も会場に姿を見せたが、住民の関心度が高い避難計画や再稼働に関する質疑は、対象外の扱いだった。質問は審査内容に限定するよう開会前に繰り返しアナウンスされた。
出席者はひるまず意見や質問を繰り出した。「再稼働すれば、使用済み燃料が(施設内に)どんどん溜まるが、どこに運ぶのか」「テロ対策がほとんど見当たらない」「原発はいささかのリスクもあってはいけない」。質問者10人中9人は厳しい内容だった。
説明にあたった原子力規制庁の審査担当者には、エネルギー政策に絡む再稼働の是非や、警備・国防政策の対象であるテロ対策に踏み込んだ回答をする職務上の権限がない。原発における「ゼロリスク」も福島原発事故によって否定された思想で、審査担当者が住民に安全を確約することはできない。
<再稼働訴える街の実力者>
質疑応答でのかみ合わないやり取りが続いた後、最後に質問した男性は「原発推進派の立場で行動してきたが、福島の事故で疑問が生じた。しかし、安全に対する詳細な説明で疑問が払しょくされた」と言い切った。
発言したのは、川内商工会議所前会頭の田中憲夫氏(77)。帝国データバンクによると、田中氏が会長を務める川北電工(薩摩川内市)の主要取引先には九電、九州通信ネットワーク、九電工<1959.T>と九電グループが並ぶ。地元関係者の誰もが認める地域の実力者だ。
田中氏はロイターの電話取材に対し、川内原発は再稼働させるべきと答えた。「30年間、稼動して地域の経済に組み込まれていた。宿泊施設や交通関係者も原発停止の間、大変に苦しんできた」と話した。
説明会では座席は全て指定。質問者は主催した県・薩摩川内市側が選び、質疑応答の内容を誘導する可能性を指摘する声も、会場に集まった住民の一部から出ていた。
当日の司会進行を担当したフリーアナウンサーの中村朋美氏に、田中氏を指名するよう主催者側から要請があったかどうかを問い合わせたところ、中村氏は否定した。「田中さんの顔を知っていて、推進派だと報道で知ってはいたが、田中さんとわからずに当ててしまった。(座席側から)ライトが当たり、前方からではわからなかった」などと答えた。
小渕優子経済産業相は翌10日の会見で説明会の内容について「不安が払しょくされたという声もあったと聞いている」と発言。西日本新聞によると、薩摩川内市の岩切市長は10日の会見で「(再稼働の是非を)判断するいい材料になった」と述べた。
<地元同意、最短で12月>
説明会は薩摩川内市のほか、原発から半径30キロ圏内に位置する市町で計5回開催される。台風の影響で当初13日に予定されていた隣接市のいちき串木野市では20日に延期されたが、一連の説明会が終わると、再稼働への最後の関門となる「地元同意」のプロセスは最終局面に入る。
伊藤知事は「地元」の範囲について県と薩摩川内市を挙げ、同意の対象を知事と同市長、県・同市議会の4者に限定している。地元関係者の見方を総合すると、推進側にもっとも順調に進むシナリオだと、今年12月中には地元同意に至る。
具体的には、1)薩摩川内市議会が11月中に臨時議会を開き、再稼働陳情を本会議で採択、2)臨時議会の最後に岩切市長が同意表明、3)12月の県の定例議会中に特別委員会で結論を出し、最終本会議(18日の見込み)で再稼働陳情を可決、4)12月議会の会期末か数日後に伊藤知事が同意を表明──という流れだ。
鹿児島で反原発運動を主導し、2012年の鹿児島県知事選に立候補(落選)して伊藤知事と争った向原祥隆氏(出版社経営)は29日、ロイターの取材に対し「再稼働の手続きは、伊藤知事の設計図通り進んでいる。安倍首相が九電会長ら九州財界首脳と会食して、『川内はなんとかしますよ』と応じたと、7月に報道された通りに進んでいる」と述べた。
<近隣自治体、地元範囲に異議>
地元同意は4者とする伊藤知事の意向に対し、薩摩川内市に隣接するいちき串木野市議会と、人口の半分以上が30キロ圏にある日置市議会が、地元同意の対象に加えることを求めた伊藤知事あての意見書をそれぞれ9月末に採択した。
いちき串木野市の田畑誠一市長(74)は今月10日、ロイターのインタビューに応じ、再稼働の是非の判断について「市議会は12月の定例議会の前に臨時議会を開くと思う。それを受けて(市長としての)最終的な判断をする」と述べた。
再稼働に必要となる地元同意の範囲について、同市長は「国の責任で同意の範囲を定めるべき」と話した。
日置市議会の宇田栄議長(67)はロイターなどの取材に対し、意見書の提出によって伊藤知事が判断を変える可能性について「知事の考え方ひとつだろう」と語った。
鹿児島県議会の遠嶋春日児議員(60、薩摩川内市区選出)は、隣接・周辺自治体が同意プロセスに加えるよう要望していることについて「福島の教訓に学ぶなら、せめてUPZ(緊急時防護措置準備区域=30キロ圏)には同意を求めるべきだ。ただ、伊藤知事は今の(判断の)まま通すかもしれない」と述べた。
向原氏は「結局、いちき串木野市でも日置市も市長は、同意プロセスに加えろとは強引には対応しないだろう。ただ、議会の決定は重いから、そこはもん着が起きる可能性はある」と指摘する。
川内原発が再稼働すれば、早いタイミングで関西電力<9503.T>高浜原発、九電玄海原発などが規制委から規制基準への適合が認められ、地元同意のプロセスに入る見込み。その際、再稼働のハードルを高める同意対象となる自治体の拡大に、政府は消極的だ。川内がその前例とならないよう、伊藤知事は腐心しているとみられる。
<かつては激しい反対運動、いまは地元を覆う無関心>
いちき串木野市議会が今回の意見書を採択した背景には、市内で今年5月に「市民の生命を守る避難計画がない中での再稼動に反対する」との署名活動が始まり、6月下旬までに市人口の半分を超える署名が集まったことがある。
これに対し薩摩川内市では、住民の意思を問う一定以上の規模のアンケートや署名活動は行われなかった。
市職員として長年勤務し、今年5月まで川内商工会議所専務理事を務めた岩下晃治さん(70)は、昭和50年(1975年)前後をピークとした、川内原発をめぐる激しい反対運動を経験した。
岩下さんは、反対派と機動隊が衝突した当時と比較し、再稼働問題で全国的な注目を集めながらも、静かな街の様子について「隔世の感がある」と述べた。
推進派の岩下さんは「この町は原子力と共生してきた。(運転開始から)30年間、大きなトラブルはなく、九電は丁寧に説明してきた。住民には認知されてきた」と語った。
川内原発で次長(副所長)を務め、現在も原発から5キロ圏に住む元九電社員の徳田勝章氏(76)は、薩摩川内市民の再稼働に対する意識について「6対4で反対が多いだろう」と指摘する。
ただ、自発的に行動し再稼働に抵抗するような反対派は極めて少数とみている。同氏は「無関心層が圧倒的に多いだろう。再稼働に賛成か反対かとなると、無関心層は(原発が)あるよりないほうを選ぶのではないか」と述べた。
<強固な支配構造、沈黙を強いられる住民>
薩摩川内市内に住む村山智さん(66)が、ロイターの取材に応じた。現在は屋久島(鹿児島県)でガイドをしながら、自宅と行き来しているが、かつては日本共産党の専従職員や赤旗記者として原発推進派と対峙してきた。
村山さんは薩摩川内市について「原発城下町特有の40年間に及ぶ支配網が、隅々まで網の目のように確立され、がんじがらめの状態だ」と評した。
城下町の住民がものを言えない状況を実感したのが、今年3月。商工関係者の再稼働に対する意識を探ろうと、市内の国道沿いの商店街で再稼働に反対する署名活動に回った時だ。
「30軒くらいまわって、署名が取れたのは6軒。行く先々で『福島みたいになったら大変。再稼働には反対だけど、商売上、署名はできない』と言われた」という。
地元の状況について「あきらめと無関心が覆っているのではないか」と問うと、村山さんは「そうかもしれない」と答えつつ、「目覚めもある。理由は福島だ。この3年半、薩摩川内市民は自分のことと考えるようになった。一部かもしれないが強烈な目覚めだ」と述べた。
「40年間、原発反対運動をしてきた」という遠嶋県議は、市民の間で草の根的な運動について、「ばらばらで横につながっていない」と指摘。多くの市民が、原発城下町に張り巡らされた支配網の「虜(とりこ)になっている」と話す。
<自前の住民投票、主権者は市民との呼びかけ>
村山さんも呼びかけ人の1人となって、薩摩川内市民にはがきで再稼働の賛否を問う活動が10月から始まった。「52円の住民投票の仲間たち」と名付けたこの活動は、市内の各戸を回り、私製のはがきを配り、52円切手を貼ってもらい、再稼働への賛否を書いて私書箱に郵送してもらうものだ。
発案した自営業の川畑清明さん(58)は、ロイターの取材に対し「市長がまったく住民の意思を問おうとしないので、自前の住民投票によって市民の受け皿を作ろうと考えた」と語った。
約30人の有志が市内を回り、これまでに約7000枚は配布した。10月中には1万2000─5000枚くらいの配布を目指すという。同市の有権者数は約8万人。「はがきの集まりで有権者の過半数を超えるのが最初の目標」だという。
官製はがき(52円)を配れば、参加者をもっと増やせることもできるが、市民の手弁当に頼らざるを得ない草の根運動が浸透するには時間がかかる。
しかし、再稼働の手続きは、推進側の設計図通り今後一段と加速する勢いだ。「以前は自分も安全神話に乗っていた」という川畑さん。「3.11で止まった原発がいよいよ動き出すかもしれないのに、市長と市議があまりにも前のめりな姿勢なのに驚いた」と話す。
今回の活動は「再稼働のスイッチが入るまで続ける」と意気込む川畑さんは、市民に覚醒を呼びかける。「薩摩川内市の人間はこの市の政治の主権者。お上任せではなく、みんなで自分の意見を表明したら変えることができると自覚してほしい」と述べた。
(浜田健太郎 編集:田巻一彦)
川内原発>耐震工事なし 新基準想定引き上げ後
【津波、耐震考慮なし】ずさんな原発事故対策
原子力規制委の審査会合では、規制委が東日本大震災前には想定外としていた地震も考慮するよう電力各社に求めた。具体的には、原発周辺の断層による地震動に加え、2004年の北海道留萌(るもい)支庁の地震など、震源が特定されていない地震への対応で、最大の論点となった。
新たな耐震補強工事などの負担を懸念した関西電力など各社が従来の想定を変えず、審査が長引く中、九電が3月の審査会合で川内原発の基準地震動を540ガルから620ガルへと引き上げ、新規制基準の適合第1号になった。会合で九電の担当者は「乱暴な言い方をすれば、エイヤッと引き上げた」と説明していた。
川内原発の耐震策について九電は毎日新聞の取材に対し、昨年7月の審査開始後、耐震強度に余裕を持たせるため、400カ所の配管補強工事に着手し、地震で崩れる恐れのある設備周辺ののり面の一部をはぎ取る工事をしたと説明した。
一方、620ガルの地震動が確定した今年3月以降については、原子炉格納容器など個別設備に働く地震波の強さを評価したと説明。九電は「耐震強度に余裕がなくなる可能性もあったが、問題ないと確認した」とし、耐震工事の追加予定がないことを明らかにした。
規制委に提出する工事計画認可の補正書に、この評価結果を記し、認可を待つことになる。鹿児島県などが主催した9日の住民説明会では「地震動の引き上げに伴う安全強化策が分からない」(薩摩川内市の男性)と疑問の声も出ている。
元原子炉格納容器設計技術者の後藤政志さんは「基準地震動引き上げに伴う追加工事がないからそのまま問題だとは限らない。ただ、以前は電力会社が引き上げに伴う工事を避けるため、耐震計算における主要な数値を十分な根拠なく変えていたこともあった。そうしたことがないかや、設備に必要な(耐震強度に対する)余裕が本当になくなっていないかを検証する必要がある」と話す。また、元三菱重工業社員で原発の設計に携わった藤原節男さんは「九電やプラントメーカーは、川内原発の揺れの評価にさほど影響を与えず、追加の耐震工事も必要ない数字をあらかじめ考慮した上で、審査会合の場に提示した可能性もある」と指摘する。【寺田剛、遠山和宏】
- <小渕経産相>老朽原発「廃炉早期決断を」…電事連に要請写真毎日新聞17日(金)20時59分
- 説明会「住民理解進んだ」=川内原発で鹿児島知事時事通信17日(金)12時29分
- 川内原発再稼働、月内にも同意へ 薩摩川内市議会朝日新聞デジタル17日(金)5時18分
- 川内原発再稼動 住民説明会映像日本テレビ系(NNN)16日(木)22時7分
Yahoo!ニュース - 小渕経産相辞任へ 意向固め、近く首相と会談 ...
川内原発でとられた安全対策
- 「玄海・川内原子力発電所の安全対策について」(安全対策の実施状況ビデオ)
- 九州電力(2013年11月)
- 九州電力 原子力発電所の安全対策
- 「止める」「冷やす」「閉じ込める」で、安全を確保。放射性物質を閉じ込める五重の壁。 九州電力
年内と予想される地元同意表明
- 焦点:年内に迫る川内再稼働の地元同意、原発城下町の葛藤
- ロイター(10月16日)
- 川内原発の位置
- Yahoo!地図
指摘される火山、地震リスク
- 噴火予知は幻想 火山学者が異論唱える川内原発再稼動〈週刊朝日〉
- dot.(10月8日)
- 川内原発再稼働にまつわる「活断層と火山のリスク」
- 日刊SPA!(7月30日)
- 毎日新聞 2014年10月19日 9時0分
- 小渕経産相辞任へ 辞任の連鎖回避、幕引き急ぐ産経新聞 2014年10月19日 7時55分
- 「福島県環境創造センター」という名の原発推進宣伝機関天木 直人 2014年10月19日 7時40分
- 小渕経産相の進退、原発再稼働への影響はTBS系(JNN) 2014年10月18日 18時39分
- 小渕経産相、辞任の意向固める 安倍政権に大きなダメージかフジテレビ系(FNN) 2014年10月18日 18時5分
WHOエボラ初期に失態か?
「初期対応に失敗」 WHOの内部文書が流出 エボラ熱流行
AP通信が内部文書の内容として伝えたところによると、WHOは「エボラ熱対応にかかわった者はほぼ全員、明らかな予兆を見逃していた」「事態は最悪の状況に向かって進行していた」との認識を示し、西アフリカでの発生以降、拡大阻止の機会を逃してきた経緯を振り返っている。
伝統的な伝染病封じ込め作戦がこの地域では通用しないことに、WHOの専門家は気付いていなかったとも指摘している。
同文書によれば、WHOで当時ポリオ撲滅を担当していたアイルワード事務局長補は今年6月、チャン事務局長へのメールで、現地の保健当局や支援団体からWHOに対し、エボラ熱対策を助けるどころか妨げになっているとの批判があると警告していた。
WHOは18日、この文書は事実確認や審査を経ていない下書きの段階だと主張。当面は事態への対応に全力を注ぎ、流行が収まった時点で徹底的な検証を公表するとの方針を示した。
WHOによると、エボラ熱への感染が確認された患者はこれまでに9200人、死者は4500人を超えている。診察を受けられなかったり隠れていたりする患者を含めると、実際の人数はさらに多いと推定される。
自衛隊員の連絡員派遣へ=エボラ対策、米軍司令部に―防衛省
米軍は流行地域の西アフリカで、治療施設の建設などに当たるため最大で4000人規模の派遣を承認しており、既に現地で活動を始めている。
自衛隊員が派遣される司令部はアフリカでの活動を指揮している。防衛省は、感染が拡大している地域などの情報収集を進め、隊員の現地派遣など支援策について検討するとみられる。
現地の情報収集を進める
- エボラ出血熱対応 自衛隊員派遣検討
- NHK(10月19日)
西アフリカ派遣も検討
- エボラ対策、自衛隊派遣 西アフリカで緊急医療 政府検討
- 緊急医療や施設設営、物資輸送など自衛隊の人道支援による貢献が可能な業務を絞り込み、派遣計画を早急に固める方針。 産経新聞(10月18日)
拡大する感染
- 日本上陸も秒読み!? エボラウイルス 米国人看護師感染の意味
- Wedge(10月19日)
- エボラ患者、週1万人増も WHO警告、致死率「70%」
- 産経新聞(10月16日)
- アングル:エボラ熱感染拡大で防護用品の需要急増、各社生産急ぐ
- ロイター(10月15日)
国際的な課題に
- エボラ熱、世界的対応を=米欧5カ国首脳が一致
- 時事通信(10月16日)
- カナダ首相らに協力要請=エボラ熱対策で―米大統領
- 時事通信(10月17日)
「エボラ出血熱」について
- エボラ出血熱
- Yahoo!ヘルスケア
- 全身出血…!? 致死率50%以上、エボラ出血熱とは
- Yahoo!ヘルスケア
- エボラ出血熱 緊急募金
- Yahoo!ネット募金
- Yahoo!ニュース 2014年10月19日 16時51分
- エボラウイルスに感染した米女性看護師、病室での写真AFP=時事 2014年10月19日 13時59分
- エボラ対策費、目標額の3分の1しか集まらずCNN.co.jp 2014年10月19日 11時40分
- 「初期対応に失敗」 WHOの内部文書が流出 エボラ熱流行CNN.co.jp 2014年10月19日 11時32分
- エボラへの恐怖が強まる米国、一部に過剰反応もAFP=時事 2014年10月19日 11時3分
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エボラ出血熱 釜山の国際会議、アフリカ3カ国参加取りやめ 韓国が自粛要請
会議は11月7日までで約190カ国・地域から約3千人が参加予定。昨年2月の朴槿恵政権発足後、最大規模の国際会議となる。
文亨杓保健福祉相は19日、現地の検疫や移送、収容、隔離施設を視察し、「釜山市民と国民に懸念を与えないよう準備に当たれ」と、入国時の発熱検査などの徹底を指示した。
釜山市は17日の対策会議で、3カ国に参加自粛を改めて要請するとともに、参加する場合は3カ国の関係者の宿泊先を1つのホテルに限定することを決定していた。3カ国からの参加取りやめの連絡は18日に韓国政府に入った。
会議開催を控え、釜山市を中心に、住民の間で手指用の消毒剤などの売れ行きが急伸しているという。
ITU全権委員会議は4年に1度開かれる最高意思決定機関。情報通信技術の懸案などを協議する。
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エボラウイルス、変異で強化の可能性は
2014年に西アフリカで発生したエボラ出血熱の流行は過去最悪の規模で拡大し、ここまで制御不能に陥った原因に関心が集まっている。
◆発端は?
流行は2013年12月初旬、ギニア南東部にあるメリアンドゥ村で始まった。最初の感染者は発熱や嘔吐、黒色便などの症状が現れた後、12月6日に亡くなった2歳の子供とみられる。1週間後には母親が死亡し、間もなく姉と祖母も死亡。流行はすぐに他の村にも拡大した。
では、最初に死亡した子供はどこで感染したのだろうか?
エボラ出血熱は、動物からヒトに感染する人畜共通感染症だ。エボラウイルスの保有宿主は不明だが、ウマヅラコウモリを含むオオコウモリが疑わしいとされる。ギニア南東部にはウマヅラコウモリが生息するため、誰かが食用に殺してメリアンドゥに持ち帰り、子供がコウモリとの直接的接触か大人の手を介してウイルスに感染した可能性が考えられる。
今回の流行の起源に関しては不可解な点がある。西アフリカでの流行には、これまでコンゴ民主共和国やその近隣諸国における流行でしか見られなかったエボラウイルス種が関与しているのだ。
ハーバード大学のスティーブン・ガイア(Stephen K. Gire)氏らが執筆し、8月末に「Science」誌オンライン版に発表された論文によると、西アフリカにおけるウイルスは中央アフリカに存在するウイルスから過去10年足らずのうちに分岐したものとみられるという。これは、新たな保有宿主への感染や保有宿主の移動により、中央アフリカのエボラウイルスが範囲を拡大させている可能性を意味する。
◆ウイルスはどこへ?
エボラウイルスは生きた人間の体を介した移動も続けていて、これまでにアメリカやナイジェリア、スペインをはじめとする国々にウイルスが持ち込まれたことがわかっている。
だが、地理的な拡大と同様に心配なのが進化上の推移だ。エボラウイルスが空気感染型に変異する可能性はあるのだろうか?
最悪のシナリオはエボラウイルスが空気中を浮遊するようになることだが、最近になって「Washington Post」紙に掲載された記事によると、その可能性は限りなくゼロに近いという。循環器系の内側を覆う細胞に付着するウイルスが、極めて小さな肺胞を標的とするウイルスへと容易に変化することはない。
しかし、自然淘汰に対する個体の有利さを意味する“ダーウィン適応度”が別の方法で高まる可能性はある。
ガイア氏らは遺伝学的調査を行った結果、8月末の時点で341回の突然変異が起きていることを突き止めている。西アフリカでの症例数が多いほど突然変異の機会は増え、ウイルスの感染力が強まる可能性も高まる。
彼らがあらゆる場所での流行を早急に食い止める必要性を主張するのはこのためだ。
◆今後の見通しは?
感染したことに気づいていない人々がウイルスを世界中に広げることを防ぐ最も有効な対策は、発端となった西アフリカでの流行を終わらせるために可能な限りの支援をすることだ。
西アフリカのエボラ流行が収束しない限り、世界からエボラ患者がいなくなることはない。その理由を理解するために、次のシナリオを見てほしい。
ある医師が、飛行機でリベリアの首都モンロビアから東アフリカにあるケニアの首都ナイロビに向かう。乗り継ぎをする頃に頭痛が始まり、ナイロビ空港の喫茶店でテーブルに向かって咳をする。5分後、アメリカ人のビジネスマンがテーブルに触れ、目をこする。彼はケニアでのプロジェクトの資金について話し合うためシンガポールへ向かい、体調を崩すこともなく3日間過ごす。その後、自宅のあるロサンゼルスに飛ぶが、ロサンゼルス国際空港の検査官の目には西アフリカへの渡航歴がなく、シンガポールから戻ってきたビジネスマンとしか映らない。だが、この人物はすでにエボラウイルスに感染し、米国に持ち込んでいるのだ。
このようなシナリオを防ぐためには、西アフリカの流行終結に全力を注ぎ、リベリアの医師が健康な状態でナイロビに行けるようにすることが求められる。
David Quammen, National Geographic News
エボラの周辺時事問題ギニア人サンコンさんの話と蛸高騰
サンコンさん語る 故郷ギニアを襲ったエボラ出血熱の猛威
■5人の子供のうち、3人はギニアに
スカイプを使って、毎日、ギニアの家族や友人と連絡を取り合っています。先日、弟から聞いた話では、サンコンの出身地のボッファ県の市場で貧血で倒れた人がいたのに、周囲は誰も助けようとせず、一斉に逃げたらしい。普段のギニア人は、困った人がいれば率先して助けるような人柄です。事態はそこまで切迫しているようです。5人の子供のうち、3人はギニアにいます。サンコン、とても心配です。
ギニアでエボラ感染が確認されたのは、昨年12月に南部のゲケドゥで男の子が血を流して亡くなったのが最初。ギニアでは死者の亡きがらを村中の人がさすって弔う風習があり、土葬なんです。これがエボラを拡大させた一因ですが、村人たちを責めるわけにはいきません。
人類がエボラウイルスに初めて接したのは、76年のザイール(現コンゴ民主共和国)でした。直線距離でギニアとは4000キロも離れています。まさかギニアでエボラが発生するとは考えも及ばなかった。コウモリが感染源とされ、実際にゲケドゥ周辺では乾燥コウモリを食べる習慣があります。でも、現地の人は何百年も前からコウモリを食べている。急に今になって、エボラウイルスが猛威をふるったのには、地球の温暖化など急激な環境変化にも要因があるかもしれません。
原因が分かっていれば、早めにシエラレオネやリベリアなどとの国境を封鎖すべきでした。しかし、西アフリカ15カ国は、欧州のEUのような西アフリカ諸国経済共同体を締結していて、パスポートも共通です。人々は車やバスに乗ったまま互いの国を自由に行き来している。国が国境を封鎖しようとしても、完全に往来をやめさせることはできなかったでしょう。
――日本に居住する在ギニア人は、サンコンさんも含め約30人。9月21日に都内のギニア大使館に集まり、職員から現状報告を受けたという。
ギニアだけで600人以上の人が亡くなっているという報告を聞き、出席した人すべてがショックを受けていました。シラ駐日大使が「ここに黙って座っているより、何かアクションを起こしましょう」と提案し、寄付を募りました。全部で二十数万円でしたが、物価が日本の20分の1くらいのギニアでは大金。すでにギニアに送金しました。
先日、兄から〈今年は帰ってこない方がいい〉と電話で言われました。私の5人の子供のうち、3人はギニアで暮らしていて、毎年12月に里帰りしていますが、感染リスクや出入国の難しさなど、ギニアはまだまだ混乱が続きそう。サンコン、悲しいです。
たこ焼きが高騰へ? エボラ急拡大で明暗分かれた日本企業
「パンデミック(世界的流行)の現実味が増すなか、日本企業への悪影響も無視できなくなっています。アフリカから輸入する食材の激減が予想されるため、すでに価格高騰は始まっています。企業にとってはコスト高要因。業績を直撃しかねません」(株式評論家の倉多慎之助氏)
アフリカからの輸入品でよく知られているのは、チョコレートに使うカカオ豆だ。西アフリカのガーナが輸入の80%を占め、アフリカ全体で85・8%。9月のカカオ豆の取引価格(国際ココア機関)は今年1月に比べ13%値上がりしている。直近の最安値(13年3月)と比較すると50%近い上昇だ。
アイスや洋菓子に欠かせないバニラビーンズは、アフリカ大陸の南東にある島国マダガスカルから80%を輸入する。英オックスフォード大学の研究者は、エボラ感染の危険性が高い国のひとつにマダガスカルを挙げた。
「品薄になるという予測が価格高騰を招きます。明治HDや森永製菓、ロッテといった菓子メーカーはじめ、スイーツを扱うファミレスやコンビニなどは、さらなる食材高騰に直面します」(市場関係者)
タコやイカもアフリカから大量輸入だ。冷凍タコはモロッコとモーリタニアで約75%、冷凍イカは同2国とセネガルで95%以上だ。冷凍タコの価格は年初に比べ38%アップしている。たこ焼きがぜいたく品になってしまうかもしれない。
「日本にエボラが侵入した可能性があると報じられただけで、映画館やカラオケボックス、百貨店、パチンコ店など人の集まるところは敬遠されます。関連各社の売り上げ低迷は避けられません」(倉多慎之助氏)
一方、エボラが業績拡大につながる会社もある。
治療薬関連の富士フイルムや大正製薬、防護服を扱うアゼアス、手術用ゴム手袋のオカモト、医療用クリーンブースの高砂熱学……エボラ関連は株式市場で大モテで、連日のストップ高を演じている。感染症対策が施された遺体収納袋を販売する中小企業は、「注文が急増している」という。
エボラ感染拡大防止のウラで、企業の明暗も分かれている。
- サンコンさん語る 故郷ギニアを襲ったエボラ出血熱の猛威
- エボラ出血熱が変異 国連担当者が警告「空気感染」の現実味
- ついに米国で感染者 「エボラ出血熱」日本上陸はすでに秒読み段階
- 悪材料を逆手に! “エボラ熱銘柄”で乗り切る「魔の10月」
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富士フイルムアビガン(ファビピラビル)増産へ!
富士フイルム、エボラ出血熱対策で「アビガン」を追加生産
11月中旬から、フランス政府とギニア政府が、ギニアでエボラ出血熱に対する「アビガン錠」の臨床試験を始める予定。この臨床試験で効果や安全性が認められた場合は、より大規模な臨床使用のための薬剤の提供要請が見込まれる。
「アビガン錠」は、グループの富山化学が開発した抗インフルエンザウイルス薬で、エボラウイルスに対して抗ウイルス効果を有するとのマウス実験の結果が公表されている。これまでに、西アフリカから欧州に緊急搬送されたエボラ出血熱患者複数人に対し、緊急対応として投与された。
同社は、現時点で2万人分の錠剤を有し、原薬としてさらに30万人分程度の在庫を保有しているという。
(清水律子)
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- 富士フイルム、エボラ対策で「アビガン錠」追加生産ITmedia ニュース20時32分
- 富士フイルム、エボラ出血熱向けに「アビガン錠200mg」の追加生産を決定写真マイナビニュース18時20分
- 富士フイルム、エボラ熱需要に備え「アビガン錠」を追加生産産経新聞18時12分
- アビガン追加生産を決定、エボラ対策で-富士フイルム、来月中旬から医療介護CBニュース18時2分
- 富士フイルム、「アビガン錠」の追加生産を発表サーチナ17時47分
Yahoo!ニュース - エボラ感染看護師が快方に、日本の薬投与と報道...
「アビガン」でエボラ熱が快方に?
- エボラ感染看護師が快方に、日本の薬投与と報道
- 読売新聞(10月20日)
- 日本政府へ提供要請続く…ドイツでもエボラ熱に効く「アビガン」投与
- ZUU online(10月6日)
- エボラ感染拡大で急浮上 富士フイルムのインフル薬
- ダイヤモンド・オンライン(9月5日)
感染拡大するエボラ熱
- 【特集】拡大するエボラ感染
- ロイター
- スペインで“3次感染”か エボラ熱症状報告相次ぐ
- テレビ朝日系(ANN)(10月17日)
- エボラウイルス、変異で強化の可能性は
- ナショナルジオグラフィック 公式日本語サイト(10月20日)
- エボラ出血熱に関するQ&A
- 厚生労働省
石レコードって何の事?日立と京大が石英ガラス記憶装置完成
3億年のデータ保存が可能 石英ガラスに100層記録、容量BD並みに
11月に打ち上げ予定の小惑星探査機「はやぶさ2」相乗り小型副ペイロード「しんえん2」(九州工業大学と鹿児島大学が共同開発)に、3億年後へのメッセージを込めた画像・文字列を描画した石英ガラスを搭載する。
石英ガラス内部にフェムト秒パルスレーザー(数兆~数百兆分の1秒にまで短パルス化したレーザー)を照射してドットを形成。ドットを1、ドットがない部分を0としてデジタルデータを記録する技術。再生に光学顕微鏡を用いる手法を2012年に開発し、4層記録でCD並みの記録密度を実現、13年には26層記録でDVD並みの記録密度を達成してきた。
今回、層間距離60μメートルで、石英ガラスの両面から50層ずつ・計100層の記録と再生が行えることを検証した。Blu-ray Discと同等の記録密度(1.5Gバイト/平方インチ)が可能となること示す成果で、さらなる多層化の可能性が見出せたとしている。
100層クラスになると、石英ガラスの奥深くまで記録層が設けられることによるドットの品質低下が起きるという問題があったが、新たに球面収差補正レンズを使用することで、記録時の集光スポット品質の劣化を抑制、奥深くにある記録層にもドットを作成できることを確認した。再生に用いる光学顕微鏡にも収差補正レンズを適用することで、高品質の撮影画像が得られることを確認したという。
また、再生時に他層に記録されたデータが映り込み、再生エラーが顕著になるという課題もあったが、一定のサイズを満たさない画像信号はノイズとみなして除去する画像処理アルゴリズムを適用することで、再生信号のエラー率を実用レベルに引き下げられることを確認した。
今後、さらなる記録密度の向上により、実用化を目指した実証実験を進める。文化遺産や公文書、個人が後世に残したいデータなどの新たな長期保存技術として活用を期待している。
アビガンでスペインのエボラ感染看護師治癒
エボラ熱感染の女性回復か=スペイン
順調に快方に向かっているとみられ、当局は引き続き病状の確認に努める。AFP通信が報じた。
女性スタッフは、アフリカでエボラ熱にかかりスペインの首都マドリードの病院で9月に死亡した神父の治療に関わり、今月6日に高熱を訴えて病院に搬送された。受診前の女性と接触があった夫を含む十数人についても、今のところエボラ熱感染の兆候は確認されていない。
エボラ感染看護師が快方に、日本の薬投与と報道
読売新聞 10月20日(月)11時23分配信ウイルス検査で陰性の結果が出たためで、近く再検査を行う予定としている。
政府は治療に使った薬を明らかにしていないが、スペイン紙エル・ムンドは、富士フイルムホールディングスのグループ会社が開発した抗インフルエンザ薬「アビガン」が投与されたと報じた。この看護師は、西アフリカでエボラ出血熱に感染し、マドリードの病院に入院した神父の治療団の一員で、今月6日に感染が確認された。
「アビガン」はエボラ出血熱の治療薬としては未承認だが、フランスやドイツで治療に使用された。仏では今月初め、この薬を投与された患者が治癒し、退院している。
エボラ感染のスペイン人看護師、ウイルス検査で陰性反応
AFP=時事 10月20日(月)7時7分配信エボラウイルスに感染した米女性看護師、病室での写真
ロメロさんは6日から首都マドリード(Madrid)のカルロス3世病院(Carlos III Hospital)に入院していた。エボラウイルスを監視するスペイン政府の特別委員会の声明によると、ロメロさんは追加の検査を「数時間内に」受ける予定。また、病状は快方に向かっているという。
ロメロさんは、西アフリカでエボラ熱に感染し、治療のため帰国した宣教師2人の看護にあたっていた。2人ともスペインに到着後間もなく死亡している。
声明によると、エボラ感染の診断を受ける前のロメロさんに接触していた夫など15人は、まだ症状は現れていないものの、引き続き同病院内で観察下に置かれている。【翻訳編集】 AFPBB News
日本の薬「アビガン」の投与が進む
米国とスペインで2次感染が相次ぐ
- <エボラ出血熱>防護すきだらけ 欧米で2次感染
- 毎日新聞(10月18日)
- エボラ出血熱 CDCの米国内での対応遅れを非難する声相次ぐ
- フジテレビ系(FNN)(10月17日)
拡大するエボラ感染
- エボラ出血熱「あと60日が勝負。負ければ人類が敗北」 国連が悲壮な訴え
- withnews(10月17日)
- エボラ熱感染者9000人突破=死者も急増―WHO
- 時事通信(10月18日)
- エボラ週1万人ペースで増加へ
- Yahoo!ニュース(10月15日)
緊急募金も
- エボラ出血熱 緊急募金
- Yahoo!ネット募金
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- スペイン女性看護師、検査で陰性に エボラ日本テレビ系(NNN) 2014年10月20日 14時16分
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エボラウイルスの走査顕微鏡写真と情報
エボラウイルス、変異で強化の可能性は
2014年に西アフリカで発生したエボラ出血熱の流行は過去最悪の規模で拡大し、ここまで制御不能に陥った原因に関心が集まっている。
◆発端は?
流行は2013年12月初旬、ギニア南東部にあるメリアンドゥ村で始まった。最初の感染者は発熱や嘔吐、黒色便などの症状が現れた後、12月6日に亡くなった2歳の子供とみられる。1週間後には母親が死亡し、間もなく姉と祖母も死亡。流行はすぐに他の村にも拡大した。
では、最初に死亡した子供はどこで感染したのだろうか?
エボラ出血熱は、動物からヒトに感染する人畜共通感染症だ。エボラウイルスの保有宿主は不明だが、ウマヅラコウモリを含むオオコウモリが疑わしいとされる。ギニア南東部にはウマヅラコウモリが生息するため、誰かが食用に殺してメリアンドゥに持ち帰り、子供がコウモリとの直接的接触か大人の手を介してウイルスに感染した可能性が考えられる。
今回の流行の起源に関しては不可解な点がある。西アフリカでの流行には、これまでコンゴ民主共和国やその近隣諸国における流行でしか見られなかったエボラウイルス種が関与しているのだ。
ハーバード大学のスティーブン・ガイア(Stephen K. Gire)氏らが執筆し、8月末に「Science」誌オンライン版に発表された論文によると、西アフリカにおけるウイルスは中央アフリカに存在するウイルスから過去10年足らずのうちに分岐したものとみられるという。これは、新たな保有宿主への感染や保有宿主の移動により、中央アフリカのエボラウイルスが範囲を拡大させている可能性を意味する。
◆ウイルスはどこへ?
エボラウイルスは生きた人間の体を介した移動も続けていて、これまでにアメリカやナイジェリア、スペインをはじめとする国々にウイルスが持ち込まれたことがわかっている。
だが、地理的な拡大と同様に心配なのが進化上の推移だ。エボラウイルスが空気感染型に変異する可能性はあるのだろうか?
最悪のシナリオはエボラウイルスが空気中を浮遊するようになることだが、最近になって「Washington Post」紙に掲載された記事によると、その可能性は限りなくゼロに近いという。循環器系の内側を覆う細胞に付着するウイルスが、極めて小さな肺胞を標的とするウイルスへと容易に変化することはない。
しかし、自然淘汰に対する個体の有利さを意味する“ダーウィン適応度”が別の方法で高まる可能性はある。
ガイア氏らは遺伝学的調査を行った結果、8月末の時点で341回の突然変異が起きていることを突き止めている。西アフリカでの症例数が多いほど突然変異の機会は増え、ウイルスの感染力が強まる可能性も高まる。
彼らがあらゆる場所での流行を早急に食い止める必要性を主張するのはこのためだ。
◆今後の見通しは?
感染したことに気づいていない人々がウイルスを世界中に広げることを防ぐ最も有効な対策は、発端となった西アフリカでの流行を終わらせるために可能な限りの支援をすることだ。
西アフリカのエボラ流行が収束しない限り、世界からエボラ患者がいなくなることはない。その理由を理解するために、次のシナリオを見てほしい。
ある医師が、飛行機でリベリアの首都モンロビアから東アフリカにあるケニアの首都ナイロビに向かう。乗り継ぎをする頃に頭痛が始まり、ナイロビ空港の喫茶店でテーブルに向かって咳をする。5分後、アメリカ人のビジネスマンがテーブルに触れ、目をこする。彼はケニアでのプロジェクトの資金について話し合うためシンガポールへ向かい、体調を崩すこともなく3日間過ごす。その後、自宅のあるロサンゼルスに飛ぶが、ロサンゼルス国際空港の検査官の目には西アフリカへの渡航歴がなく、シンガポールから戻ってきたビジネスマンとしか映らない。だが、この人物はすでにエボラウイルスに感染し、米国に持ち込んでいるのだ。
このようなシナリオを防ぐためには、西アフリカの流行終結に全力を注ぎ、リベリアの医師が健康な状態でナイロビに行けるようにすることが求められる。
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ギニアでエボラ感染が確認されたのは、昨年12月に南部のゲケドゥで男の子が血を流して亡くなったのが最初。ギニアでは死者の亡きがらを村中の人がさすって弔う風習があり、土葬なんです。これがエボラを拡大させた一因ですが、村人たちを責めるわけにはいきません。
人類がエボラウイルスに初めて接したのは、76年のザイール(現コンゴ民主共和国)でした。直線距離でギニアとは4000キロも離れています。まさかギニアでエボラが発生するとは考えも及ばなかった。コウモリが感染源とされ、実際にゲケドゥ周辺では乾燥コウモリを食べる習慣があります。でも、現地の人は何百年も前からコウモリを食べている。急に今になって、エボラウイルスが猛威をふるったのには、地球の温暖化など急激な環境変化にも要因があるかもしれません。
原因が分かっていれば、早めにシエラレオネやリベリアなどとの国境を封鎖すべきでした。しかし、西アフリカ15カ国は、欧州のEUのような西アフリカ諸国経済共同体を締結していて、パスポートも共通です。人々は車やバスに乗ったまま互いの国を自由に行き来している。国が国境を封鎖しようとしても、完全に往来をやめさせることはできなかったでしょう。
――日本に居住する在ギニア人は、サンコンさんも含め約30人。9月21日に都内のギニア大使館に集まり、職員から現状報告を受けたという。
ギニアだけで600人以上の人が亡くなっているという報告を聞き、出席した人すべてがショックを受けていました。シラ駐日大使が「ここに黙って座っているより、何かアクションを起こしましょう」と提案し、寄付を募りました。全部で二十数万円でしたが、物価が日本の20分の1くらいのギニアでは大金。すでにギニアに送金しました。
先日、兄から〈今年は帰ってこない方がいい〉と電話で言われました。私の5人の子供のうち、3人はギニアで暮らしていて、毎年12月に里帰りしていますが、感染リスクや出入国の難しさなど、ギニアはまだまだ混乱が続きそう。サンコン、悲しいです。
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「パンデミック(世界的流行)の現実味が増すなか、日本企業への悪影響も無視できなくなっています。アフリカから輸入する食材の激減が予想されるため、すでに価格高騰は始まっています。企業にとってはコスト高要因。業績を直撃しかねません」(株式評論家の倉多慎之助氏)
アフリカからの輸入品でよく知られているのは、チョコレートに使うカカオ豆だ。西アフリカのガーナが輸入の80%を占め、アフリカ全体で85・8%。9月のカカオ豆の取引価格(国際ココア機関)は今年1月に比べ13%値上がりしている。直近の最安値(13年3月)と比較すると50%近い上昇だ。
アイスや洋菓子に欠かせないバニラビーンズは、アフリカ大陸の南東にある島国マダガスカルから80%を輸入する。英オックスフォード大学の研究者は、エボラ感染の危険性が高い国のひとつにマダガスカルを挙げた。
「品薄になるという予測が価格高騰を招きます。明治HDや森永製菓、ロッテといった菓子メーカーはじめ、スイーツを扱うファミレスやコンビニなどは、さらなる食材高騰に直面します」(市場関係者)
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「日本にエボラが侵入した可能性があると報じられただけで、映画館やカラオケボックス、百貨店、パチンコ店など人の集まるところは敬遠されます。関連各社の売り上げ低迷は避けられません」(倉多慎之助氏)
一方、エボラが業績拡大につながる会社もある。
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今回、層間距離60μメートルで、石英ガラスの両面から50層ずつ・計100層の記録と再生が行えることを検証した。Blu-ray Discと同等の記録密度(1.5Gバイト/平方インチ)が可能となること示す成果で、さらなる多層化の可能性が見出せたとしている。
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今後、さらなる記録密度の向上により、実用化を目指した実証実験を進める。文化遺産や公文書、個人が後世に残したいデータなどの新たな長期保存技術として活用を期待している。
[転載]●心の調子は脳内神経伝達物質で決まる
抗うつ薬を処方されると脳神経が非常に興奮するので、夜眠れなくなります。これらは覚醒剤と同じ薬理ですが、ドーパミンが出ないので快感が出ないタイプの薬です。(リタリンという薬はドーパミンが出るので医療用の覚醒剤になります。うつ病には処方禁止になりました。)
このため、同時に睡眠薬や抗不安薬が処方されることが多いです。睡眠薬や抗不安薬の治療薬は、 脳内のGABAのレセプターに作用して、脳の働きをスローダウンさせて、眠気をもたらします。
一方の薬で脳神経を興奮させて、もう一方の薬で脳神経をスローダウンすると言う使い方なので途中で覚醒したり、昼間も眠いと言う症状が出ることがあります。
睡眠薬や抗不安薬は、1週間後には耐性でき、さらに寝りにくくなります。しかし実際には長期間処方されている方も多いです。悪循環に拍車がかかり果ては廃人になる可能性があります。
All About心の病気の原因・症状・セルフチェック
心の調子をいつも「ほど良い状態」に保つのは、簡単なようでなかなか難しいものです。もしもそれを達成できたら、いわゆる悟りを開いたことになるのかもしれません。実際には、人間が生きていく上で、イライラやムシャクシャのタネは本当に至る所にあります。
例えば、朝一番の仕事が一段落してコーヒータイムを満喫しているときに、仲が良くない誰かが、あれをしろ、これをしろと、急に指示してきたら、朝の幸せな気持ちもあっという間に壊れてしまうでしょう。ただ、こんなちょっとした出来事で、あまりに強い苛立ちを頻繁に感じてしまう場合は少し問題です。
そんな時は往々にして、脳内環境に何かしらの問題が起こっているもの。実は人間の心の調子には、「脳内神経伝達物質」が、大きく関わっています。
今回は、あなたの心の調子を言わば決めてしまう、脳内神経伝達物質について詳しく解説します。
脳内で情報伝達をする「脳内神経伝達物質」
脳内神経伝達物質とは、その名の通り、脳内で神経細胞が他の神経細胞へ情報を伝達するための物質。そのプロセスを述べる前に、まず、神経細胞の形状を説明しましょう。
神経細胞は、視覚的には球根部を持つ細長い草の茎のようなものです。その球根部にあたる「シナプス」と呼ばれる部分で情報伝達が行なわれます。
その情報伝達の具体的な流れですが、まず神経細胞のシナプスから次の神経細胞までの隙間に神経伝達物質が放出されます。その神経伝達物質が、その隙間を通って、相手の膜へたどりつく事で、その神経細胞から相手の神経細胞へ情報が伝達されます。
この脳内神経伝達物質には、実にさまざまな物質があり、既に数百の物質が知られています。しかし、そのなかで精神病理に特に関与していると、一般に、みなされているものは、かなり限られています。具体的には、ドーパミン、ノルアドレナリン、アセチルコリン、セロトニン、そして、GABAなどです。
脳内環境を調節する脳内神経伝達物質
次に脳内神経伝達物質がいかに脳内環境を調節するかを説明いたします。
神経細胞間の情報伝達は、神経細胞の末端から放出された神経伝達物質が、相手の膜にあるレセプターに結合する事でなされます。その際、相手の膜へ無事、たどりついた神経伝達物質の量によって、神経細胞間を流れていくシグナルの強度は、おおまかに決まります。
神経細胞の末端から放出された神経伝達物質は、相手の膜にたどりつくまで、さまざまなメカニズムで、その量が調節されます。少しくだけた表現で解説すると、例えば、相手の膜にたどりつくまでに、元の神経細胞へ無理やり戻されてしまう場合もあれば、放出された途端、酵素で分解されてしまう場合もあります。さらに、せっかく相手の膜にたどりついたのに、そこにあるレセプターの数が減らされていて、結合できるレセプターが見つからない場合だってあります。
もしも何らかの原因で、こうした調節に何らかの支障が生じてしまうと、神経細胞間を流れていくシグナルの強度が通常より強過ぎたり、弱過ぎてしまい結果的に、これらの神経細胞から構成される神経系全体の活動が過剰あるいは過小になり、病的な精神症状が出現しやすくなります。
具体例として、統合失調症では、ドーパミン作動性の神経系が過剰に活動している事が、その特徴的症状である幻覚や妄想などの出現に大きく関与しています。反対に、パーキンソン病では、ドーパミン作動性の神経路に何らかの変性が生じている事が病気の大きな原因である事が分かっています。
脳内神経伝達物質の役割と関連する心の病気
代表的な脳内神経伝達物質の役割と、関連する心の病気を以下にまとめます。
ドーパミンが介する神経路は、感情や運動の制御など、脳内で様々な役割を担っています。関連する疾患としては、まず、ドーパミン系が過剰に作動する事が大きな病因である「統合失調症」。 反対に、ドーパミン系が作動しにくくなっているために、歩行が小刻みになるなど、特徴的な運動症状が現われてくる「パーキンソン病」。さらに、「うつ病」ではドーパミン系の活性が低下する事がある事も知られています。
■セロトニン
「うつ病」に関連深い脳内神経伝達物質。抗うつ薬のなかでもSSRIは基本的にセロトニンの働きを強める物質です。 このSSRIとは選択的セロトニン再吸収抑制薬の略語で、この名称は、そのまま治療薬の薬理作用を表わしています。まず再吸収とは、上記で触れた、脳内神経伝達物質が元の神経細胞へ戻されるプロセスの事。このプロセスが抑制されるという事は、セロトニンが相手の膜へ到達しやすくなり、セロトニン系の活動がよりアクティブになります。また、選択的という語は、セロトニンを情報伝達物質とする神経細胞に対して、選択的に作用するという意味合いです。
■ノルアドレナリン
セロトニン同様、「うつ病」に関連する脳内神経伝達物質です。抗うつ薬の中には、ノルアドレナリンによる神経伝達を促進させる薬理作用を持つものがあります。また、ノルアドレナリンのレセプターに作用する薬にも、抗うつ効果がある事から、ノルアドレナリンを介する神経路も、うつ病に関与している事が分かります。
■GABA
アミノ酸の一種で、一見、栄養素のようでありますが、実は脳の活動をスローダウンさせる作用があります。睡眠導入剤であるベンゾジアゼピン系の治療薬は、このGABAのレセプターに作用して、GABAの働きを強める事で、脳の働きをスローダウンさせて、眠気をもたらします。
■アセチルコリン
関連する代表的な疾患としては、「アルツハイマー型の認知症」がよく知られています。アルツハイマー型の認知症では、アセチルコリンで作動する神経細胞に何らかの変性が生じている事が分かっています。その治療薬を開発するため、脳内でアセチルコリンのレセプターに作用する物質は現在、広く研究されています。
以上でも少し解説した通り、新しい治療薬は、うつ病など心の病気の本態を解明する上で重要な手掛かりになっています。反対に、心の病気の本態が今より解明されれば、より効果的な治療薬が開発される、といった具合に、心の病気の解明と、その治療薬の開発には互いに相乗効果があるのです。科学の進歩が加速的な今日では、近い将来、今より効果的な治療薬が出てくることは、ほぼ確実だと思います。
今回はかなり専門的に話になりましたが、脳内神経伝達物質の存在を理解することは大切です。心の病気の原因を、本人の心の弱さや性格の問題に帰するのではなく、科学的な立場から客観的に捉えられるようになるでしょう。
脳内神経伝達物質は、心の病気の最も重要な基礎知識の一つであることを、皆さま、是非、頭の片隅に置いておいて下さい。
日本も検疫体制強化へエボラ水際阻止対策
<エボラ>検疫を強化 体温報告義務化へ 厚労省
厚労省は世界保健機関(WHO)が緊急宣言を出した8月以降、エボラ熱の検疫を強化。各空港でサーモグラフィーを使い入国者の体温を調べ、アフリカ5カ国に滞在した人は検疫所に申告するよう求めている。
エボラ熱は感染から発症までの潜伏期間が2~21日と幅があり、空港で発熱などの症状がなくても国内で発症する可能性がある。これまでは患者と接触歴のある人にだけき朝夕の1日2回、健康状態の報告を義務付けてきた。
米国では患者との接触歴がないと偽り入国した男性が発症し、治療に従事した看護師が2次感染した。厚労省は同様のケースを防ぐため、ギニア、リベリア、シエラレオネの3カ国に日本到着前の21日以内に滞在歴がある人はすべて報告を義務付けることにした。報告を怠ったり、虚偽の報告をしたりした人は6カ月以下の懲役か50万円以下の罰金が科せられる。【桐野耕一】
- 日本テレビ系(NNN) 2014年10月21日 14時15分
- エボラ感染者のスクリーニング検査、出国時の方が効果的 研究AFP=時事 2014年10月21日 14時5分
- エボラ出血熱 厚労省、水際阻止へ対策強化日本テレビ系(NNN) 2014年10月21日 13時9分
- エボラ出血熱 WHO、ナイジェリアでの感染が終息と宣言フジテレビ系(FNN) 2014年10月21日 12時47分
- 米エボラ、43人発症せず…経過観察260人に読売新聞 2014年10月21日 12時37分
エボラをどう認識するか取材や米国訪問の可否は?
取材記者たちが語るエボラ、「見えない、戦争より脅威」
動画:回復するも悲劇に見舞われたエボラ患者、コンゴ民主共和国
世界保健機関(WHO)は、これまでに7か国の計9216人がエボラ出血熱に感染しており、うち4500人以上が死亡したと発表。特にギニア、リベリア、シエラレオネでの感染拡大は過去最悪となっている。
報道関係者の組合などによると、リベリアで3人、シエラレオネで2人の地元記者がエボラ出血熱の犠牲となった。うち1人については、家族4人も死亡しているという。一方、現地入りしている欧米人記者の中でこれまでに感染したのは米テレビ局NBCニュース(NBC News)の委託を受けたフリーランス・カメラマン、アショカ・ムクポ(Ashoka Mukpo)氏(33)のみ。同氏は快方に向かっているとされる。
しかし、現地で取材を続ける記者たちは常に目に見えない敵に脅かされており、すべてのインタビューがリスクをもたらす。「戦場取材に慣れているジャーナリストでさえ、家庭の事情を理由に(エボラ取材を)志願しない者もいる」と仏AFP通信欧州・アフリカ局のソフィア・ ブーデルバラ(Sofia Bouderbala)副編集長は説明する。「これは見えない脅威だ。戦場ならば、落ちてくる砲弾が見える」
米AP通信国際局のジョン・ダニシェフスキー(John Daniszewski)編集長は、エボラ出血熱とは、その姿を見ることができない「非常にストレスのかかる」取材対象だと語っている。
手袋とマスク、ゴム靴と防護服で全身を覆い、1日に何十回も消毒液で手を洗うといった感染予防策の他に、記者たちが基本としている取材ルールの一つは「近づかないこと」だ。
リベリアの首都モンロビア(Monrovia)から戻ったばかりのAFP特派員、マルク・バスティアン(Marc Bastian)氏は「何にも触らず、誰にも触れないのが基本。2週間、誰にも触れないのは奇妙なことだ。大量の塩素系漂白剤を渡され、靴にスプレーでかけ、1日40~50回手を洗った。カメラマンは患者を撮影するのに望遠レンズを使い、私は8メートル離れたところから大声でインタビューしたこともあった」
音声を必要とするラジオの記者はさらに取材が難しい。RFIアフリカ局のイブ・ロクル(Yves Rocle)副局長によると、ラジオ取材班はブーム・マイクを使い「接触を避けている」という。ギニア取材を行ったへドン記者は「患者から2メートル離れて取材した。一般的につばが届かないと考えられている距離だ」という。それでも一瞬、気が緩み、致命的なミスを犯してしまうこともあるとへドン氏は認める。「正直、警戒心が解けてしまうときはある。私も何人かと握手をしたことがある」
■帰国後も恐怖と孤独
「取材」は空港では終わらない。帰国すれば同僚や家族が怯えている。潜伏期間が過ぎるまでは、恐怖と孤独の時間だ。
エボラ出血熱は、症状の出ている人の体液との直接的な接触でしか感染しない。自分が感染したとしても、症状がなければ他人には感染しない。しかしギニアから帰国したジャーナリストのギヨーム・ロテリエール(Guillaume Lhotellier)氏は「潜伏期間の21日間は毎日体温を測る必要があった。ちょっとでもおかしな兆候があると本当に不安になる。社会生活もぱっとしない。熱がなければ感染しないのに、握手したがらない人や、会いたがらない人もいた」と語る。
スイス紙ターゲス・アンツァイガー(Tages-Anzeiger)のヨハネス・ディートリヒ(Johannes Dieterich)記者は、派遣先の南アフリカから帰宅した際に妻がパニックを起こしたため、客間での就寝を強いられた。また監視期間の3週間は誰にも触れなかったという。
さらに、英BBCのアナウンサー、フィオナ・ブルース(Fiona Bruce)氏は、英紙テレグラフ(Telegraph)紙に対し、エボラ流行地域から戻ってきたゲストの担当をメークアップ・アーティストたちが怖がっていたと話している。
エボラ出血熱の流行地域から記者が帰国した場合、潜伏期間中は一律隔離処置を取るべきだとの考えもあるが、この考えについては各メディアで意見が割れている。
BBCとAFPは即時の職場復帰をさせている。AFPのミシェル・レリドン(Michele Leridon)ニュース・ディレクターは「我々の記者はロケに関する非常に厳密な基準を順守している。症状を示した者はいないので同僚へのリスクもない」としている。一方、米APのダニシェフスキー氏は「いかなるリスクも避けられるよう」、帰国した記者に最低3週間の自宅待機を指示しているという。【翻訳編集】 AFPBB News
エボラ熱 「感染の恐れ低いが…」中学生訪米団、派遣取りやめ
訪問団は斎藤光正教育長を団長に、仁賀保中2年生14人(男子4人、女子10人)と教諭、市職員各1人の計17人。21日に秋田空港から成田空港を経由してダラス・フォートワース空港に到着。ダラス市内のホテルに1泊し、現地時間の22日に約300キロ北にあるショーニー市にバスで向かい、ホームステイや学校訪問を行って28日に帰国する予定だった。
市が保護者の意見を聞いた上で、18日に取りやめを決めた。市企画課の斉藤義行課長は「感染の恐れは極めて低いが、保護者の不安が少しでもある以上、派遣できない。大人のように自己責任というわけにはいかない」としている。
外務省は西アフリカのギニア、リベリア、シエラレオネへの渡航を延期するよう呼びかける「感染症危険情報」を出しているが、米国は対象外。領事局政策課は「感染者の治療にあたる医療従事者として渡航するのでない限り、米国渡航に関するアドバイスはしていない」としている。
訪問取りやめは現地の風評被害につながる恐れもあるが、斉藤課長は「帰国した生徒がいじめの対象となったり、風邪で発熱しても周囲が混乱するなどの事態も考えられる。先方に事情を説明し、理解も得られた」と話している。
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ナイジェリアで終息宣言
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- エボラ出血熱は、西アフリカのギニア、リベリア、シエラレオネの3カ国を中心に猛威を振るっており、これまでに4500人以上が死亡している。 毎日新聞(10月20日)
大流行を阻止できるか
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- 「エボラ出血熱を今止められなかったら、世界は完全に未曽有の事態になる」と警告。 withnews(10月17日)
- エボラ出血熱・パンデミックへの道 先進国はアウトブレイクを阻止できるか
- Wedge(10月20日)
エボラ出血熱について知る
- エボラ出血熱、知っておくべき5つのこと
- ウォール・ストリート・ジャーナル(8月4日)
- 【エボラ出血熱】ウイルスに感染すると、人体でどんなことが起こるのか?
- ハフィントンポスト(8月13日)
- エボラ出血熱、日本で発生したらどうなる?
- withnews(10月17日)
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対馬には韓国密航密輸、小笠原には中国珊瑚密漁
海防】対馬の厳しい現状…韓国から密航・密輸・窃盗団の悪質な手口
「宝石サンゴ」密漁か、小笠原に押し寄せる中国船 「守るすべない」
今月8日夜、皆既月食を観測しようと母島のヘリポートに集まった島民は息をのんだ。南の海上に「えらい数」の漁船の明かりが見えたからだ。小笠原では、集魚灯を使用した漁業は禁止されている。
「夜間だけではない。最近は日中にも目撃されるようになった。かなり広い範囲で堂々としたものだ」
小笠原村議会の佐々木幸美議長は説明する。父島と母島を結ぶ定期船からも、航路上で日中に10隻ほどの不審船を確認したとの報告があったという。
父島でダイビングショップを営む男性も、不審船を目の当たりにした一人だ。9月22日、客を連れて訪れた嫁島付近で東の水平線から不審な船が姿を見せた。5隻、10隻、15隻-。鉄製で中国旗を掲げた船団は、あっという間に20隻程度に膨れあがった。
「中国から小笠原沖まで航行して採算が取れるのはサンゴしか考えられない」
東海大海洋学部の山田吉彦教授(海洋政策)は中国船とみられる船の狙いがサンゴの密漁だと分析する。
日本産のサンゴは品質が良く、中国では高値で取引される。日本珊瑚(さんご)商工協同組合によると、「宝石サンゴ」とも呼ばれる赤サンゴの卸値は10年で約5倍に上昇。平成24年の平均取引額は1キロ約150万円で「金より高値で取引されることもある」(同組合)。
宮古島(沖縄県)沖や五島列島(長崎県)周辺もサンゴの生息地だが、山田教授は「警備が厳しくなった結果、小笠原まで足を延ばすことになったのではないか」と指摘。「サンゴは貴重な資源であると同時に、海底の形状にも影響する。サンゴの乱獲は生態系を壊すことにもつながる」と警鐘を鳴らす。
海上保安庁も小笠原周辺で中国船とみられる不審船を確認。その数は9月15日に17隻、23日に25隻、今月1日には40隻と増加を続けている。
今月8日、佐々木議長ら小笠原村議8人全員が東京都千代田区の海上保安庁を訪れ、警備の強化を要望した。海保の担当者は産経新聞の取材に「9月中旬以降、相当数の船がいることを確認しており、警備態勢の増強に努めている」と説明した。
横浜海上保安部(横浜市)は5日、父島から10キロの日本領海内でサンゴを密漁したとして中国船籍の漁船(乗員11人)を拿捕(だほ)。船長(39)を外国人漁業規制法違反(領海内操業)容疑で逮捕した。この日は、兄島から1キロほどの海上でも、航行する不審船が目撃されたという。ダイビングショップを営む男性は「いつ上陸されてもおかしくないが、私たちには守るすべがない」と嘆く。鉄製で巨大な中国船との衝突を恐れ、出漁を控えるなど地元漁業にも影響が出始めている。
佐々木議長は「これは国の問題。政府間で話し合いを持たなければ解決できない」と指摘。「人の住む島のそばで密漁が行われ、島民には不安が広がっていることを知ってほしい」と訴えている。